釣り人の異世界無双。〜釣れば釣るほど強くなるから飯テロする〜

ももるる。

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川探し。

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 テントやその他諸々を片付け、きっちりとコンテナや専用バッグにしまってインベントリに入れる。

「よし、じゃぁ行くか。見付からなくても怒るなよ?」

「大丈夫。流されたポロが悪い。カイトのせい違う」

 ビッグ425は最大で三人乗り出来るカートップボートだが、広々と乗るなら一人が良い。

 つまり二人で乗るとやや手狭になるが、ポロはとても小さい女の子だからそこまで気にならなかった。

「こ、これは凄い……! すごく凄い!」

 船外機のハンドルを捻ってアクセルを吹かせば、ボートが急速に水面を滑って進んでく。その様子が堪らなく楽しいらしく、ポロは終始ご機嫌だった。

「まず浜沿いに動いて川を探す。見付けたらその川の前で釣りをする」

「なぜ?」

「一度川を登り始めたら、どこまで進むのか分からないからだ。言っておくけど川魚は生じゃ食べれない。朝飯のような食べ方は海の魚じゃないとダメなんだ」

「ッ!? じゃぁ、海のサカナを沢山用意しないと、朝のサシミは食べれない?」

「その通り。まぁ川魚を焼いても美味しいんだけどな。せっかくなら色々食べたいだろ?」

 と言うわけでボートをぶっ飛ばして浜沿いに進む。

 トローリング、つまり船を動かしながらの釣りでも良いが、下手するとポロが魚に負けて落ちるかもしれない事を考えるとトローリングはちょっと嫌だった。

「カイトは色々持っててすごい。この船は小さいのに揺れない」

「良いだろ? これは海神様の力で強化されてる特別仕様だけど、神様仕様じゃ無い普通のやつなら贈ろうか? すぐには無理だが」

「……ッ!? カイト、やっぱり神様……?」

 ビッグ425は二十万くらいするボートなので、七つ道具のショップで買うと経験値二百ポイントくらいになる。

 逆に言うと、それだけで現代技術で作られたボートが気軽に買えるのだ。七つ道具で一番の目玉はこの機能だろう。

 ずっと一人で釣りをしてたけど、魚が食べたくて川に流される女の子とか嫌いじゃない。まるで女の子版の俺だ。

 そんな子だったら釣友にでもなって、一緒に釣りしたいと思えた。その為なら経験値二百ポイントのボートくらいあげるさ。

 船外機は別売りだけどね。ガソリン無いと動かないから、船外機付きだとずっと俺の傍に居ることになる。

「でも、ポロはそんなにお礼できない。…………頭撫でる?」

「…………もしかして頭を撫でさせるのがお礼のつもりなのか?」

 目の前でさぁ撫でろと言わんばかりに目を瞑ってぷるぷるしてるポロ。試しに頭を撫でてみると、予想の五倍くらい手触りの良いふわっふわの髪の毛が指に気持ちいい。

「あぁ、こりゃお礼になるわ。めっちゃふわふわで気持ちいいわ」

「いつでも、撫でて良い」

「マジか。じゃぁ俺も釣り具をくれてやろう。これで川に流されずに魚が取れるぞ」

「……ッ!? こ、これ以上、どうすれば……? ポロ、あとは体しか……」

「流石にそこまでは求めて無い」

 頭を撫で撫でしてると、撫でやすいようにと俺の前にストンと座るポロ。もう行動が幼女なんよ。お前本当に十七歳なのか?

「…………あ、河口あったな」

「サカナ取り、サカナ取り……!」

「魚釣りな」

 ボートを飛ばすこと一時間ほど。砂浜が終わって岩礁地帯っぽくなった頃に河口を見つけた。

 幅が十五メートルくらいで綺麗な河原が見える。ふむ、どうするか。

「ポロ。昼まではここで釣りをして、その河原で飯を食うのはどうだろう? 昼飯食ったら川の遡上を初めて、夜になったら適当な所に上陸してテントを立てよう」

「ん。任せる。ポロは賢いから、分からない事には口を噤む」

「確かにそれは賢い」

 無知の知って奴だ。分からないって分かってるから意見しない事を選べるのは本当に賢い。

「せっかくだから、もう少し良い竿をやるよ。俺は鱒ライダーも好きだけど、流石に贈り物プレゼントには不適格だ」

 朝釣った赤バスから得たポイントの内、ポロが釣った四匹の分で上等な釣り竿をショップで買う。

 俺も釣り人なので釣り竿は色々買ってんだ。赤バス四匹で六十ポイントだから、上限六万円か。余裕だな。

 タイワ製の四万する短めのシーバスロッドをプレゼント。そして一万ちょいのスピニングリールもセットする。ラインは俺のPEをオマケでくれてやろう。

「…………か、カイトっ、このかっこいいの、なにっ?」

「お前の釣り竿ロッドだよ。大事にしろよ? カーボンだから軽くて丈夫だけど、グラス素材ほど乱暴には使えねぇ。傷とか入るとそっから普通に折れるからな。あぁ、ロッドケースも買ってやろうか」

 ロッドケースなんて数千円だしな。3ポイントで買えるわ。

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