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女装と復讐 -躍動編-
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室内にいた4人の男性らの視線が、僕らに注がれる。
『ちょっ…秋良!お前、本物の金魚ちゃんが来るって言ってたの…マジじゃんかよ!!』
大きな声でそう言いながら立ちあがった、プロレスラーみたいなガッチリした大柄体型のドラマ担当の人…初めて見る人だ。
『だから言ったろ?嘘じゃねーって』
白黒ツートン色のエレキギターを肩から下げている秋良さん。
『…いつも俺が下ネタや冗談ばっかり言ってやがるなんて思ってんなよ。にっははは』
…へぇ。秋良さん…いつも下ネタや冗談ばっかり言ってるんだ…へぇ。でも、そのほうが面白くてカッコいい、いつもの秋良さんっぽいけど。
金髪と眼鏡…赤いエレキギターの人。この人も見るのは初めて。
『あ…俺、みんなに《わっち》って呼ばれてるから。よろしく』
『あ、はい。よろしくお願いします。わっちさん』
僕はその《わっちさん》という人に、ペコリと頭を下げた。
『…金魚』
『?』
ん?…今、聞いたことのある声が…。
その声を発したのは…やっぱり。
『啓介さん、お疲れ様です』
僕は啓介さんの前まで歩み寄る。
啓介さんは蒼色のベースギターを肩から下ろし、ギター専用のスタンドに立て掛けた。
そして、ほんとに何となくだけど…自然と僕と啓介さんは、軽く抱擁し合った。
『久しぶりだな。元気だったか?』
『はい。お久しぶりです。啓介さん』
啓介さんと、ちょっと長めに?抱擁してたかも。
こういう時って、自然に笑顔になっちゃう…よね?
『なぁ、金魚ちゃんって啓介の彼女だったん?元カノ?』
秋良さんにそう訊くわっちさん。
そ、そんなふうに僕たち…見えちゃいましたか…。
そして秋良さんはこう答えた。
『違うっての。あいつらは本物じゃねーけど、兄妹みたいな関係なんだって』
『へーぇ。あんな可愛い子と兄妹関係とか…羨ましいな。啓介』
僕は優しい啓介さんが大好…あの、もちろん恋心的な意味じゃないですから。
もし、こんな場面に詩織が居合わせてたら…絶対に《いやーぁ♪ボーイズラヴ♪》だとか、また言い出してたんだろうな…危ない危ない。
『はぃはぃ。いつまでイチャイチャしてんのぉ!そこっ!』
『春華ちゃんの言うとおりだぜ。長ぇよ!』
春華さんが啓介さんへと詰め寄る…。
『啓介くん、あとで私に千円ね。金魚ちゃんは《私の金魚ちゃん》なんだから…ねー』
ちょ、春華さ…えぇ…。
容赦なき看護師お姉さま…逆らうと怖い。
『じゃあ、とりあえず一曲いこおッ♪』
春華さんはマイクスタンドからマイクを取り上げた。
『…お前の一曲目って、いつも必ず《hydeさまぁ♪》だよな。俺も嫌いじゃないから、別にいいけど』
そう言う秋良さんを、春華さんは指差した。
『いいのなら、文句言わずにL'Arc~en~Cielの《Driver's High》早くぅ!秋良くん!》
『………あいよ』
ギターの音を試す可能性ように、秋良さんは演奏に入る前にギターをシャララーン…♪と優しく掻き鳴らした。
『ちょっ…秋良!お前、本物の金魚ちゃんが来るって言ってたの…マジじゃんかよ!!』
大きな声でそう言いながら立ちあがった、プロレスラーみたいなガッチリした大柄体型のドラマ担当の人…初めて見る人だ。
『だから言ったろ?嘘じゃねーって』
白黒ツートン色のエレキギターを肩から下げている秋良さん。
『…いつも俺が下ネタや冗談ばっかり言ってやがるなんて思ってんなよ。にっははは』
…へぇ。秋良さん…いつも下ネタや冗談ばっかり言ってるんだ…へぇ。でも、そのほうが面白くてカッコいい、いつもの秋良さんっぽいけど。
金髪と眼鏡…赤いエレキギターの人。この人も見るのは初めて。
『あ…俺、みんなに《わっち》って呼ばれてるから。よろしく』
『あ、はい。よろしくお願いします。わっちさん』
僕はその《わっちさん》という人に、ペコリと頭を下げた。
『…金魚』
『?』
ん?…今、聞いたことのある声が…。
その声を発したのは…やっぱり。
『啓介さん、お疲れ様です』
僕は啓介さんの前まで歩み寄る。
啓介さんは蒼色のベースギターを肩から下ろし、ギター専用のスタンドに立て掛けた。
そして、ほんとに何となくだけど…自然と僕と啓介さんは、軽く抱擁し合った。
『久しぶりだな。元気だったか?』
『はい。お久しぶりです。啓介さん』
啓介さんと、ちょっと長めに?抱擁してたかも。
こういう時って、自然に笑顔になっちゃう…よね?
『なぁ、金魚ちゃんって啓介の彼女だったん?元カノ?』
秋良さんにそう訊くわっちさん。
そ、そんなふうに僕たち…見えちゃいましたか…。
そして秋良さんはこう答えた。
『違うっての。あいつらは本物じゃねーけど、兄妹みたいな関係なんだって』
『へーぇ。あんな可愛い子と兄妹関係とか…羨ましいな。啓介』
僕は優しい啓介さんが大好…あの、もちろん恋心的な意味じゃないですから。
もし、こんな場面に詩織が居合わせてたら…絶対に《いやーぁ♪ボーイズラヴ♪》だとか、また言い出してたんだろうな…危ない危ない。
『はぃはぃ。いつまでイチャイチャしてんのぉ!そこっ!』
『春華ちゃんの言うとおりだぜ。長ぇよ!』
春華さんが啓介さんへと詰め寄る…。
『啓介くん、あとで私に千円ね。金魚ちゃんは《私の金魚ちゃん》なんだから…ねー』
ちょ、春華さ…えぇ…。
容赦なき看護師お姉さま…逆らうと怖い。
『じゃあ、とりあえず一曲いこおッ♪』
春華さんはマイクスタンドからマイクを取り上げた。
『…お前の一曲目って、いつも必ず《hydeさまぁ♪》だよな。俺も嫌いじゃないから、別にいいけど』
そう言う秋良さんを、春華さんは指差した。
『いいのなら、文句言わずにL'Arc~en~Cielの《Driver's High》早くぅ!秋良くん!》
『………あいよ』
ギターの音を試す可能性ように、秋良さんは演奏に入る前にギターをシャララーン…♪と優しく掻き鳴らした。
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