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流星祭 編
第24話 俺様復活!
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「助けられなかった.........俺のせいだ。」
「あれが事件を起こしているモンスター........すぐに他の奴ら情報を。」
俺は膝から落ちてしまう。俺がもっと早く気づいていれば助けられたかもしれない。
「だっ大丈夫リオ君?りっリオ君のせいじゃないよ!」
「そうですよ!この人達を避難させたらあのモンスターを倒しに行きましょうよ!」
二人が俺を慰めてくれる。嬉しいけど................。
「避難させるのはメガネ君たちに任せた、俺はアイツを追う。」
俺はデバイスで姿を変えると走り出す。行く先も分からぬまま、ただひたすらに。
「リオ!.......ラック!レミア!アイツの後を追え!」
「分かったよ!」
「はーーい(面倒だなー)」
一方その頃 ミラレナは
「アイツらのせいだアイツらのせいだアイツらのせいだ。一人しかさらえなかった。.........まぁいい、他の奴らを狙えばいい。」
時計だらけの空間に一人ぼっち。いや、さらった女性が気絶されて倒れていた。
「次は子供をさらおう。」
そう言うとまた姿を消してどこかへ行ってしまった。
そしてリオは1人で敵を追いかけていた。
リオを遅れて2人が追い始める。
「どこだ!!」
「リオってやつ必死だなーー。」
必死に探すもやっぱり街をくまなく探すのは無理そうだ。でもこの街の面積はオリオンの街よりは狭い........。
「どうすれば.......そうだ!」
俺は腰に付けたホルダーからカードを取り出す。二枚しかないけどどちらか使えるはずだ。そう思いカードを見つめる。
「妖刀 兜断ち」のカード
ゴウジンマルを倒した事で手に入れたカードだ。刀を使えるようになるけど......これじゃダメだ。
もう一枚のカードは........「ディルバ」だ。
うん?ディルバ?
「もしかして.........。」
ディルバは戦闘時もものすごく速くって焦った。あのスピードが身に付けられるなら探すのが楽になる!そう思いカードをデバイスで読み込ませる。
赤い魔法陣が横からやってくるのが見えた。
「よしいける!」
デバイスから音声が鳴り響く。
エンジン!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!GOー!
赤いボディは勇気の証!
加速はいつもnon stop! 俺様のタイヤが火を吹くぜ!
暴走バイク!ディルバマッハ~!
その音が鳴り終わると普通だったら魔法陣を俺がくぐって左半身が変化するのに赤い魔法陣は移動しない。
「え、どう言う事?魔法陣が来ないよ?ヘイ!カモーン!」
ブルンブルン!
すると魔法陣の中からどこかで聴いた事があるような音が鳴り響く。この音は.......まさか!
そう思ったその時だ!魔法陣の中から何かが飛び出す。
「なっ!なんだこれ!ビックリした.......バイク?」
魔法陣から飛び出してきたのは真っ赤なバイク。塗装がキラキラと輝いて排気管から煙を放出させる。
「すげぇぇーこれに乗れって事かな?」
俺はバイクのボディに触れようとする、その時だ。
「俺様に気安く触れるんじゃねえ!」
なんとバイクが喋り始めたのだ!なんでバイクが喋るの!?!
あれ?でもこの声どこかで聴いた事がある。
「お前.....もしかしてディルバ?」
「なんだお前?......お前は!赤いのじゃねぇか!テメェよくも俺をカードにしやがったな!!」
ブルンブルン!と威嚇するように音を鳴らす。まさかディルバが生きているなんて.........でも今はそんな事を気にしている暇なんてない。
「頼むディルバ!俺に力を貸してくれ!」
「何の話だ?」
「今この街には悪いギガモンスターが人を誘拐しているんだ!そのモンスターを探すにはお前のスピードがないとダメなんだ!頼む!」
必死にお願いをしてみる。たぶん.........無理だろうと思うけど。
「断る。」
ですよねーーー.........だったら!
「もしかして自信がないの?自分の速さに?」
少し煽り気味に言ってみる。
「んだとッ!!おもしれぇ!おい赤いの!俺に乗れ!」
ブルンブルンッ!!
