461 / 491
女装と復讐 -完結編-
page.445
しおりを挟む
特に注意して着目しなければならない点は…金魚ちゃんの《情報》《名前》《写真》の入手先が、何処からなのか…というところなんだけど。
それが《取材班や記者の単独取材から》じゃなくて、もし藤浦市の女の子たちの誰かからの《情報提供》だったとしたら…もう既に事態は、最も恐ろしい状況…だったりするかもしれない…。
まさか、とは思うんだけど…あの子が恨み返しに情報提供を?…ううん。そうであってもそれは考えたくない…。ーー
…恨み返しするあの子…って?
まさか…えっ?あいつがそこまでする…?
いや…するかも…するかなぁ…。
まぁいいや。今はそれは考えないで置いておこう。
下村という記者が、冴嶋プロダクションの事務所へ…鈴ちゃんのところへ《取材協力》という名目で訪ねてきた時には《金魚と鈴は繋がっている》ことの事実を既に掴んでいた…。
鈴ちゃんが《知らない》と言い切った嘘も、もう完全にバレてしまっている…。
《藤浦市に、こんな可愛い女の子がいる》《しかも伊藤鈴と友達だ》ってだけの記事なら、わざわざ鈴ちゃんを訪ねて来なくても、もうそのままでも掲載できるはず…読んでも全然面白くない記事だろうけど。
《これは、調べればまだ何か面白いネタが出てくる》とでも勘繰っているんだろうか…。
『すぐに…何処かの芸能事務所が目を付けて、すぐに芸能界デビューするんじゃないかなぁ』なんて、意味深なことも言っていたし…。
もう冴嶋プロダクションと契約することまで知っ…まさか…。
どこまで知ってるんだ…どこまで調べ上げるつもりなんだ…。
何にせよ《僕は実は女装男子》だって秘密だけは、最後まで死守しないと…。
どうあれマスメディア社団と自分たち、一個人が正面から争い合ったところで…絶対に勝てない。そして秘密は全て盗み取られてしまう。勝率は0%…。
もう狙われてしまった今、唯一僕らができることは…とにかく逃げること。少しでも時間を稼ぐこと。それだけ…。
ーー信吾くん、それに金魚ちゃん。
とにかく逃げ切ってほしいの。お願い。無事にデビューする日まで。
いずれ、金魚ちゃんが《女装男子》だってことはバレてしまう。彼らだって《情報収集のプロフェッショナル》なんだから。
《金魚は女装した男子》ってことを《覚悟を決めて自ら白状する》のと《月刊誌に写真掲載とともに記事にされて、バラされてしまう》のとでは、天と地ほど明らかに違う。
今の状況…事の次第によっては、信吾くんは金魚ちゃんとしては、もう…《藤浦市を、早瀬ヶ池の街を…二度と歩くことはできない》かもしれない…。
下村という記者は、池川金魚という《名前》も《顔》も《出没する街》も知ってるんだから。
藤浦市の街々のどこに、下村さんやその情報提供者が潜んでいるとも分からないから…。
明日、もう一度私の方から改めて電話するね。こんなに長い書き込み…本当にごめんなさい…。
ーー
僕はこの長い長いLINEの書き込みを、何度も何度も何度も…読み返した。
金魚はもう二度と…藤浦市を…早瀬ヶ池を…歩けない?
嘘だろ…。
こんな突然に《瀬ヶ池の金魚》の《存在消滅》が訪れるなんて…。
くそ…誰がこんな情報提供を…!
詩織に…アンナさんに…ファミリーのメンバーのみんなに…どう説明したらいいんだ…。
不安で…怖すぎて…頭の中の混乱が治らなくて…体の震えが止まらない…。
それが《取材班や記者の単独取材から》じゃなくて、もし藤浦市の女の子たちの誰かからの《情報提供》だったとしたら…もう既に事態は、最も恐ろしい状況…だったりするかもしれない…。
まさか、とは思うんだけど…あの子が恨み返しに情報提供を?…ううん。そうであってもそれは考えたくない…。ーー
…恨み返しするあの子…って?
まさか…えっ?あいつがそこまでする…?
いや…するかも…するかなぁ…。
まぁいいや。今はそれは考えないで置いておこう。
下村という記者が、冴嶋プロダクションの事務所へ…鈴ちゃんのところへ《取材協力》という名目で訪ねてきた時には《金魚と鈴は繋がっている》ことの事実を既に掴んでいた…。
鈴ちゃんが《知らない》と言い切った嘘も、もう完全にバレてしまっている…。
《藤浦市に、こんな可愛い女の子がいる》《しかも伊藤鈴と友達だ》ってだけの記事なら、わざわざ鈴ちゃんを訪ねて来なくても、もうそのままでも掲載できるはず…読んでも全然面白くない記事だろうけど。
《これは、調べればまだ何か面白いネタが出てくる》とでも勘繰っているんだろうか…。
『すぐに…何処かの芸能事務所が目を付けて、すぐに芸能界デビューするんじゃないかなぁ』なんて、意味深なことも言っていたし…。
もう冴嶋プロダクションと契約することまで知っ…まさか…。
どこまで知ってるんだ…どこまで調べ上げるつもりなんだ…。
何にせよ《僕は実は女装男子》だって秘密だけは、最後まで死守しないと…。
どうあれマスメディア社団と自分たち、一個人が正面から争い合ったところで…絶対に勝てない。そして秘密は全て盗み取られてしまう。勝率は0%…。
もう狙われてしまった今、唯一僕らができることは…とにかく逃げること。少しでも時間を稼ぐこと。それだけ…。
ーー信吾くん、それに金魚ちゃん。
とにかく逃げ切ってほしいの。お願い。無事にデビューする日まで。
いずれ、金魚ちゃんが《女装男子》だってことはバレてしまう。彼らだって《情報収集のプロフェッショナル》なんだから。
《金魚は女装した男子》ってことを《覚悟を決めて自ら白状する》のと《月刊誌に写真掲載とともに記事にされて、バラされてしまう》のとでは、天と地ほど明らかに違う。
今の状況…事の次第によっては、信吾くんは金魚ちゃんとしては、もう…《藤浦市を、早瀬ヶ池の街を…二度と歩くことはできない》かもしれない…。
下村という記者は、池川金魚という《名前》も《顔》も《出没する街》も知ってるんだから。
藤浦市の街々のどこに、下村さんやその情報提供者が潜んでいるとも分からないから…。
明日、もう一度私の方から改めて電話するね。こんなに長い書き込み…本当にごめんなさい…。
ーー
僕はこの長い長いLINEの書き込みを、何度も何度も何度も…読み返した。
金魚はもう二度と…藤浦市を…早瀬ヶ池を…歩けない?
嘘だろ…。
こんな突然に《瀬ヶ池の金魚》の《存在消滅》が訪れるなんて…。
くそ…誰がこんな情報提供を…!
詩織に…アンナさんに…ファミリーのメンバーのみんなに…どう説明したらいいんだ…。
不安で…怖すぎて…頭の中の混乱が治らなくて…体の震えが止まらない…。
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる