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異世界文明との接触
第29話 鍛冶屋ヴェルマー
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「朝食の準備が整いました」
呼ばれたのであたしと瑶さんは夕食と同じレストランのテーブルに着いたの、朝はミーガンさんも同じテーブルね。
「ミーガンさん、おはようございます」
「おはようございます」
「瑶様、朝未様、おはようございます。よく眠られましたか」
「ええ、久しぶりのベッドでぐっすりと休ませていただきました」
さっそくミーガンさんと瑶さんが挨拶を交わしているわね。あたしも挨拶だけはしておくけど、その先は瑶さんに任せた方がいいわよね。
「今日は、お2人はどのように過ごされる予定ですか?」
「そうですね、装備といくつかの道具を買いそろえたいと思っています。できましたらいい店をミーガンさんにご紹介いただけると嬉しいのですが」
「装備と道具ですか。それでしたら武器と金属防具は鍛冶屋の扱いとなりますね。それ以外の防具であれば防具屋かと思われます。道具は日常品ではなく野外活動に必要な道具と考えていいでしょうか?」
「はい、それでお願いいたします」
「そうすると、鍛冶屋はヴェルマー、防具屋はそうですねアリアネ、道具屋はカトリンの店が品揃え品質値段どれも安心かと思います。食事が終わりましたらご案内させて頂きます」
「お手間をお掛けします」
さすが大人ね、2人ともサクサクと予定を決めていくわ。あ、買い物と言えば。
「あ、あの、ちょっと良いですか」
あたしが右手を軽く上げて声を掛けると、瑶さんもミーガンさんも視線を向けてくれたわ。
「ん、朝未、何かあったか?」
「えと、できれば服も何着か欲しいなって。その下着とかも……」
あ、瑶さんがシマッタって顔してるわね。ミーガンさんは同じ女性だけあって納得顔してくれているけど。
「そうですね、では部屋着2着、普段着3着、それと下着類を数日分といった感じで、これはわたしからプレゼントさせてください」
「え?さすがにそれは、この宿の代金ももっていただいているのに」
さすがにあたしも遠慮というものを知っているのよ。
「いえいえ、お2人がおられなければ、わたし達は命も積み荷も失っていたのです。この程度はさせてください」
結局ミーガンさんに押し切られてあたしの服を用意してもらう事になってしまったのよね。
あ、そういえば……
「エルリさんのケガの具合はいかがですか?あの時は簡単な手当てしかできませんでしたが」
「朝未様、ご心配ありがとうございます。思ったよりケガが軽かったのか今朝にはもう傷がふさがっておりました。あの時には10日は掛かるかと思ったのですが思ったより早く回復してくれて助かりました」
「それは、なによりでした。あたしのつたない手当てでも役に立ったのなら嬉しいです」
エルリさんの回復が早くて良かったわ。ちょっとホッとしたもの。
朝食後、あたしと瑶さんはミーガンさんの案内でエルリックの街を歩いている。
石畳の街路を馬車が行きかい、街の人たちの表情は明るいわ。これは物語の中で出てくるいわゆる”良い街”かしら。そんな風に街を眺めながら歩いていると徐々に雰囲気が変わってきたわね。建物の奥から色々な音がきこえてくるじゃないの。
「このあたりは職人街でして、鍛冶屋、防具屋をはじめ様々なものを作る工房があつまっているのです。そしてここがわたしが知る中でもっともお勧めする鍛冶屋です」
そう言うとミーガンさんは1軒の工房のドアを開けて入っていったわ。
「おーい、ヴェルマー!。わたしだミーガンだ。ちょっと出て来てくれ」
び、びっくりしたわよ。いきなり叫ぶんだもの。奥の方でゴトゴト音がして。いかにも筋肉がお友達って感じの人が出て来たわね。
「おう、ミーガン。久しぶりじゃないか。今日は手入れか?それとも何か入用か?」
「いえ、今日は、わたしの恩人をヴェルマーに紹介しに寄らせて貰ったんですよ」
「恩人?ミーガン、おぬし何かしでかしたのか?あ、ひょっとしてついに……」
「違いますよ。エルリックに向かう街道でワイルドウルフ10頭近くの群れに襲われましてね。護衛も全滅していよいよダメかと覚悟を決めた時に助けに入ってくれたのよ」
「は、ワイルドウルフ10頭の群れにその男1人でだと、ほら話にしても大きすぎるだろう。ガハハハハ」
あら、このヴェルマーって人は目が見えないのかしら。横にあたしもいるのだけれど。
