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女装と復讐 -躍動編-
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最後まで歌い終えた…。
菊江さんは歌の始まりから終わりまで、この広いステージ上を自由に、左へ右へと大きく使って…歌って踊って飛んで跳ねて…秋良さん達と絡んで…ピースしてポーズとったりして…本当に本物のスペシャルパフォーマー…とっても楽しいエンターテイナーだった。元気というか奇抜な行動力だったというか…。
そして、そんな菊江さんとここで共演できて、僕も本当に凄く楽しかった…歌詞も凄く面白かったし。
歌が始まってから最後まで、ずっと僕も詩織も歌いながら、ずっとお腹抱えて笑ってた。
僕の中では今まで、菊江さんは《ただのオカマのおっさん》だったけど…それがこのステージ上で、ほんの数分で…そのイメージがガラッと払拭されてしまった。《こんなにたくさんの人を、こんなに楽しませることができる凄い人》だった…。
《菊江のおっさん》なんて、僕の心の中だけの言葉であっても、もう言えないや…。
ステージの真ん中に立って、拍手と声援を送る観客に向かって愛嬌よくユーモラスな振る舞いで手を振る菊江さんの元へ、詩織が駆け寄ったのが見えて…僕も自然と二人のところへと駆け寄った。
『最高…楽しかったぁ。菊江さん…』
『うん。そう…ね』
菊江さんは僕も来たことに気付いてくれると、僕と詩織の肩を両手で優しく抱きしめてくれた。
『…私も、詩織ちゃんと金魚ちゃん…こんなに可愛らしい二人と、ここで歌って踊って笑って…共演できて、とーっても嬉しかったわ!気分最っ高ね!いい思い出ができちゃったわ!』
『菊江さん、ありがとう!すげー最高のパフォーマンスだった!』
『お疲れさま。菊江さん!』
秋良さんと啓介さんも、ギターを下ろして駆け寄ってきてくれた。
『笑ったなー俺らも。めちゃくちゃ面白かった!わははは』
『そうでしょ!伝説のパフォーマー、菊江は今も健在よ!あはは』
僕も詩織も啓介さんも…ステージのど真ん中に集まって、全員が笑ってた。
みんな凄く仲がいい…というか、大げさな言い方をすると、なんだか《信頼》だとか《強い絆》みたいなのを改めて感じた…。
『はーい。皆さん、お疲れさまー』
頃合い?タイミング?を待ってたのか…ようやく鈴ちゃんとみかなちゃんが、互いにマイクを一本ずつ握って、ステージ上に上がって来てくれた。
続いて何人かのステージ運営スタッフの人たちが、パイプ椅子を抱えて、なるべく目立たないよう頭を低くして僕らの後ろ…ステージ上へと上がってくるのもチラリと横目に見えた。
『きゃーぁ』
菊江さんが足速に、鈴ちゃんを優しく抱きしめてあげようと近づいていった…みたい。すると鈴ちゃんはみかなちゃんの手を引いて、ステージの端っこへと逃げていった…。
『あははは。びっくりしたー。あはは』
鈴ちゃん…ステージの真ん中に戻って来ながら笑ってるし。
『ではー、ステージ運営も前半を終えて後半への折り返しですが、ここでちょっと《休憩時間》をとりたいなあって思ってるんですけど…観客の皆さん、ちょっとだけいいですかー?』
鈴ちゃんの提案に、たくさんの声援とパラパラとした小さな拍手で応えてくれた観客さんたち。
『休憩…って言っても、このステージ上で20分くらい、私たちのお座り《ガールズトーク》を聴いて楽しんでもらおうかなぁ…なんて感じなんですけどね』
『あら?ここで女子会?じゃあ私はもう行かなきゃね!』
菊江さんが笑顔でそう言って、手に持っていたマイクを鈴ちゃんに手渡した。
菊江さんは歌の始まりから終わりまで、この広いステージ上を自由に、左へ右へと大きく使って…歌って踊って飛んで跳ねて…秋良さん達と絡んで…ピースしてポーズとったりして…本当に本物のスペシャルパフォーマー…とっても楽しいエンターテイナーだった。元気というか奇抜な行動力だったというか…。
そして、そんな菊江さんとここで共演できて、僕も本当に凄く楽しかった…歌詞も凄く面白かったし。
歌が始まってから最後まで、ずっと僕も詩織も歌いながら、ずっとお腹抱えて笑ってた。
僕の中では今まで、菊江さんは《ただのオカマのおっさん》だったけど…それがこのステージ上で、ほんの数分で…そのイメージがガラッと払拭されてしまった。《こんなにたくさんの人を、こんなに楽しませることができる凄い人》だった…。
《菊江のおっさん》なんて、僕の心の中だけの言葉であっても、もう言えないや…。
ステージの真ん中に立って、拍手と声援を送る観客に向かって愛嬌よくユーモラスな振る舞いで手を振る菊江さんの元へ、詩織が駆け寄ったのが見えて…僕も自然と二人のところへと駆け寄った。
『最高…楽しかったぁ。菊江さん…』
『うん。そう…ね』
菊江さんは僕も来たことに気付いてくれると、僕と詩織の肩を両手で優しく抱きしめてくれた。
『…私も、詩織ちゃんと金魚ちゃん…こんなに可愛らしい二人と、ここで歌って踊って笑って…共演できて、とーっても嬉しかったわ!気分最っ高ね!いい思い出ができちゃったわ!』
『菊江さん、ありがとう!すげー最高のパフォーマンスだった!』
『お疲れさま。菊江さん!』
秋良さんと啓介さんも、ギターを下ろして駆け寄ってきてくれた。
『笑ったなー俺らも。めちゃくちゃ面白かった!わははは』
『そうでしょ!伝説のパフォーマー、菊江は今も健在よ!あはは』
僕も詩織も啓介さんも…ステージのど真ん中に集まって、全員が笑ってた。
みんな凄く仲がいい…というか、大げさな言い方をすると、なんだか《信頼》だとか《強い絆》みたいなのを改めて感じた…。
『はーい。皆さん、お疲れさまー』
頃合い?タイミング?を待ってたのか…ようやく鈴ちゃんとみかなちゃんが、互いにマイクを一本ずつ握って、ステージ上に上がって来てくれた。
続いて何人かのステージ運営スタッフの人たちが、パイプ椅子を抱えて、なるべく目立たないよう頭を低くして僕らの後ろ…ステージ上へと上がってくるのもチラリと横目に見えた。
『きゃーぁ』
菊江さんが足速に、鈴ちゃんを優しく抱きしめてあげようと近づいていった…みたい。すると鈴ちゃんはみかなちゃんの手を引いて、ステージの端っこへと逃げていった…。
『あははは。びっくりしたー。あはは』
鈴ちゃん…ステージの真ん中に戻って来ながら笑ってるし。
『ではー、ステージ運営も前半を終えて後半への折り返しですが、ここでちょっと《休憩時間》をとりたいなあって思ってるんですけど…観客の皆さん、ちょっとだけいいですかー?』
鈴ちゃんの提案に、たくさんの声援とパラパラとした小さな拍手で応えてくれた観客さんたち。
『休憩…って言っても、このステージ上で20分くらい、私たちのお座り《ガールズトーク》を聴いて楽しんでもらおうかなぁ…なんて感じなんですけどね』
『あら?ここで女子会?じゃあ私はもう行かなきゃね!』
菊江さんが笑顔でそう言って、手に持っていたマイクを鈴ちゃんに手渡した。
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