俺は怒っているディルバ(バイク)に乗る。バイクに乗るっていうのは初めてだ。どう運転すればいいのかも分からない。
「どう運転すればいいの?」
「俺が進んでやるッ!方向はお前が決めろ!!」
ディルバがそう言うとタイヤが回転を始め、どんどんスピードが上がっていく。数秒後には走り出す。
「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁあ速すぎぃぃぃぃいい!!」
この時、それを見ていたラックとレミアは思った。
(もう追いつけないや..........。)
「なんとか.......上手く乗れるようになった。」
異世界だからスピード違反がないからどこまでも加速していいんだ。でもさすがに速すぎると俺がたぶん死ぬ。
ディルバは街の中を走り続ける。
「なぁディルバ。」
「なんだ?」
「モンスターの匂いって分かるか?」
さすがにそれは分からないか。そう考えていても質問してしまった。
「分かるぜ。」
「分かるの!?!だったら探してくれると助かる!」
「いや無理だ......この街は血生臭すぎる。そのせいでモンスターの匂いがかき消されてしまう。」
そうなのか?匂いを嗅いでみる。血生臭いのか?
そう考えているとデバイスから音が鳴る、電話だ。
「はい、もしもし.....サナさんどうしたんですか?」
「リオ君!私達は観光客の人達の避難ができた!でもまた人がいなくなっちゃったみたいなの!」
「そっそんな!」
「しかも「子供」がいなくなっちゃったみたいでね!大変なの!私達もすぐそっちに行くからね!」
そう言ってサナさんは電話を切ってしまった。
「ディルバ........猛スピードで行くよ........。」
「.......あぁ、俺様のタイヤが火を吹くぜ!!」
ディルバはタイヤをさらに加速させていく、本当に火を吹きそうなくらいにだ。街中を探しまくる。
「おい!赤いの!モンスターの匂いを嗅ぎつけたぞ!」
「追ってくれ!ディルバ!..........あと俺は「赤いの」じゃない!「リオ」だ!」
一方その頃 ミラレナは
「見つけた!子供だ!」
道の真ん中で怪我をして倒れてしまっている少女にミラレナはゆっくりと近づいていく。
「パパ.....ママ.....助けて!」
「あんまり泣かないでくれるかな?気づかれたくないんでね。」
ミラレナが笑顔で少女へゆっくりと近づいていく。その時だ!!
「見つけたぞ!モンスター!」
バイクに乗ったリオがミラレナをついに見つける事に成功した。
「チッ.......邪魔か。」
ミラレナはどこかへ向かって走り出した。
「大丈夫?」
彼はディルバから降りて少女の方へと駆け寄る。
「うっうん........。」
「それじゃ!俺はアイツを追うから!行くよディルバ!」
再びディルバに乗るとミラレナを追いかけて走り出してしまった。
数分後
「ノノ!」
その後、少女の元に両親とサナさん達がやってきた。
「ママ!パパ!」
「大丈夫?ケガはない?」
少女は首を縦に振ると笑顔でこう語った。
「うん!赤い騎士が助けてくれたの!!」
「赤い騎士?」
「待て!」
「どこまでも追いかけてくるつもりだね.......だったら。」
ミラレナは走るのをやめたかと思えば腕を上に挙げる。
「来て......僕の可愛い兵隊さん達。」
すると上から魔法陣が出現し、魔法陣の中からはディルバと戦った時に見た黒い影が溢れ出てくる。しかも前の2倍くらいの大きさの奴らだ。
「あとは任せたよ.........。」
彼はそう言うと姿を消してしまった。リオはバイクであるディルバを止めて立ち止まる。
「どこへ行った!ディルバ分かるか?」
「コイツ......上だ!上にいる!」
「何?」
リオは上を見上げ驚愕する、先ほどまで道にいたはずのミラレナが空中を歩いているではないか。
「さぁ、お楽しみの時間だよ」
おまけコーナー
裏話
最初にさらわれたジョアンナは実は村一番の美人で有名らしく、婚約者がいたのだがその男が浮気をしてしまう。スピカの街に来たのは彼女を慰める為の旅行の為らしい。
