6 / 16
VS遊び人
しおりを挟む
ピーナッツの皮を剥いている勇者と遊び人
「ねぇねぇ、今まで、どのくらい遊んできたの?」
「そんな抽象的な質問をされても・・・。」
「じゃあ、何て言ったらいい? 『お前は今まで食ったパンの枚数を』的な?」
「俺は吸血鬼じゃない! ただの遊び人だ!」
「遊びにも、『飲む、打つ、買う』の3つがあるけど、どれが得意?」
「買う、かな。」
「さすがだな、このドスケベ野郎。やっぱり、右手の親指が勃起した男性器の形をしているだけのことはある。」
「してるか! そんな指じゃ、生活できないだろ!」
「じゃあ、じゃあさ、」
「興奮しすぎだ! とにかく落ち着け!」
「今まで、一晩で相手した最大の人数は? 相手は女性モンスター限定で。」
「アホか! モンスターとするわけないだろ!」
「・・・してないの!?」
「絶句するな! 当たり前だろ!」
「それでよく、遊び人なんて名乗ってられるよね?」
「お前はあるのか?」
「ないよ。だって俺は勇者だもん。」
「・・・。」
「10歳のときに勇者認定されてから、彼女が途切れたことなかったしね、モンスターなんぞを相手にする暇もなくって。」
「じゃあ、お前が一晩で最大、相手した人数は?」
「100人かな?」
「嘘つけ! 中学生がつきそうな嘘を言いやがって!」
「本当だってば!」
「どうやってだよ!?」
「とりあえず、男性器にだけ『アスト○ン』をかけてね。」
「鬼か! お前は!」
「あと『バイキ○ト』も使って。攻撃力2倍。」
「だから鬼か! お前は!」
「最後は、バイアグラを。」
「健康な若者が使うなよ!」
「でも、有名人と記念にっていうか、とりあえずやってみたいっていう、ミーハーな娘はどこの村にでもいるからさ。」
「遊び人の、俺が言うのも何だけど、それは違うだろ?」
「違わないよ。 この間もライブの後、出待ちしているファンがたくさんいたけど、全部、持って帰ったよ。」
「ライブ? 何だ、それ?」
「最近、暇してる勇者仲間たちと組んだ、エアバンドのライブ。」
「暇ならモンスターと戦え! そして経験値を上げろ!」
「夜の経験値ばかりが上がっちゃって、俺も困ってるんだよね。」
「困るなって!」
「あと、男性器が鉄塊になったまま、元に戻らないんだけど、どうしよう、これも困ってて。」
「早く魔法をとけって!」
「で、話を戻すけど、夕飯は天ぷらそばとバーニャカウダのどっちがいい?」
「話、ずれすぎだろ! あと、選べる料理が両極端すぎる!」
「悩み、聞いてもらっていい?」
「お前にも悩みなんてあるんだな。」
「最近、純朴な娘をだまして売り飛ばすとか、他人の家のタンス預金を奪うのにも、ちょっとマンネリ。」
「それは全部、犯罪だからな! マンネリで結構だ!」
「ということで、俺はバイトを始める!」
「始めんな! お前は自分の役割というものをきちんと理解しろ!」
「大丈夫! 俺、きちんとした敬語も使えるから。」
「そんなことより、モンスターを倒せって!」
「ねぇねぇ、今まで、どのくらい遊んできたの?」
「そんな抽象的な質問をされても・・・。」
「じゃあ、何て言ったらいい? 『お前は今まで食ったパンの枚数を』的な?」
「俺は吸血鬼じゃない! ただの遊び人だ!」
「遊びにも、『飲む、打つ、買う』の3つがあるけど、どれが得意?」
「買う、かな。」
「さすがだな、このドスケベ野郎。やっぱり、右手の親指が勃起した男性器の形をしているだけのことはある。」
「してるか! そんな指じゃ、生活できないだろ!」
「じゃあ、じゃあさ、」
「興奮しすぎだ! とにかく落ち着け!」
「今まで、一晩で相手した最大の人数は? 相手は女性モンスター限定で。」
「アホか! モンスターとするわけないだろ!」
「・・・してないの!?」
「絶句するな! 当たり前だろ!」
「それでよく、遊び人なんて名乗ってられるよね?」
「お前はあるのか?」
「ないよ。だって俺は勇者だもん。」
「・・・。」
「10歳のときに勇者認定されてから、彼女が途切れたことなかったしね、モンスターなんぞを相手にする暇もなくって。」
「じゃあ、お前が一晩で最大、相手した人数は?」
「100人かな?」
「嘘つけ! 中学生がつきそうな嘘を言いやがって!」
「本当だってば!」
「どうやってだよ!?」
「とりあえず、男性器にだけ『アスト○ン』をかけてね。」
「鬼か! お前は!」
「あと『バイキ○ト』も使って。攻撃力2倍。」
「だから鬼か! お前は!」
「最後は、バイアグラを。」
「健康な若者が使うなよ!」
「でも、有名人と記念にっていうか、とりあえずやってみたいっていう、ミーハーな娘はどこの村にでもいるからさ。」
「遊び人の、俺が言うのも何だけど、それは違うだろ?」
「違わないよ。 この間もライブの後、出待ちしているファンがたくさんいたけど、全部、持って帰ったよ。」
「ライブ? 何だ、それ?」
「最近、暇してる勇者仲間たちと組んだ、エアバンドのライブ。」
「暇ならモンスターと戦え! そして経験値を上げろ!」
「夜の経験値ばかりが上がっちゃって、俺も困ってるんだよね。」
「困るなって!」
「あと、男性器が鉄塊になったまま、元に戻らないんだけど、どうしよう、これも困ってて。」
「早く魔法をとけって!」
「で、話を戻すけど、夕飯は天ぷらそばとバーニャカウダのどっちがいい?」
「話、ずれすぎだろ! あと、選べる料理が両極端すぎる!」
「悩み、聞いてもらっていい?」
「お前にも悩みなんてあるんだな。」
「最近、純朴な娘をだまして売り飛ばすとか、他人の家のタンス預金を奪うのにも、ちょっとマンネリ。」
「それは全部、犯罪だからな! マンネリで結構だ!」
「ということで、俺はバイトを始める!」
「始めんな! お前は自分の役割というものをきちんと理解しろ!」
「大丈夫! 俺、きちんとした敬語も使えるから。」
「そんなことより、モンスターを倒せって!」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
包帯妻の素顔は。
サイコちゃん
恋愛
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を取って見せた。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる