檻に囚われ、堕とされて

荒巻一青/もふモフ子

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檻に囚われ、堕とされて(1)

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 後宮の入り口である朱色の重々しい門をくぐると、まるで夢の世界へと足を踏み入れたかのような豪華絢爛ごうかけんらんたる光景が広がる。
 玄関口から続く錦の絨毯が緩やかなカーブを描き、やがて豪奢な大広間へと続く。
 天井は金箔で彩られ、そこには龍の彫りが施されている。天窓から光が差し込み、金箔の煌めきと相まって、まばゆい光景を生み出している。
 中庭の景色もまるで楽園のように美しい。池と池の間には朱色の橋が架けられ、水面に空の青さと橋の朱色が混じり合い、この世のものとは思えない色合いを生み出す。

 ――つい数か月前まで、ここ瑤香宮ようかきゅうが後宮などではなく、清廉さと実直さを表すような宮殿であったと言っても、もはや誰も信じはしないだろう。

「もうすっかり、ここも主様の色に染まり切ったな!」

 とたとたと絨毯の上を歩くのは、朱色の毛をもつ狐の妖。紅塵夢狐こうじんむこである。ふさふさとかわいらしいしっぽを揺らしながら、嬉しそうに隣を歩く男を見上げる。

「もちろん、紅塵こうじんのおかげだ。お前がいなかったら、俺はあと一日二日の命だったからな。」

 荀双星じゅんそうせいは後宮の絢爛さに引けを取らない、豪華な服をまとい、紅塵の隣をゆったりと歩く。

「へへっ!それを言っちゃあ、おいらも主様と出会わなかったら、あと数分の命だったな!」
「俺もお前も随分あいつらに苦しめられたものだ。あの頃の屈辱を思うと、今でも腸が煮え繰り返される。だが、今となっては懐かしい思い出だ。――こうなってしまえば、なァ?」

 双星が瑤香宮へ足を踏み入れたその瞬間、瑤香宮の時がまるで止まったかのように、この後宮にいる武官、書記官等ありとあらゆる役職につく者たちはその場に平伏した。
 双星や紅塵を傷つけ、歯向かってきた者たちは、もうこの場にはいない。この瑤香宮にある人も物も金も、全てが天星のものであり、愛でるも壊すも、全て彼の思うままであった。

 瑤香宮の回廊を進み、角を曲がる。そこには大広間へ続く重厚な扉とその横に人形のようにずらりと並ぶ武官たちが目に入る。
 かつて他国の侵略からこの都を守り続けてきた屈強な猛者たちばかりだ。しかし、今の彼らはただ天星の目を楽しませるためだけに裸体の上に部分的な鎧をまとわせられ、天星の一言一句を心待ちに粛然と佇んでいた。

 双星はくすりと笑うと、扉の一番近くに陣取っていた武人、剛劉建ごうりゅうけんに声をかけた。

「なかなか精が出ているではないか、剛将軍?」

 剛将軍は双星に話しかけられた喜びのあまり、「お゛ほぉ゛……っ♡」と情けない声を上げて、肉棒からびゅるっと精を放った。鎧に白濁液がべったりとかかる。

「こらこら。本当に精を出せと言う意味で言ったんじゃない。これだから、頭が空っぽの武人は。お前たちのその肉々しい体はなんのためにある?言ってみよ。」
「わ、我らは……っ!天よりも尊き双星大君そうせいたいくんの、い、一時のお慰みのため……っ、このように、無様にも恥部を晒し、これまで鍛えぬいてきた武人としての誇りと魂を、ぉ゛お゛っ……♡自ら、汚させていただいて、おりますぅ゛……っ♡」
「本当に面白い玩具になったな、剛将軍。戦場で鬼のように敵を葬っていた頃の面影はどこへやら。」

 双星が剛劉建に失笑を浴びせながら、その姿を舐めるように視姦すると、剛劉建はあまりの至福に肉棒からとぷとぷ♡と精を溢れ出させ、「ありがたき、幸せぇ゛っ……♡」と、その巨躯を震わせる。

「主様!さあさあ!扉を開けて、遊びに参りましょう!」

 紅塵がぴょんと双星の肩に乗ると、武人たちによって扉が開け放たれた。
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