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女装と復讐 -街華編-
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早瀬ヶ池の街の理想像とそれを願う姉妹の想いの、それぞれの僅かな差異…。
『…彩があのサイトを利用して、自ら書き込んで岩塚信吾くんのことを《瀬ヶ池のメダカ》って広めたのは…彩が《信吾くんは早瀬ヶ池に相応しくない》なんて、自分勝手に判断したからだと思うの…ごめんなさい』
まぁ…そうだろうなと僕も思う。だけど鈴ちゃんが謝るのは、やっぱり違うって僕は思う。
そして鈴ちゃんは、とても素晴らしいことを僕らに語ってくれた。
『私は思うの。《この街には誰が相応しい》とか《誰が相応しくない》…なんて、誰にも決められる権利なんてないよね』
でも…それを実際にやってしまった彩乃。
『誰でもいいの。人がたくさん集まれば、街の収益も潤って早瀬ヶ池は活性化する。早瀬ヶ池は今よりももっと華やかで、もっと夢のある繁華街に、まだまだ成れるって思うの』
鈴ちゃんは、本当に良いことを言ってるって僕は思う。
そして、逆に言えば…彩乃の《追い出し行為》は、早瀬ヶ池の街の経済的状況にまで、多大な悪影響を与えていたことになる。
それにしても鈴ちゃん、本当に心から早瀬ヶ池のことが好きだし、心配してるんだ…ってのがよく分かる。
『信吾くん、詩織ちゃん。私が今、ちょっと変なことを言っても…絶対に笑わないでね』
『?』
『?』
…変なこと?
っていうか今…鈴ちゃんのほうが先に『えへへ♪』なんて可愛く笑ったし。
『もしかしたら…信吾くんだけに、そんな《早瀬ヶ池の悲痛な叫び》みたいなのが聞こえたのかもね。今の早瀬ヶ池を救う…この悪い風潮を変えるために、それを《復讐》と称して…』
ただ僕を馬鹿にした女の子たちや彩乃を、ぎゃふんと言わせようと思って始めただけの《復讐》が…いつの間にか、知らず知らずのうちに…早瀬ヶ池の未来までも背負い込むような、壮大なスケールに変わりはじめてる気が…ゴクリ。
『そこでね、2人にお願いがあるの…』
『えっ?お願い…って?』
『うん。信吾くんと詩織ちゃんの、その《復讐》ね…』
『…私にも…手伝わせてほしいの』
僕と詩織、お互いを目を円くして見合った…!!
『えっ、待って!』
『えぇぇーっ!!?』
「失礼しまーす」
タイミング良く?悪く?…料理が運ばれてきたけど、そのときのこと…あんまり覚えてない…。
とりあえず、ここでお喋りは一旦終了に…。
…料理を頂きながら、鈴ちゃんから一言。
『…ということだから、この復讐が達成できたら、うちの事務所にきて私たちと一緒に芸能活動しようね。とってもキュートで愛らしい詩織ちゃんと、女装姿が本当に可愛くて、とっても素敵な信吾くん。2人揃ってね。約束だから…ね♪』
『…彩があのサイトを利用して、自ら書き込んで岩塚信吾くんのことを《瀬ヶ池のメダカ》って広めたのは…彩が《信吾くんは早瀬ヶ池に相応しくない》なんて、自分勝手に判断したからだと思うの…ごめんなさい』
まぁ…そうだろうなと僕も思う。だけど鈴ちゃんが謝るのは、やっぱり違うって僕は思う。
そして鈴ちゃんは、とても素晴らしいことを僕らに語ってくれた。
『私は思うの。《この街には誰が相応しい》とか《誰が相応しくない》…なんて、誰にも決められる権利なんてないよね』
でも…それを実際にやってしまった彩乃。
『誰でもいいの。人がたくさん集まれば、街の収益も潤って早瀬ヶ池は活性化する。早瀬ヶ池は今よりももっと華やかで、もっと夢のある繁華街に、まだまだ成れるって思うの』
鈴ちゃんは、本当に良いことを言ってるって僕は思う。
そして、逆に言えば…彩乃の《追い出し行為》は、早瀬ヶ池の街の経済的状況にまで、多大な悪影響を与えていたことになる。
それにしても鈴ちゃん、本当に心から早瀬ヶ池のことが好きだし、心配してるんだ…ってのがよく分かる。
『信吾くん、詩織ちゃん。私が今、ちょっと変なことを言っても…絶対に笑わないでね』
『?』
『?』
…変なこと?
っていうか今…鈴ちゃんのほうが先に『えへへ♪』なんて可愛く笑ったし。
『もしかしたら…信吾くんだけに、そんな《早瀬ヶ池の悲痛な叫び》みたいなのが聞こえたのかもね。今の早瀬ヶ池を救う…この悪い風潮を変えるために、それを《復讐》と称して…』
ただ僕を馬鹿にした女の子たちや彩乃を、ぎゃふんと言わせようと思って始めただけの《復讐》が…いつの間にか、知らず知らずのうちに…早瀬ヶ池の未来までも背負い込むような、壮大なスケールに変わりはじめてる気が…ゴクリ。
『そこでね、2人にお願いがあるの…』
『えっ?お願い…って?』
『うん。信吾くんと詩織ちゃんの、その《復讐》ね…』
『…私にも…手伝わせてほしいの』
僕と詩織、お互いを目を円くして見合った…!!
『えっ、待って!』
『えぇぇーっ!!?』
「失礼しまーす」
タイミング良く?悪く?…料理が運ばれてきたけど、そのときのこと…あんまり覚えてない…。
とりあえず、ここでお喋りは一旦終了に…。
…料理を頂きながら、鈴ちゃんから一言。
『…ということだから、この復讐が達成できたら、うちの事務所にきて私たちと一緒に芸能活動しようね。とってもキュートで愛らしい詩織ちゃんと、女装姿が本当に可愛くて、とっても素敵な信吾くん。2人揃ってね。約束だから…ね♪』
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