その日 私は死んだ

その日 私は死んだ

萌衣が亡くなった後、私は彼女の大切な人を助ける意志を引き継いで鍛錬する為に学校に通うようになった。

通常は女生徒は入学することは出来ない

だけど私は元々の強さと学校に入る為に鍛錬した甲斐があったのか特待生として入学を許可された

もちろん、その学校の女生徒は私以外いなかった

そして日々男子生徒相手に稽古をしながら私はよく夜に学校を抜け出しては人身売買者を捕まえる為、子供が多くいる小学校の見回りをしていた

私は人身売買者相手に負けた事はなかった
負ける気もなかった

だけど、１ヶ月後予想もしないかたちで私は人身売買者の組織に10対1で子供が沢山いる中襲われた

一瞬思考が停止した

この人数の子供を私は守れるのか…
ざっと見て20人はいるぞ
無理なんじゃないか
いや、無理じやない守らないと約束しただろ萌衣と

助かるはずの繋がなきゃいけない命を守らないでどうする

ほとんど素手で武器も何も無いまま相手にダメージを与える

クソっさっき刺された腹がえぐられる程痛い

切断された左腕はもう感覚がない

残ったヤツは後3人殺れるか

この体で

全身が血塗れで血反吐を吐きそうなくらい苦しい

けど守らなきゃいけねー

親元に帰すんだコイツら全員

そう思って3人を殺ると私はもう感覚も何も無くなって気付くと萌衣が目の前にいた

萌衣お前生きてんのか？

ううん、でも本当にありがとう

私の夢を叶えてくれて

もう安心して何も起こらない失わない だから…

そう言われて私は自分が初めて泣いているのを

死んだことを悟った