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新たな仲間
第81話 事情聴取
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「双方の認識に相当の差異があるようだな。ではこうしよう、我々がギルドとして双方から別々に話を聞こう。何しろ幸いなことに死者が出ていないようだから、落ち着いて話を聞く時間をとることは出来るだろう」
ステファノスさんにそう言われ、あたし達は、あたしと瑶さん、そしてマルティナさんの3人、そして女神の雷の4人にわかれそれぞれのグループで別々に話を聞かれているの。
「つまり、変異種2体を相手にやられそうになっていた女神の雷にヨウとアサミが救援に入り、取り巻きの雑魚を処理したところであいつらが裏切って3人を囮にして逃げたと。その後3人で変異種2体を3人で斃して帰還したということか」
「しかも、アサミさんを突き飛ばして、な」
「まあ、その状況からすると、3人を囮にするには、それしかないだろうが……。そうすると……」
ステファノスさんは、そこで言葉を切って考え込んだわね。
「お前たちと女神の雷のメンバー以外の目撃者は……いないよな。それでもマルティナが奴隷から解放されたという事実がある以上、女神の雷が彼女に不当な行為をしたというのは間違いないわけだが……」
「目撃者がいないのは女神の雷もあたし達と同じですよね」
「まあ、そこだけを見れば同じ、なんだが……」
あたしの指摘にステファノスさんが難しい顔をしたわね。
「ハンターランクと実績、ハンターとしての在籍活動期間の違い、ですか?」
「俺やアレッシアは、そういったもの無しでもお前たちの言葉を信じることが出来るが……」
瑶さんが言っていたのはこのことだったのね。
「でも、女神の雷は認めないですよね」
「認めないだろうな」
「となると、せいぜい注意程度ってことになるわけでしょうか?」
「まあ、救援に入ったお前たちを放置して逃げたこと自体は間違いないからな、多少のペナルティは課すが……。問題は……」
「逆恨み、ですか?」
「ああ、お前たちが生きて帰った事で結果的に女神の雷は評価を大きく下げたからな」
「あたし達が生きて帰ったからですか?」
「そうだ。お前たちが生きて帰った事で、全滅するほどでないのにも関わらず、救援に入ったハンターを見捨てた。女神の雷は、そういう事をするパーティだということになったわけだ。これは1パーティだけで依頼を受けるのなら大したことは無いが、複数パーティで受ける依頼となると女神の雷と一緒に請けようというハンターはまあいなくなっただろうし、今回のように窮地に陥った時に救援に入ろうというハンターもいなくなっただろう。これは女神の雷にとってはかなりの痛手だ。だからこそ、なんで生きて帰ったんだと、なんであそこで死ななかったんだという逆恨みをするだろうということだ」
さすがにそれは無いんじゃないの?と見回すと、瑶さんもマルティナさんも苦い顔で頷いているわね。
「逆恨みをしたとして、女神の雷は私達に対してどういう対応をしてくると思いますか?」
「そうだな。色々と考えられるが、まずは狩場での妨害だな。偶然を装った獲物の横取り、取り逃がしを装って魔獣等を擦り付ける、場合によっては誤射を装った攻撃なんかが考えられるな」
横殴りに、MPK、遠距離PKかあ。嫌がらせもネトゲと一緒なのね。あたしは思わずため息をついていたわ。
「そうすると、かなり仕事に支障をきたしそうですね」
「瑶さん、蓄えはまだ少しはありましたよね?もし仕事が出来ない状況になったとして、どのくらいもつと思います?」
「そうだね、まだ生活費がはっきり分からないけど、朝未が料理してくれているし食費はかなり抑えられる。光熱費も魔法である程度代わりが効くし、節約すれば3人で月7から8万スクルドかな、あとは季節ごとの必要なものにどのくらい掛かるかだけど、1年は暮らせるんじゃないかな。その先は変動要因が分からないからなんとも分からないね」
「じゃあ、女神の雷が諦めるまでエルリックに引きこもる事もできますね」
あら?あたしが引きこもり宣言した途端にステファノスさんも瑶さんもちょっと難しい顔になったわね。
「ごしゅ……、アサミさん、短期的にはそれでも良いかもしれませんが、収入が途絶えた状態ではあまりお勧め出来かねます。相手がいつまで執着するかも分かりませんから。それに街中だからと言って完全に安全というわけでもありませんよ」
あたしの疑問を感じたのかしらねマルティナさんが説明してくれたわ。
「じゃあ。どうしたら……」
「あまり俺がこういう事を言ってはいけないんだが……。拠点を移すのもひとつの方法だぞ。ギルドマスターとしての俺はお前たちにエルリックで活躍して欲しいが、こういう状況じゃやむを得ない面もあるからな。まあギルドの判定が出るまではいてもらわないと困るし、直後に移動すると変に疑われかねないという面もあるが、実際に何度か女神の雷からの嫌がらせを受けたことを別の人間に見せてから移動すれば、そういう事もないだろう」
