女装と復讐は街の華

筆鼬

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女装と復讐 -街華編-

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私や雄二が詩織を、周りのどんな女の子たちよりも可愛く思うのって、そんなの《親ばか》みたいなものでしょ!…なんて普通思うじゃない?

だから私たちは試してみたの。




詩織が中学3年生になった年の5月。私たちは《誕生日おめでとう》の言葉を添えて、一緒に外食に行きましょうって詩織を誘ったの。

夕方になって、白いふわふわのワンピース姿の詩織は美容院まで来てくれたわ。

詩織に『お化粧したこと、まだなかったんじゃない?』って、詩織を可愛くメイクしてあげた。恥ずかしそうに詩織は、あどけなく笑ってた。

そして《記念写真》の名目で、雄二が普段のままの美容院の店内を背景に、可愛くメイクした詩織を立たせて、あのテディベアを胸に抱かせて1枚撮った。




翌日…私と雄二は詩織には内緒でね、その写真に《15th birthday.》とタイトルを付けて、とある出版社に投稿したの。

すぐに「この女の子!凄く可愛いじゃないですか!」って返事が来たわ。けど…それ以上の何らかの進展は…何もなかった。

代わりにその1枚の写真がフランスの、とある有名な写真家さんの目に留まってね、《私の助手として、こちらで働かないか?》って雄二…フランスへと誘われることになったんだけどね。




その年の年末…私は強行手段に打って出たの。

『詩織…あなたは来年から、この美容院の《G.F.》専属モデルになってもらうから』…そう詩織に伝えた。
これも全て詩織のためと思って。

《G.F.》視察員のスカウトをいつまで待ってても、本当に遭遇し《G.F.》デビューできるのかさえも判らない。

だったら詩織を、正式な《G.F.》デビューを省いてでも専属モデルに…。

私の思案では翌年の3月の撮影日を、詩織の専属モデルとしてのデビュー日にする予定ではだったの。
だけど、詩織からかたくなに拒否されて…無理やりだったけど3ヶ月ものあいだ詩織を説得し続けて…モデルデビューは遅れて6月になった。

専属モデルを務めれば、そこから芸能界入りできる《可能性》が、少なからず生まれる。

何故そう私がそう考えたんだと思う?

伊藤鈴ちゃんこと《丹波鈴ちゃん》という前例があったからよ。

彼女はたった1回、専属モデルを務めただけで、もの凄く可愛いって有名になって、とある芸能事務所の女性社長さんの目にまり、誘われて芸能界入りできたの。

だから瀬ヶ池の女の子たちのあいだでは《G.F.》デビューが憧れとなった。






詩織が専属モデルを務めはじめて…3年が経ち、4年目を迎えて詩織は大学生になった。

…でも、まだ何かが足りないの。じゃあ、何が足りないの?
もっと目立てる、何か特別な話題性のあるもの…それさえあれば…?


























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