女装と復讐は街の華

筆鼬

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女装と復讐 -躍動編-

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アンナさんに『ショートカットは駄目よ』と言われた詩織。


『まぁ…仕方ないよ。だって詩織はヘアスタイルの専属モデルなんだから…』


詩織は僕のなぐさめの言葉に、笑顔で応えてはくれたんだけど…ちょっと悲し気な表情。


『あ…そうそう。金魚…初詣のときの中学生の子たち、覚えてる?』


詩織が明るく気分を取り直して、改めて僕に訊いてきた。


『うん。もちろん覚えてるけど…なに?』

『ちょっと。なに?って…あの約束のこと覚えてないの?』

『約束?…あっ!写真のこと!?』

『そう!ようやく約束どおり《カラフル》に載せてくれたの!見て!』


詩織は急いでノートパソコンに映っているサイト《カラフル》のページ…【◆瀬ヶ池の金魚◆の情報書き込みトピっくー!】をダブルクリックして見せてくれた。



【《私は栗山町に住む中学3年生です。この写真は1月1日に、緑川市の岸鉾神社というところで、一緒に撮らせてもらった写真です…》】



そう。僕らと中学生らは、みんなで撮ったあの写真を、LINE交換とかして画像添付という形で写真を貰うんじゃなくて、《カラフル》に投稿する形で僕らに頂戴って約束してたんだ。



【《…本物の金魚ちゃんは、ネットで言われてるように、ほんとに芸能人かアイドルみたいに可愛くて、凄く優しかったです…》】



『…で、写真保存した?』

『うん。したよ。勿論ね』



【《…私は本当に金魚ちゃんが大好きになりました。詩織さんのことも。あと、高校受験のせいで投稿が遅れました。金魚ちゃん、詩織さん。ごめんなさい》】



…ううん。
ごめんなさいなんて…投稿が遅れたことなんか全然気にしてないから。
写真ありがとう。高校入試、無事に合格してるといいね。

えぇと…あっ!えっ!?どどど、どうしよう…。
あの女の子の名前…なんだったかなぁ…。

僕…覚えてない!!忘れてしまった…あぁ。

…僕のほうが…ごめんなさい…。



《コンコンコン♪》


『…おはようございます。おばタクでございます』


あ、岡ちゃんが来た。詩織はノートパソコンを急いでシャットダウンさせて…。


『じゃあ、アンナさん行ってきまーす』

『詩織、金魚。気を付けていってらっしゃいね』

『はーぁい』






《おばタク》の車内…岡本ちゃんも金魚の髪が短くなったことに、すぐに気付いてくれた。


『凄く可愛くてお似合いよ。金魚ちゃん』

『ありがとう。岡ちゃん』

『その耳飾りもね』


…金魚のピアスなんだけど…。



























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