「別の人間と言われても……」
「ん?簡単だ。別のパーティ、それも出来れば格下のパーティと合同で何度か依頼を受けてみろ。ただし、その別パーティのメンバーは守ってやれよ」
ステファノスさんにそう言われ、あたし達は、あたしと瑶さん、そしてマルティナさんの3人、そして女神の雷の4人にわかれそれぞれのグループで別々に話を聞かれているの。
「つまり、変異種2体を相手にやられそうになっていた女神の雷にヨウとアサミが救援に入り、取り巻きの雑魚を処理したところであいつらが裏切って3人を囮にして逃げたと。その後3人で変異種2体を3人で斃して帰還したということか」
「しかも、アサミさんを突き飛ばして、な」
「まあ、その状況からすると、3人を囮にするには、それしかないだろうが……。そうすると……」
ステファノスさんは、そこで言葉を切って考え込んだわね。
「お前たちと女神の雷のメンバー以外の目撃者は……いないよな。それでもマルティナが奴隷から解放されたという事実がある以上、女神の雷が彼女に不当な行為をしたというのは間違いないわけだが……」
「目撃者がいないのは女神の雷もあたし達と同じですよね」
「まあ、そこだけを見れば同じ、なんだが……」
あたしの指摘にステファノスさんが難しい顔をしたわね。
「ハンターランクと実績、ハンターとしての在籍活動期間の違い、ですか?」
「俺やアレッシアは、そういったもの無しでもお前たちの言葉を信じることが出来るが……」
瑶さんが言っていたのはこのことだったのね。
「でも、女神の雷は認めないですよね」
「認めないだろうな」
「となると、せいぜい注意程度ってことになるわけでしょうか?」
「まあ、救援に入ったお前たちを放置して逃げたこと自体は間違いないからな、多少のペナルティは課すが……。問題は……」
「逆恨み、ですか?」
「ああ、お前たちが生きて帰った事で結果的に女神の雷は評価を大きく下げたからな」
「あたし達が生きて帰ったからですか?」
「そうだ。お前たちが生きて帰った事で、全滅するほどでないのにも関わらず、救援に入ったハンターを見捨てた。女神の雷は、そういう事をするパーティだということになったわけだ。これは1パーティだけで依頼を受けるのなら大したことは無いが、複数パーティで受ける依頼となると女神の雷と一緒に請けようというハンターはまあいなくなっただろうし、今回のように窮地に陥った時に救援に入ろうというハンターもいなくなっただろう。これは女神の雷にとってはかなりの痛手だ。だからこそ、なんで生きて帰ったんだと、なんであそこで死ななかったんだという逆恨みをするだろうということだ」
さすがにそれは無いんじゃないの?と見回すと、瑶さんもマルティナさんも苦い顔で頷いているわね。
「逆恨みをしたとして、女神の雷は私達に対してどういう対応をしてくると思いますか?」
「そうだな。色々と考えられるが、まずは狩場での妨害だな。偶然を装った獲物の横取り、取り逃がしを装って魔獣等を擦り付ける、場合によっては誤射を装った攻撃なんかが考えられるな」
横殴りに、MPK、遠距離PKかあ。嫌がらせもネトゲと一緒なのね。あたしは思わずため息をついていたわ。
「そうすると、かなり仕事に支障をきたしそうですね」
「瑶さん、蓄えはまだ少しはありましたよね?もし仕事が出来ない状況になったとして、どのくらいもつと思います?」
「そうだね、まだ生活費がはっきり分からないけど、朝未が料理してくれているし食費はかなり抑えられる。光熱費も魔法である程度代わりが効くし、節約すれば3人で月7から8万スクルドかな、あとは季節ごとの必要なものにどのくらい掛かるかだけど、1年は暮らせるんじゃないかな。その先は変動要因が分からないからなんとも分からないね」
「じゃあ、女神の雷が諦めるまでエルリックに引きこもる事もできますね」
あら?あたしが引きこもり宣言した途端にステファノスさんも瑶さんもちょっと難しい顔になったわね。
「ごしゅ……、アサミさん、短期的にはそれでも良いかもしれませんが、収入が途絶えた状態ではあまりお勧め出来かねます。相手がいつまで執着するかも分かりませんから。それに街中だからと言って完全に安全というわけでもありませんよ」
あたしの疑問を感じたのかしらねマルティナさんが説明してくれたわ。
「じゃあ。どうしたら……」
「あまり俺がこういう事を言ってはいけないんだが……。拠点を移すのもひとつの方法だぞ。ギルドマスターとしての俺はお前たちにエルリックで活躍して欲しいが、こういう状況じゃやむを得ない面もあるからな。まあギルドの判定が出るまではいてもらわないと困るし、直後に移動すると変に疑われかねないという面もあるが、実際に何度か女神の雷からの嫌がらせを受けたことを別の人間に見せてから移動すれば、そういう事もないだろう」
「別の人間と言われても……」
「ん?簡単だ。別のパーティ、それも出来れば格下のパーティと合同で何度か依頼を受けてみろ。ただし、その別パーティのメンバーは守ってやれよ」
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