「あら、ヴェルマー。あなた目が悪くなったのかしら?2人並んでいるのが見えないの?」
「はあ?隣ってその可愛らしい嬢ちゃんのことか?それがどうした?」
「そのお嬢さん、朝未様と言うのだけれど、かなりの弓の使い手で、20メートルも離れたところからワイルドウルフを弓でバンバン倒してくれたのよ。しかもそれに気付いたワイルドウルフが襲い掛かっても見事な体捌きで避けて手斧の一撃で倒してしまうほど強いのよ」
「は?そんな嬢ちゃんが?弓はともかく、ワイルドウルフに襲われても避けて反撃できるだあ?あまつさえ手斧で倒す?おいおいおぬしどんな夢を見たんだ」
「夢なら、護衛の傭兵は生き残っているだろうし、エルリの傷もなかったでしょうね」
「ふーむ、そこまでおぬしが言い切るか。で、紹介というのは?」
「そうそう、目的を忘れるところだったわね。こちらが瑶様、近接戦闘を専門ね。そして先ほども言ったけど、そちらのお嬢さんが朝未様。弓をメインに自分の身を守れる程度には近接戦闘もされます」
「瑶様、朝未様、こちらはヴェルマー。腕のいい鍛冶師です。お2人に合わせた武器を提供してくれると思います」
「ヴェルマーさん、瑶です。この辺りは初めてで常識も分かりませんがミーガンさんと縁がありこの街に落ち着くことが出来ました。これからお世話になることも多いと思います。よろしくお願いします。今日は出来ましたら武器といくつかの金属防具をと考えています」
「おなじく朝未です。色々と知らない事も多いので教えてくれると嬉しいです」
自己紹介したらニッコリとしておこうかしらね。
「ああ、ヴェルマーだ。見ての通りの鍛冶屋だ。ミーガンの言葉であっても正直なところ信じがたい。が、ミーガンの言葉だからこそ捨て置くわけにもいかん。そこでだ、ふたりの力を少しばかり見せて欲しい。それを見て考えさせてもらおう。なに期待外れでも、それに見合った武器防具は見繕ってやるから心配はいらん。とりあえずついてきてもらおう」
そう言うとポコポコと工房の奥に入っていってしまったわね。
「大丈夫。ヴェルマーならお2人の実力をきちんとわかってくれます。ささ、奥に行きましょう。奥の広場で確認をしたいのだと思いますから」
そういうミーガンさんの先導で入っていった先には、幅10メートル奥行き50メートル近くありそうな広場があったのよね。
「ふむ、射場か、隅に試し切り用の巻き藁のようなものもあるな」
イバ?マキワラ?なにそれ、おいしいの?瑶さんて本当に何でも知ってるのね。
呼ばれたのであたしと瑶さんは夕食と同じレストランのテーブルに着いたの、朝はミーガンさんも同じテーブルね。
「ミーガンさん、おはようございます」
「おはようございます」
「瑶様、朝未様、おはようございます。よく眠られましたか」
「ええ、久しぶりのベッドでぐっすりと休ませていただきました」
さっそくミーガンさんと瑶さんが挨拶を交わしているわね。あたしも挨拶だけはしておくけど、その先は瑶さんに任せた方がいいわよね。
「今日は、お2人はどのように過ごされる予定ですか?」
「そうですね、装備といくつかの道具を買いそろえたいと思っています。できましたらいい店をミーガンさんにご紹介いただけると嬉しいのですが」
「装備と道具ですか。それでしたら武器と金属防具は鍛冶屋の扱いとなりますね。それ以外の防具であれば防具屋かと思われます。道具は日常品ではなく野外活動に必要な道具と考えていいでしょうか?」
「はい、それでお願いいたします」
「そうすると、鍛冶屋はヴェルマー、防具屋はそうですねアリアネ、道具屋はカトリンの店が品揃え品質値段どれも安心かと思います。食事が終わりましたらご案内させて頂きます」
「お手間をお掛けします」
さすが大人ね、2人ともサクサクと予定を決めていくわ。あ、買い物と言えば。
「あ、あの、ちょっと良いですか」
あたしが右手を軽く上げて声を掛けると、瑶さんもミーガンさんも視線を向けてくれたわ。
「ん、朝未、何かあったか?」
「えと、できれば服も何着か欲しいなって。その下着とかも……」
あ、瑶さんがシマッタって顔してるわね。ミーガンさんは同じ女性だけあって納得顔してくれているけど。
「そうですね、では部屋着2着、普段着3着、それと下着類を数日分といった感じで、これはわたしからプレゼントさせてください」
「え?さすがにそれは、この宿の代金ももっていただいているのに」
さすがにあたしも遠慮というものを知っているのよ。
「いえいえ、お2人がおられなければ、わたし達は命も積み荷も失っていたのです。この程度はさせてください」
