Blue Flame Little Girl 〜現代ダンジョンで地獄を見た幼女は、幸せに成り上がる〜

ももるる。

文字の大きさ
90 / 153

ドレス。

しおりを挟む


 一つ、私が銅竜素材を笹木さんに、政府にぶん投げた事によって起きた変化がある。

 いや正確には銅竜素材の問題で起きた変化なんて一つに収まらないんだけど、その辺は丸っとその辺に置いてから蹴飛ばして彼方かなたへサヨナラばいばい。

 そして私に直接関係してる「一つ」に戻って、私は今それを受け・・取り・・に来てる。

 場所は新宿のとあるビル。そこにお母さんと真緒を連れて来た私は、まず一本の武器を貰った。

「これが私の新装備ですか」

 銅竜素材を効果的に、そして効率的に使い、尚且つ数多あまたの情報を得て正確に銅竜素材の性質をつまびらかにしたい。

 そんな思惑によって、私が新装備の開発を依頼してた企業達は国の名のもとに招集され、国主導の国家プロジェクトになってしまった。

 じゃないと、私が提供する限りある素材を別の企業が別々に調査するなんて、ただ素材を浪費する無駄の極みだと政府が立ち上がったのだ。

「BBC-GD。ブルー・ブラック・カーボン-ゴシック・ドラゴンって名前だね」

「名前なっが。でもカッコイイ……」

 ああ名前の事じゃない。いま受け取った武器デザインが好みなのだ。

 華美じゃないシンプルな装飾が施された真っ黒い大戦斧は、刃が青く染まってた。

 模様としても青いラインが所々に走っててお洒落な、曲線と直線を綺麗に纏めあげた秀逸なデザインだ。

 大戦斧のデザインとしては、シャフトにピック付きのヘッドがついてる形になってる。つまり片刃で、左右対称なデザインでは無い。

 よく見るとシャフトもヘッドも、カーボンシートのような模様が浮いてて、見れば見るほどオシャレでカッコイイ。ちゃんと銅竜素材も注ぎ込まれてて、武器としての強さだって折り紙付きだ。

「そして、防具だね。これはBBC-GL……、ブルー・ブラック・カーボン-ゴシック・ロリータだ」

「ふりっふりですやん」

「わぁ、かぁいいっ」

 次に受け取ったのは、黒地に青いアクセントが入ったゴシックロリータのワンピースだ。九割方黒いドレスに、青いフリルや刺繍が全体の印象を引き締めて麗しく見える秀逸で可愛いワンピース。

 どうやら、私がべしゃりステージに出演した時の衣装からインスピレーションを受けたそうで、この見た目に反して防御力は特級の逸品らしい。

 この服着てたら対物ライフル食らっても耐えられるスペックらしいよ。

「そして妹様、お母様にも…………」

「えっ!? わ、私にも……?」

「まおも!? まおもふりふりきていいのっ!?」

 お母さんに用意されていたのは、青と白の中にパステルパープルが踊る、可愛らしいクラシカルロリータ衣装で、真緒には白ベースにパステルピンクの甘ロリワンピースだった。

「めちゃくちゃ可愛い…………! ああお母さんも真緒も可愛いいいいい!!!」

「お、お母さんっ、この歳でこんなにふりふりしたのはちょっと……」

「お母さんッッ! 世の中見た目が全てなんだよッッ!」

「なんて事を言うのこの子はっ」

 お母さんはですね、私のお母さんはですね、元々見た目が若々しいのに、レベルアップを経て更に若々しくなって…………、ぶっちゃけ今は高校生くらいにしか見えない幼妻となっております。

 そう、お母さんが重めのレベリングをした事で発覚したんだけど、レベルアップにはアンチエイジング効果もあるらしい。

 この、若返りって言うしか無い効果を「アンチエイジング」って言って良いのかは議論の余地があるけども。

 要するに、高校生くらいにしか見えないお母さんがふりふりワンピース着たって誰も気にしない。と言うか着るべきだと声を大にして言いたい。

「マーちゃんもかわいいよっ」

「おねーちゃんのほうがかわいいもんっ!」

 一応、いざ使う時に不備があると問題なので、皆で一度装備に袖を通す。

 広くてふりっふりの真緒が可愛くて可愛くて……、お姉ちゃんは頭がクラクラします。ああ可愛い。

「他にも様々な装備が有りますので」

 スタッフの人に説明されて、一つ一つ装備を受け取って行く。

 お母さんと真緒の武器もあったし、全員分の新型アイズギアと小型ヘッドセットもあった。

「お母さんはそれ、方天戟ほうてんげき?」

「あら、そう言う名前なの? お母さんには、ただ槍って事しか分からないわ」

「ブロードソードも有るんだね」

 お母さんの武器は方天戟ほうてんげきって言う槍の仲間だった。それと銅竜素材を使ったブロードソード。

 分類で言うとハルバードの親戚みたいな武器で、槍の側面に刃が付いてる物だ。ポールウェポンって奴だね。

 物によって色々と形が違うけど、お母さんのは三叉槍トライデントの様な……、実際に三叉槍トライデントとしても使えるだろうデザインだ。

「真緒のは、私と同じ武器の色違い?」

「おねーちゃんとおそろい! まおうれしいっ!」

 わはぁっとはしゃぐ真緒をひしっと抱き締める。私の妹可愛いんじゃぁ~

 真央の武器は私の大戦斧を白くして、青いラインはパステルピンクに変わった同型だった。

 武器選びの時は除外したけど、レベル4の今なら使えるだろうし、問題無いだろう。と言うかおそろいだーって喜ぶ真緒可愛いし、私もお揃いは嬉しい。

 その後、スタッフの人が今回の武器は素材の特性をどうとか、どうやって加工してどんな反応を起こして作ったとか、まぁ色々教えてくれるんだけど全然分からない。

 えーと、なに? 銅竜の鱗を触媒に酸化反応を……? 塩基? 還元? 炭素材を添加? 分からん分からん。

 簡単に言うと、銅竜の鱗を他の素材と色々やったら超強力な炭素繊維になって、それを色々と加工して服にしましたよってのが私達の着てるドレスらしい。

 それで、炭素繊維の他にも色々と銅竜の鱗を合金化したりして、骨や髄液も使ってなんやかんやしたのが武器シリーズだそうです。

 うん、全然分からない。

 要は頑張って強い武器と防具を作ったって事だよね? それで良いじゃん。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴
ファンタジー
俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。 で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか? 異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕! 異世界帰りのハーレム王 朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...