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女装と復讐 -街華編-
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…詩織の2回目の撮影。
詩織はアンナさん、そして雄二さんと一緒に休憩室を出て撮影室へ。
僕はナオさんと『詩織ちゃんの撮影も済んだら、今夜はみんなで何食べに行く?』なんて雑談をしはじめてたら…?
アンナさんが1人だけで休憩室に戻ってきた…?
まだ2回目の撮影が始まって間もないのに…?
『金魚。詩織の名誉のために、最後にひとつ、聞いてほしい話があって戻ってきたの』
…詩織の…名誉のため…?
『あ…はい』
アンナさんは僕の正面…ナオさんの隣に座った。
『私が話したいこと…それは、詩織の六条大学入学についての話よ』
あ…そうか。
さっき、彩乃から『六条大学なんかに通ってる詩織ちゃんなんかより…!』って言われてたもんな…。
…アンナさんは、それを存分に語ってスッキリできたのか、一つ大きく深呼吸をして、また詩織たちの待つ撮影室へと戻っていった…。
アンナさん、僕も変だなって少し思ってたんです。詩織って、なんでこんなに頭が良いのに、六条大学なんだろう…って。
そっか…初めは詩織のお母さんの強い勧めで《美波女子大学》を受験し、通うはずだったんだ…詩織。
美波女子大って言ったら、僕の通う宮端学院大学と偏差値はほとんど変わらない…っていうか、少し上。国立大だし。
受験さえすれば絶対に合格できる!…って高校の担任の先生や学校からも期待されてたんだ…詩織。凄いな。
それが…《フランス語を学びたい》《家から大学近いし》って理由だけで…。
詩織が高校2年のときに、雄二さんから『詩織は将来、何の仕事に就きたいんだ?』って訊かれて…返答に迷ってたら『決めてないんだったら、俺の写真家稼業の助手にでもなるか。わははは』って、冗談を込めて誘われたことをずっと忘れずにいて…。
それで雄二さんの撮影助手になって、一緒にフランスに付いて行きたい…って本気で…。
六条大学かぁ…でも…だよな。
六条って他の大学に比べて第二外国語学に関してだけは…海外各国の有名大学との交流にも精力的だったし、それで語学留学関連への力と投資の注ぎ様は異常かってほど、群を抜いて凄いから。
だから詩織は、通う大学名だけで酷評されることを酷く嫌ってたし、僕が初めて『宮端学院大学』って言ったときに、詩織がそれに強く突っかかってきてたのも、そういう理由があったから…なのかも。
アンナさんは『私にもその件に関しては非がある』『《雄二の助手って良いんじゃない?》なんて私が言ったことがあったから』って…アンナさんは、詩織の大学選択の件について、今も責任を感じてるみたいだし。
でも、たった一つの救いは…詩織は六条大学で、主席卒業は確実だと期待され注目されてるんだってこと。
僕と一緒に出掛けた土曜日の次の日に、国家資格の試験会場へ向かってたことも何度かあって、もう幾つかの国家資格の取得もちゃんとやってたとか…本当に頭は良いし、凄い努力家だって思う…詩織って。
詩織の性格から考えれば…六条大学を選んだ理由とその説明には納得がいく。
アンナさんのことも雄二さんのことも大好きだし…詩織は。
詩織はアンナさん、そして雄二さんと一緒に休憩室を出て撮影室へ。
僕はナオさんと『詩織ちゃんの撮影も済んだら、今夜はみんなで何食べに行く?』なんて雑談をしはじめてたら…?
アンナさんが1人だけで休憩室に戻ってきた…?
まだ2回目の撮影が始まって間もないのに…?
『金魚。詩織の名誉のために、最後にひとつ、聞いてほしい話があって戻ってきたの』
…詩織の…名誉のため…?
『あ…はい』
アンナさんは僕の正面…ナオさんの隣に座った。
『私が話したいこと…それは、詩織の六条大学入学についての話よ』
あ…そうか。
さっき、彩乃から『六条大学なんかに通ってる詩織ちゃんなんかより…!』って言われてたもんな…。
…アンナさんは、それを存分に語ってスッキリできたのか、一つ大きく深呼吸をして、また詩織たちの待つ撮影室へと戻っていった…。
アンナさん、僕も変だなって少し思ってたんです。詩織って、なんでこんなに頭が良いのに、六条大学なんだろう…って。
そっか…初めは詩織のお母さんの強い勧めで《美波女子大学》を受験し、通うはずだったんだ…詩織。
美波女子大って言ったら、僕の通う宮端学院大学と偏差値はほとんど変わらない…っていうか、少し上。国立大だし。
受験さえすれば絶対に合格できる!…って高校の担任の先生や学校からも期待されてたんだ…詩織。凄いな。
それが…《フランス語を学びたい》《家から大学近いし》って理由だけで…。
詩織が高校2年のときに、雄二さんから『詩織は将来、何の仕事に就きたいんだ?』って訊かれて…返答に迷ってたら『決めてないんだったら、俺の写真家稼業の助手にでもなるか。わははは』って、冗談を込めて誘われたことをずっと忘れずにいて…。
それで雄二さんの撮影助手になって、一緒にフランスに付いて行きたい…って本気で…。
六条大学かぁ…でも…だよな。
六条って他の大学に比べて第二外国語学に関してだけは…海外各国の有名大学との交流にも精力的だったし、それで語学留学関連への力と投資の注ぎ様は異常かってほど、群を抜いて凄いから。
だから詩織は、通う大学名だけで酷評されることを酷く嫌ってたし、僕が初めて『宮端学院大学』って言ったときに、詩織がそれに強く突っかかってきてたのも、そういう理由があったから…なのかも。
アンナさんは『私にもその件に関しては非がある』『《雄二の助手って良いんじゃない?》なんて私が言ったことがあったから』って…アンナさんは、詩織の大学選択の件について、今も責任を感じてるみたいだし。
でも、たった一つの救いは…詩織は六条大学で、主席卒業は確実だと期待され注目されてるんだってこと。
僕と一緒に出掛けた土曜日の次の日に、国家資格の試験会場へ向かってたことも何度かあって、もう幾つかの国家資格の取得もちゃんとやってたとか…本当に頭は良いし、凄い努力家だって思う…詩織って。
詩織の性格から考えれば…六条大学を選んだ理由とその説明には納得がいく。
アンナさんのことも雄二さんのことも大好きだし…詩織は。
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