女装と復讐は街の華

筆鼬

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女装と復讐 -完結編-

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打ち明ける僕の言葉の少なさに、まだ今は誰も僕の《言いたいこと》を理解できていない様子。

僕が《元々、復讐なんてできなかったんだ》って結論に至った経緯をみんなに、ちゃんと順を追って話さないと…。


『…先週のことなんですが、僕はアルバイトが終わったあと…詩織と一緒に《瀬ヶ池のドジョウ》と呼ばれる、過去の僕のような人に会って話をしてきたんです…』






…去年の僕《瀬ヶ池のメダカ》に、どことなく似ていた《瀬ヶ池のドジョウ》。

可愛くてお洒落な女の子で溢れる早瀬ヶ池…そんな誰かと仲良くなりたくて、声掛けをしていたドジョウは《本当に必要な "努力" 》を考え誤っていた。

でもそれは彼だけじゃない。メダカだったあの頃の僕も。

ただ一心不乱に、ひたすら女の子たちに声を掛けることを、延々と繰り返し続けていたドジョウ…。

それを無視し、または肩をよじって露骨に避け、ときに声に出して嘲笑し、指を指す女の子たち…。



僕は遠くから、彼のそんな様子を見ていて…耐えられなくなった。

あのままじゃドジョウは、女の子たちに馬鹿にされるだけの、ただの《晒し者》だ。

助けてやらないと!彼をあの状況から救ってやらないと!

今それができるのは、同じ境遇を経験してきた僕しかいない!…って。



僕は急いでドジョウの元へと駆け寄り、《間違った努力》と《正しい努力》を彼に教えた…はずだった。

けど、それなのに…ドジョウは結局、僕の伝えたかったことを解ってはくれなかった…。






『…僕は自分の心の内で、彼と《過去の自分》を、なんとなく重ね合わせていました。僕の説得で彼が救われれば…なんか、メダカだった頃の僕も救われるんじゃないかって…そんなふうに思えて…』

『ねぇ信吾くん。その話と《復讐できない》ってことと、どういう関わりがあるの?』

『それは…』


僕は振り返って春華さんを見た。やっぱり、結論から言おうか…。


『…つまり、《瀬ヶ池の女の子たちは初めから、何も悪くなかったんだ》って…《メダカやドジョウが悪かったんだ》ってことです…』


…詩織とアンナさん以外の、みんなの顔が《?》ってなってる…。


『…あのクソ小生意気な瀬ヶ池の娘らにお前ら、嘲笑されて馬鹿にされてたってのに、それでもやっぱ自分達が悪かったんだ…って、そう言うのか?』

『はい。秋良さん…』

『はぁ?なんだそれ。意味わかんね…』

『なるほどね。信吾くん。私はあなたが言おうとしていること…解ったわ』


さすがアンナさん。


『秋良くん。私が信吾くんに代わって説明するわね』






















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