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女装と復讐 -街華編-
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駐車場所を探して地下駐車場をぐるりと回っていたら…あ!雄二さんの車を発見。空いていたその隣に駐車し、車から降りて僕とナオさんは意気揚々と小型エレベーターに乗り、撮影スタジオのある3階へ。
エレベーターが3階に到着。
ドアが開くと、目の前はいきなり女の子だらけなんだよな…って変な緊張感。
ピンポーン。ゆっくりとエレベーターのドアが開いた。
分かってはいたんだけど…やっぱり目の前のその眺めにドキッ!とする。
目の前には長い廊下。その奥まで並んだ通路の長椅子に、順番待ちをしている素人モデルの女の子たちの姿…そして耳に飛び入る女の子たちの、賑わしい会話の大きな雑音。
それに、女の子たちの前に立って何かを話しているお姉さんの姿も目に入った。
『雅美ちゃん!』
『あっ、ナオさん』
そのお姉さん…ナオさんのお店の専属モデルだった雅美さんが、長椅子に座ってきゃーきゃーうるさい女の子たちのなか…僕らに気付いて駆け寄ってきてくれた。
『ねぇ、みんな聞いてー』
雅美さんのその声に少しずつ、女の子たちのお喋り雑音が抑えられてきた。
『今回の撮影から、私の代わりに《BlossoM.》の専属モデルを務めてくれることになった、池川金魚ちゃんです』
いきなりの金魚の紹介。僕はとりあえず『よろしくお願いします…』と、ぺこりとぎこちなく会釈した。
わあっと湧き上がる拍手。
『みんな、彼女のことは知ってる?』
雅美さんの質問に、周りからは…。
「知ってるー」
「ってか、金魚ちゃん知らない子なんてたぶん居ないよね」
「金魚ちゃん、専属モデルおめでとーう!」
「モデル就任おめでとぅ♪金魚ちゃん、今日もめっカワ~♪」
『あー…あははは…。どうもありがとう…』
なんとなく、今のところは和やかな雰囲気…少しだけ安心。
そういえば彩乃は?まだ来てない?…みたいだ。
『ちょ、ちょっとごめんなさい』
僕は雅美さんに失礼を謝って、急いで《撮影室》と貼られた扉を開けて一旦スタジオに入り、奥へと進んで控え室へと向かった。
『詩織』
『あ、金魚。おはよう』
僕はアンナさんに髪をセットしてもらっている詩織の隣に座る。
『詩織、あまり動かないで』
『ごめんなさい』
詩織…この先に発生するハプニングのことを知らないはずないのに、まるで堂々とこの落ち着いた様子…?
『彩乃、まだ来てないみたいだね』
『うん。でももうすぐ確実に来るんだよね…彩乃ちゃん』
やっぱり少し不安そうだった詩織。
僕は詩織に、周りに聞かれないよう小声で話し掛ける。
「いい?詩織。もし彩乃が何か言ってきても、僕らも遠慮なく言い返そう」
「でもいいの?絵里佳ちゃんの…」
「たぶん大丈夫。そうならないように気を付けながら言い返せば」
「そうならないように…って難しくないの?」
「だから僕に任せて」
「うん…分かった。フォローは私、頑張る」
詩織は力強く僕をじっと見て、そう言って頷いた。僕も力強く頷いて返す。
「わーぁ!彩乃ちゃん綺麗ー!」
「すてきー!彩乃ちゃんのウェディングドレス姿!」
「可愛いー!」
なんだか廊下のほうが急にまた騒がしい。
どうやら彩乃が…ウェディングドレス姿で?遂にここに来た様子。
女の子が1人、突然慌てて控え室に入ってきた…?
エレベーターが3階に到着。
ドアが開くと、目の前はいきなり女の子だらけなんだよな…って変な緊張感。
ピンポーン。ゆっくりとエレベーターのドアが開いた。
分かってはいたんだけど…やっぱり目の前のその眺めにドキッ!とする。
目の前には長い廊下。その奥まで並んだ通路の長椅子に、順番待ちをしている素人モデルの女の子たちの姿…そして耳に飛び入る女の子たちの、賑わしい会話の大きな雑音。
それに、女の子たちの前に立って何かを話しているお姉さんの姿も目に入った。
『雅美ちゃん!』
『あっ、ナオさん』
そのお姉さん…ナオさんのお店の専属モデルだった雅美さんが、長椅子に座ってきゃーきゃーうるさい女の子たちのなか…僕らに気付いて駆け寄ってきてくれた。
『ねぇ、みんな聞いてー』
雅美さんのその声に少しずつ、女の子たちのお喋り雑音が抑えられてきた。
『今回の撮影から、私の代わりに《BlossoM.》の専属モデルを務めてくれることになった、池川金魚ちゃんです』
いきなりの金魚の紹介。僕はとりあえず『よろしくお願いします…』と、ぺこりとぎこちなく会釈した。
わあっと湧き上がる拍手。
『みんな、彼女のことは知ってる?』
雅美さんの質問に、周りからは…。
「知ってるー」
「ってか、金魚ちゃん知らない子なんてたぶん居ないよね」
「金魚ちゃん、専属モデルおめでとーう!」
「モデル就任おめでとぅ♪金魚ちゃん、今日もめっカワ~♪」
『あー…あははは…。どうもありがとう…』
なんとなく、今のところは和やかな雰囲気…少しだけ安心。
そういえば彩乃は?まだ来てない?…みたいだ。
『ちょ、ちょっとごめんなさい』
僕は雅美さんに失礼を謝って、急いで《撮影室》と貼られた扉を開けて一旦スタジオに入り、奥へと進んで控え室へと向かった。
『詩織』
『あ、金魚。おはよう』
僕はアンナさんに髪をセットしてもらっている詩織の隣に座る。
『詩織、あまり動かないで』
『ごめんなさい』
詩織…この先に発生するハプニングのことを知らないはずないのに、まるで堂々とこの落ち着いた様子…?
『彩乃、まだ来てないみたいだね』
『うん。でももうすぐ確実に来るんだよね…彩乃ちゃん』
やっぱり少し不安そうだった詩織。
僕は詩織に、周りに聞かれないよう小声で話し掛ける。
「いい?詩織。もし彩乃が何か言ってきても、僕らも遠慮なく言い返そう」
「でもいいの?絵里佳ちゃんの…」
「たぶん大丈夫。そうならないように気を付けながら言い返せば」
「そうならないように…って難しくないの?」
「だから僕に任せて」
「うん…分かった。フォローは私、頑張る」
詩織は力強く僕をじっと見て、そう言って頷いた。僕も力強く頷いて返す。
「わーぁ!彩乃ちゃん綺麗ー!」
「すてきー!彩乃ちゃんのウェディングドレス姿!」
「可愛いー!」
なんだか廊下のほうが急にまた騒がしい。
どうやら彩乃が…ウェディングドレス姿で?遂にここに来た様子。
女の子が1人、突然慌てて控え室に入ってきた…?
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