結局ミーガンさんに押し切られてあたしの服を用意してもらう事になってしまったのよね。
あ、そういえば……
「エルリさんのケガの具合はいかがですか?あの時は簡単な手当てしかできませんでしたが」
「朝未様、ご心配ありがとうございます。思ったよりケガが軽かったのか今朝にはもう傷がふさがっておりました。あの時には10日は掛かるかと思ったのですが思ったより早く回復してくれて助かりました」
「それは、なによりでした。あたしのつたない手当てでも役に立ったのなら嬉しいです」
エルリさんの回復が早くて良かったわ。ちょっとホッとしたもの。
朝食後、あたしと瑶さんはミーガンさんの案内でエルリックの街を歩いている。
石畳の街路を馬車が行きかい、街の人たちの表情は明るいわ。これは物語の中で出てくるいわゆる”良い街”かしら。そんな風に街を眺めながら歩いていると徐々に雰囲気が変わってきたわね。建物の奥から色々な音がきこえてくるじゃないの。
「このあたりは職人街でして、鍛冶屋、防具屋をはじめ様々なものを作る工房があつまっているのです。そしてここがわたしが知る中でもっともお勧めする鍛冶屋です」
そう言うとミーガンさんは1軒の工房のドアを開けて入っていったわ。
「おーい、ヴェルマー!。わたしだミーガンだ。ちょっと出て来てくれ」
び、びっくりしたわよ。いきなり叫ぶんだもの。奥の方でゴトゴト音がして。いかにも筋肉がお友達って感じの人が出て来たわね。
「おう、ミーガン。久しぶりじゃないか。今日は手入れか?それとも何か入用か?」
「いえ、今日は、わたしの恩人をヴェルマーに紹介しに寄らせて貰ったんですよ」
「恩人?ミーガン、おぬし何かしでかしたのか?あ、ひょっとしてついに……」
「違いますよ。エルリックに向かう街道でワイルドウルフ10頭近くの群れに襲われましてね。護衛も全滅していよいよダメかと覚悟を決めた時に助けに入ってくれたのよ」
「は、ワイルドウルフ10頭の群れにその男1人でだと、ほら話にしても大きすぎるだろう。ガハハハハ」
あら、このヴェルマーって人は目が見えないのかしら。横にあたしもいるのだけれど。
「あら、ヴェルマー。あなた目が悪くなったのかしら?2人並んでいるのが見えないの?」
「はあ?隣ってその可愛らしい嬢ちゃんのことか?それがどうした?」
「そのお嬢さん、朝未様と言うのだけれど、かなりの弓の使い手で、20メートルも離れたところからワイルドウルフを弓でバンバン倒してくれたのよ。しかもそれに気付いたワイルドウルフが襲い掛かっても見事な体捌きで避けて手斧の一撃で倒してしまうほど強いのよ」
「は?そんな嬢ちゃんが?弓はともかく、ワイルドウルフに襲われても避けて反撃できるだあ?あまつさえ手斧で倒す?おいおいおぬしどんな夢を見たんだ」
「夢なら、護衛の傭兵は生き残っているだろうし、エルリの傷もなかったでしょうね」
「ふーむ、そこまでおぬしが言い切るか。で、紹介というのは?」
「そうそう、目的を忘れるところだったわね。こちらが瑶様、近接戦闘を専門ね。そして先ほども言ったけど、そちらのお嬢さんが朝未様。弓をメインに自分の身を守れる程度には近接戦闘もされます」
「瑶様、朝未様、こちらはヴェルマー。腕のいい鍛冶師です。お2人に合わせた武器を提供してくれると思います」
「ヴェルマーさん、瑶です。この辺りは初めてで常識も分かりませんがミーガンさんと縁がありこの街に落ち着くことが出来ました。これからお世話になることも多いと思います。よろしくお願いします。今日は出来ましたら武器といくつかの金属防具をと考えています」
「おなじく朝未です。色々と知らない事も多いので教えてくれると嬉しいです」
自己紹介したらニッコリとしておこうかしらね。
「ああ、ヴェルマーだ。見ての通りの鍛冶屋だ。ミーガンの言葉であっても正直なところ信じがたい。が、ミーガンの言葉だからこそ捨て置くわけにもいかん。そこでだ、ふたりの力を少しばかり見せて欲しい。それを見て考えさせてもらおう。なに期待外れでも、それに見合った武器防具は見繕ってやるから心配はいらん。とりあえずついてきてもらおう」
そう言うとポコポコと工房の奥に入っていってしまったわね。
「大丈夫。ヴェルマーならお2人の実力をきちんとわかってくれます。ささ、奥に行きましょう。奥の広場で確認をしたいのだと思いますから」
そういうミーガンさんの先導で入っていった先には、幅10メートル奥行き50メートル近くありそうな広場があったのよね。
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