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女装と復讐 -躍動編-
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岡ちゃんは鈴ちゃんと一言二言お礼を交わし、電話を終えた。
『岡ちゃん、お電話ありがとーう♪』
『ありがとう』
岡ちゃんはニコッと笑った。
『詩織ちゃん、金魚ちゃん。最後に鈴ちゃんが言ってたわよ』
『言ってた…って!?』
『えっ、なんて?』
岡ちゃんは僕らに、更に優し気な笑顔を見せてくれながら言った。
『鈴ちゃんね、「2人とも私の大切なお友達なの。だから私からも…2人のことを岡ちゃん、宜しくね」って』
私の…大切なお友達…。
僕は詩織と視線を交わした。
詩織はこぼれ落ちそうなくらい嬉しそうな笑顔だったけど、僕の絵がだって詩織に決して負けてなかったはず。
『じゃあ…もうたくさんの女の子たちが、金魚ちゃんと詩織ちゃんの2人が《おばタク》から出てくるのをずーっと待ってるみたいだから…そろそろドアを開けるわね。ちょっと待ってて』
すでに《おばタク》の左側は、瀬ヶ池の女の子たちで溢れていた。
いつものように後部座席のドアを開けてくれる岡ちゃん。
『岡ちゃん、ありがとう』
先に詩織が出る。
外のざわつく女の子たちの声が、車内に勢いよく飛び込んでくる。
『ありがとう。岡ちゃん…よいしょ』
そして次に金魚。
岡ちゃんに左掌を預け、ゆっくりと立ち上がるように外に出た。
「きゃあ!…ちょ…見て!!」
「あ…髪切ってる!!」
「わぁ!髪短く切ったんだぁ!可愛いー!」
「でもいい…この髪型凄くお洒落だしかわいい…」
「あー。金魚の今日の髪型、なんかいいねー」
…金魚…かよ。
本人に丸聞こえなんだからさぁ…《ちゃん》ぐらい付け…まぁいいや。
僕は僕らを取り囲む女の子たちの前に立ち、冷めたぐらい落ち着いて周りを見回した。
『きゃははは。やっぱり女の子たちの視線や注目を集めるって…ほんと気持ちいいねー』
僕は黙って、凄く上機嫌そうな詩織をまた見た。
『金魚…あなたがこの瀬ヶ池の【女の子たちの嬢傑】となれる条件は…もう全て揃ってたりするのかもね』
『…揃ってる?』
『だって《並外れた可愛さ》《ファッションスタイル》《十分な知名度》《話題性》そして…《現役有名アイドルとお友達ー♪》』
そして『まぁ…鈴ちゃんとの件に関しては、ただのラッキーだっただけ…だけどねー』なんて詩織。
『やっぱり…まだ全ては揃ってないよ』
『えっ?…まだ何か足りなかった?』
僕は詩織に、冷静に頷いて見せる。
『…《G.F.》デビュー…』
『あっ!』
僕はもう一度、周りの女の子たちを見渡した…そして一言吠える。
『ねぇ…そんなにこの髪型って…いい?』
「えっ?」
「えっ!?」
『岡ちゃん、お電話ありがとーう♪』
『ありがとう』
岡ちゃんはニコッと笑った。
『詩織ちゃん、金魚ちゃん。最後に鈴ちゃんが言ってたわよ』
『言ってた…って!?』
『えっ、なんて?』
岡ちゃんは僕らに、更に優し気な笑顔を見せてくれながら言った。
『鈴ちゃんね、「2人とも私の大切なお友達なの。だから私からも…2人のことを岡ちゃん、宜しくね」って』
私の…大切なお友達…。
僕は詩織と視線を交わした。
詩織はこぼれ落ちそうなくらい嬉しそうな笑顔だったけど、僕の絵がだって詩織に決して負けてなかったはず。
『じゃあ…もうたくさんの女の子たちが、金魚ちゃんと詩織ちゃんの2人が《おばタク》から出てくるのをずーっと待ってるみたいだから…そろそろドアを開けるわね。ちょっと待ってて』
すでに《おばタク》の左側は、瀬ヶ池の女の子たちで溢れていた。
いつものように後部座席のドアを開けてくれる岡ちゃん。
『岡ちゃん、ありがとう』
先に詩織が出る。
外のざわつく女の子たちの声が、車内に勢いよく飛び込んでくる。
『ありがとう。岡ちゃん…よいしょ』
そして次に金魚。
岡ちゃんに左掌を預け、ゆっくりと立ち上がるように外に出た。
「きゃあ!…ちょ…見て!!」
「あ…髪切ってる!!」
「わぁ!髪短く切ったんだぁ!可愛いー!」
「でもいい…この髪型凄くお洒落だしかわいい…」
「あー。金魚の今日の髪型、なんかいいねー」
…金魚…かよ。
本人に丸聞こえなんだからさぁ…《ちゃん》ぐらい付け…まぁいいや。
僕は僕らを取り囲む女の子たちの前に立ち、冷めたぐらい落ち着いて周りを見回した。
『きゃははは。やっぱり女の子たちの視線や注目を集めるって…ほんと気持ちいいねー』
僕は黙って、凄く上機嫌そうな詩織をまた見た。
『金魚…あなたがこの瀬ヶ池の【女の子たちの嬢傑】となれる条件は…もう全て揃ってたりするのかもね』
『…揃ってる?』
『だって《並外れた可愛さ》《ファッションスタイル》《十分な知名度》《話題性》そして…《現役有名アイドルとお友達ー♪》』
そして『まぁ…鈴ちゃんとの件に関しては、ただのラッキーだっただけ…だけどねー』なんて詩織。
『やっぱり…まだ全ては揃ってないよ』
『えっ?…まだ何か足りなかった?』
僕は詩織に、冷静に頷いて見せる。
『…《G.F.》デビュー…』
『あっ!』
僕はもう一度、周りの女の子たちを見渡した…そして一言吠える。
『ねぇ…そんなにこの髪型って…いい?』
「えっ?」
「えっ!?」
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