女装と復讐は街の華

筆鼬

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女装と復讐 -街華編-

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…水曜日の大学の、昼休みの時間でのこと。

大学の学生食堂の端っこの席に《やっと落ち着いて座れた…》と思ったすぐ、僕のスマホに…アンナさんからの電話着信?

僕は慌てて電話に出る。


『あ…もしもし』

「もしもし。信吾くん?」

『あ、はい。信吾です。なんか珍しいですね。水曜日のこんな時間に、アンナさんから電話だなんて』

「うん。ごめんね。あっ!今…もしかして、まだ授業中だったかしら…」

『あ、いえ。大丈夫です。今、お昼休み中ですから』


…なにかの急用なのかな?と思って、それをアンナさんに訊いてみると…。


「ちょっと…ね。鮎美ちゃんの新しい引っ越し先についてのお話らしいんだけど…」


…歩美さんの…引っ越し先?

えっ?どういうこと?


「…今夜、私が《美容院に来て》ってお願いしたら、信吾くん…お店に来られる?」

『今夜ですか?あ…はい。わかりました』

「ありがとう。じゃ、今から詩織にも電話してみるから」

『はい。了解です』

「じゃあ今夜宜しくね」

『はい』


…ってことで電話終了。




歩美さんの引っ越し先で、なにかトラブルでもあったとか…?

それとも『来週の土曜日、家具の運び入れのお手伝いをお願いしたいの』とかっていう話?

…うーん。なんだろう…?

とにかく、今夜は歩美さんが…あ!あと秋良さんや啓介さんも美容院に来るのかな?…たぶん。

あっ…そういえば!!

歩美さんは《実は金魚は女装男子!》って真実をまだ知らないんだった!!

…ってことは、やっぱり女装して美容院に行かないとダメだよな。

そうなんだけど…。



メイクはアパートででも完璧に仕上げられる。だからそれの心配はない。
けど…部屋には女の子の服が一着も無いんだ…ヤバい。

…って一人で悩んでても仕方ないかぁ。

あとでアンナさんと詩織に、LINEか電話で相談してみようっと。






…午後6時8分。僕はアパートに帰宅。

とりあえず近くのコンビニで買ってきた《大盛りざるそば》を1つと《鮭おにぎり》を2個、テーブルの上に置き、作り置きしてある《健康麦茶》を冷蔵庫から取り出して、マグカップに一杯注ぐ….。

麦茶の入ったマグカップもテーブルに置いて…いただきます。

軽く空腹を満たす…。



僕は再度時計を見た…6時17分。

詩織は7時15分頃に、お母さんの運転する車で僕を迎えに来てくれるって言ってたなぁ。『服は私のを持ってくから、それまでにメイク済ませといて!』って。

じゃあ…先にシャワーを浴びて、それからメイクを始めようか。






…午後7時11分。《コンコンコン♪》と、玄関のドアをノックする音が鳴り響く…来た。詩織。
























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