いつも大人しくて優しいのだが酔っ払ってしまうと性格が変わってしまう。
「あれが事件を起こしているモンスター........すぐに他の奴ら情報を。」
俺は膝から落ちてしまう。俺がもっと早く気づいていれば助けられたかもしれない。
「だっ大丈夫リオ君?りっリオ君のせいじゃないよ!」
「そうですよ!この人達を避難させたらあのモンスターを倒しに行きましょうよ!」
二人が俺を慰めてくれる。嬉しいけど................。
「避難させるのはメガネ君たちに任せた、俺はアイツを追う。」
俺はデバイスで姿を変えると走り出す。行く先も分からぬまま、ただひたすらに。
「リオ!.......ラック!レミア!アイツの後を追え!」
「分かったよ!」
「はーーい(面倒だなー)」
一方その頃 ミラレナは
「アイツらのせいだアイツらのせいだアイツらのせいだ。一人しかさらえなかった。.........まぁいい、他の奴らを狙えばいい。」
時計だらけの空間に一人ぼっち。いや、さらった女性が気絶されて倒れていた。
「次は子供をさらおう。」
そう言うとまた姿を消してどこかへ行ってしまった。
そしてリオは1人で敵を追いかけていた。
リオを遅れて2人が追い始める。
「どこだ!!」
「リオってやつ必死だなーー。」
必死に探すもやっぱり街をくまなく探すのは無理そうだ。でもこの街の面積はオリオンの街よりは狭い........。
「どうすれば.......そうだ!」
俺は腰に付けたホルダーからカードを取り出す。二枚しかないけどどちらか使えるはずだ。そう思いカードを見つめる。
「妖刀 兜断ち」のカード
ゴウジンマルを倒した事で手に入れたカードだ。刀を使えるようになるけど......これじゃダメだ。
もう一枚のカードは........「ディルバ」だ。
うん?ディルバ?
「もしかして.........。」
ディルバは戦闘時もものすごく速くって焦った。あのスピードが身に付けられるなら探すのが楽になる!そう思いカードをデバイスで読み込ませる。
赤い魔法陣が横からやってくるのが見えた。
「よしいける!」
デバイスから音声が鳴り響く。
エンジン!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!GOー!
赤いボディは勇気の証!
加速はいつもnon stop! 俺様のタイヤが火を吹くぜ!
暴走バイク!ディルバマッハ~!
その音が鳴り終わると普通だったら魔法陣を俺がくぐって左半身が変化するのに赤い魔法陣は移動しない。
「え、どう言う事?魔法陣が来ないよ?ヘイ!カモーン!」
ブルンブルン!
すると魔法陣の中からどこかで聴いた事があるような音が鳴り響く。この音は.......まさか!
そう思ったその時だ!魔法陣の中から何かが飛び出す。
「なっ!なんだこれ!ビックリした.......バイク?」
魔法陣から飛び出してきたのは真っ赤なバイク。塗装がキラキラと輝いて排気管から煙を放出させる。
「すげぇぇーこれに乗れって事かな?」
俺はバイクのボディに触れようとする、その時だ。
「俺様に気安く触れるんじゃねえ!」
なんとバイクが喋り始めたのだ!なんでバイクが喋るの!?!
あれ?でもこの声どこかで聴いた事がある。
「お前.....もしかしてディルバ?」
「なんだお前?......お前は!赤いのじゃねぇか!テメェよくも俺をカードにしやがったな!!」
ブルンブルン!と威嚇するように音を鳴らす。まさかディルバが生きているなんて.........でも今はそんな事を気にしている暇なんてない。
「頼むディルバ!俺に力を貸してくれ!」
「何の話だ?」
「今この街には悪いギガモンスターが人を誘拐しているんだ!そのモンスターを探すにはお前のスピードがないとダメなんだ!頼む!」
必死にお願いをしてみる。たぶん.........無理だろうと思うけど。
「断る。」
ですよねーーー.........だったら!
「もしかして自信がないの?自分の速さに?」
少し煽り気味に言ってみる。
「んだとッ!!おもしれぇ!おい赤いの!俺に乗れ!」
ブルンブルンッ!!
