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女装と復讐 -街華編-
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そして今までアンナさんの隣に座り、黙って聞いていたナオさんも会話に参加しはじめた。
『へぇ…。私てっきり、信吾くんってアンナの身内の子なのかな?って思ってたけど…そういうことだったのね』
僕がアンナさんの身内…それは今年の元旦、初めて僕がナオさんと、アンナさんのマンションで顔を合わせたとき、曖昧にそう僕が答えたからだ。
『私も一言、アドバイスしてもいい?』
『うん。なに?ナオ』
ナオさんからのアドバイス…どんな、何に対してのアドバイスだろう…?
『もし彩乃ちゃんに、その《復讐》ってのを考えてるのなら私、今しかない!って思う。今この機会を逃したら、もうしばらくは…この機会は訪れないんじゃないかな?って…』
ナオさんが語っている最中、アンナさんが急に横をふと見た。
一旦語り終えたナオさんもそれに気付き、アンナさんと同じ方を見…あっ!
僕も2人に続いて見た…のは、1回目の撮影を済ませた詩織が、こっちへと戻ってくる姿だった。
『みんな集まって、なに話してるの?』
詩織は僕の隣にさっと座った。
『…って訊こうかなって思ったんだけどね…もう聞こえちゃった。ナオさんが《復讐するなら今しかない!》って教えてくれたの…』
詩織が落ち着いて、僕ら3人の顔を見た。
『…私ね、さっきの私たちを責め立てる彩乃ちゃんを見ててね、なんだか慌ててるなぁ…って、何に気が焦ってるのかなぁ?って思いながら見てたの』
『私もそれを見てて感じたわ。だから…』
『やっぱり!?でしょ!ナオさん!』
『うん。だから私、復讐するなら今しかない!って言ったのよ』
詩織とナオさんが、お互いを確認し合うかのように見合う。
そして、詩織のテンションが急に高くなったのも見てて解る。
『だけど彩乃ちゃん、何にそんなに焦ってるの?やっぱり《瀬ヶ池で1番の女の子》っていうのを、私たちに奪われそうになってるって感じてるから?』
『それもあるかもしれないけど、私はそれが1番の理由なんじゃないって思うわ。詩織』
『えっ?じゃあ何?』
アンナさんが続けて語る。
『…彼女はそれ以上に、大きく不安を感じてることがあるんだけど…詩織、それが何だか判る?』
『えっと…あの、だから私に訊かれても…ちょっと判んにゃい…』
…僕もちょっと判ら…にゃい?って何!?
『私は直接、あなた達のさっきの言い争いを見てたわけじゃないけと…詩織、彩乃ちゃんになにか牽制されてたでしょ?』
『あ、待ってね。うぅんと…あっ!!』
詩織は何かに気付いた様子。
『…鈴ちゃん?』
『うふふふふ』
『へぇ…。私てっきり、信吾くんってアンナの身内の子なのかな?って思ってたけど…そういうことだったのね』
僕がアンナさんの身内…それは今年の元旦、初めて僕がナオさんと、アンナさんのマンションで顔を合わせたとき、曖昧にそう僕が答えたからだ。
『私も一言、アドバイスしてもいい?』
『うん。なに?ナオ』
ナオさんからのアドバイス…どんな、何に対してのアドバイスだろう…?
『もし彩乃ちゃんに、その《復讐》ってのを考えてるのなら私、今しかない!って思う。今この機会を逃したら、もうしばらくは…この機会は訪れないんじゃないかな?って…』
ナオさんが語っている最中、アンナさんが急に横をふと見た。
一旦語り終えたナオさんもそれに気付き、アンナさんと同じ方を見…あっ!
僕も2人に続いて見た…のは、1回目の撮影を済ませた詩織が、こっちへと戻ってくる姿だった。
『みんな集まって、なに話してるの?』
詩織は僕の隣にさっと座った。
『…って訊こうかなって思ったんだけどね…もう聞こえちゃった。ナオさんが《復讐するなら今しかない!》って教えてくれたの…』
詩織が落ち着いて、僕ら3人の顔を見た。
『…私ね、さっきの私たちを責め立てる彩乃ちゃんを見ててね、なんだか慌ててるなぁ…って、何に気が焦ってるのかなぁ?って思いながら見てたの』
『私もそれを見てて感じたわ。だから…』
『やっぱり!?でしょ!ナオさん!』
『うん。だから私、復讐するなら今しかない!って言ったのよ』
詩織とナオさんが、お互いを確認し合うかのように見合う。
そして、詩織のテンションが急に高くなったのも見てて解る。
『だけど彩乃ちゃん、何にそんなに焦ってるの?やっぱり《瀬ヶ池で1番の女の子》っていうのを、私たちに奪われそうになってるって感じてるから?』
『それもあるかもしれないけど、私はそれが1番の理由なんじゃないって思うわ。詩織』
『えっ?じゃあ何?』
アンナさんが続けて語る。
『…彼女はそれ以上に、大きく不安を感じてることがあるんだけど…詩織、それが何だか判る?』
『えっと…あの、だから私に訊かれても…ちょっと判んにゃい…』
…僕もちょっと判ら…にゃい?って何!?
『私は直接、あなた達のさっきの言い争いを見てたわけじゃないけと…詩織、彩乃ちゃんになにか牽制されてたでしょ?』
『あ、待ってね。うぅんと…あっ!!』
詩織は何かに気付いた様子。
『…鈴ちゃん?』
『うふふふふ』
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