俺は怒っているディルバ(バイク)に乗る。バイクに乗るっていうのは初めてだ。どう運転すればいいのかも分からない。
「どう運転すればいいの?」
「俺が進んでやるッ!方向はお前が決めろ!!」
ディルバがそう言うとタイヤが回転を始め、どんどんスピードが上がっていく。数秒後には走り出す。
「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁあ速すぎぃぃぃぃいい!!」
この時、それを見ていたラックとレミアは思った。
(もう追いつけないや..........。)
「なんとか.......上手く乗れるようになった。」
異世界だからスピード違反がないからどこまでも加速していいんだ。でもさすがに速すぎると俺がたぶん死ぬ。
ディルバは街の中を走り続ける。
「なぁディルバ。」
「なんだ?」
「モンスターの匂いって分かるか?」
さすがにそれは分からないか。そう考えていても質問してしまった。
「分かるぜ。」
「分かるの!?!だったら探してくれると助かる!」
「いや無理だ......この街は血生臭すぎる。そのせいでモンスターの匂いがかき消されてしまう。」
そうなのか?匂いを嗅いでみる。血生臭いのか?
そう考えているとデバイスから音が鳴る、電話だ。
「はい、もしもし.....サナさんどうしたんですか?」
「リオ君!私達は観光客の人達の避難ができた!でもまた人がいなくなっちゃったみたいなの!」
「そっそんな!」
「しかも「子供」がいなくなっちゃったみたいでね!大変なの!私達もすぐそっちに行くからね!」
そう言ってサナさんは電話を切ってしまった。
「ディルバ........猛スピードで行くよ........。」
「.......あぁ、俺様のタイヤが火を吹くぜ!!」
ディルバはタイヤをさらに加速させていく、本当に火を吹きそうなくらいにだ。街中を探しまくる。
「おい!赤いの!モンスターの匂いを嗅ぎつけたぞ!」
「追ってくれ!ディルバ!..........あと俺は「赤いの」じゃない!「リオ」だ!」
一方その頃 ミラレナは
「見つけた!子供だ!」
道の真ん中で怪我をして倒れてしまっている少女にミラレナはゆっくりと近づいていく。
「パパ.....ママ.....助けて!」
「あんまり泣かないでくれるかな?気づかれたくないんでね。」
ミラレナが笑顔で少女へゆっくりと近づいていく。その時だ!!
「見つけたぞ!モンスター!」
バイクに乗ったリオがミラレナをついに見つける事に成功した。
「チッ.......邪魔か。」
ミラレナはどこかへ向かって走り出した。
「大丈夫?」
彼はディルバから降りて少女の方へと駆け寄る。
「うっうん........。」
「それじゃ!俺はアイツを追うから!行くよディルバ!」
再びディルバに乗るとミラレナを追いかけて走り出してしまった。
数分後
「ノノ!」
その後、少女の元に両親とサナさん達がやってきた。
「ママ!パパ!」
「大丈夫?ケガはない?」
少女は首を縦に振ると笑顔でこう語った。
「うん!赤い騎士が助けてくれたの!!」
「赤い騎士?」
「待て!」
「どこまでも追いかけてくるつもりだね.......だったら。」
ミラレナは走るのをやめたかと思えば腕を上に挙げる。
「来て......僕の可愛い兵隊さん達。」
すると上から魔法陣が出現し、魔法陣の中からはディルバと戦った時に見た黒い影が溢れ出てくる。しかも前の2倍くらいの大きさの奴らだ。
「あとは任せたよ.........。」
彼はそう言うと姿を消してしまった。リオはバイクであるディルバを止めて立ち止まる。
「どこへ行った!ディルバ分かるか?」
「コイツ......上だ!上にいる!」
「何?」
リオは上を見上げ驚愕する、先ほどまで道にいたはずのミラレナが空中を歩いているではないか。
「さぁ、お楽しみの時間だよ」
おまけコーナー
裏話
最初にさらわれたジョアンナは実は村一番の美人で有名らしく、婚約者がいたのだがその男が浮気をしてしまう。スピカの街に来たのは彼女を慰める為の旅行の為らしい。
いつも大人しくて優しいのだが酔っ払ってしまうと性格が変わってしまう。
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