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第3章『初陣』
第1話 索敵
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…結局、衛鬼兵団参謀本部は
『この次元では、我らが積み上げし、輝かしき過去の記録は、全く役に立たない』
…と結論付け、今後は俺がその都度、軍議で議案を提示する…と言うことで話が纏まった。
とは言え、だ。
今まで、ろくな恋愛経験も無い俺が、軍の中枢で、しかも『作戦を示す』…なんて可能な訳が無い!
…一度も自転車に乗った事がない子供が、いきなりBMXの世界選手権のコーチに任命されなようなものだ。
そもそも、前にも述べたが、俺は彼女の事を殆んど知らない。 彼女の会社に御用聞きで行った時、受付してくれた彼女に一目惚れしただけだ。
知ってるのは名前と顔だけ。実は、年齢も出身も判らない! 性別すらも判らない。 あまりにも素敵なので『女性よりも女性らしい』と言われる女装家である事も、正直否定できない!
後は、前にも述べたが、彼女の会社のホームページで見かけただけ。俺が宝物にしている彼女の動画だって、ホームページに載っていた、部署紹介の動画だ。
…こんな情報不足では、アプローチのしようがないじゃん…。
…やっぱり、この恋が実る筈が無い。少女に言って、アパートに返して貰おう。
「申し訳無いが…」
…と、少女に声をかけようと、席を立つと、ひょろ長い情報参謀が目に入った。 そして…
『…『鷹音 野華』氏に関する、あらゆる情報を元に…』…と言う、ユニークな声を思い出した。
そうだ! 彼女の情報を知る絶好の機会だ。もしかしたら、何か意外な接点を見出せるかも知れない。
情報参謀に、「彼女の情報を見せてもらえますか?」と尋ねた。
「はっ、閣下」
例の声で情報参謀が誰かに合図すると同時に、議事堂の壁面全体に、ビ~ッシリと文字が表示された。
うわっ! 多すぎ。
「彼女の、大まかな年表だけを見せて下さい。」
「はっ」
A3サイズくらいに集約された。
…良かった~。見やすくなった。
…なになに…。
……。
…一縷の望みをかけたが、全く接点が無い。出身地は違うし、当然の事ながら幼稚園も違う。
小学生の時に、親の仕事の都合で、俺の実家の地方に越して来たようだが、県が違う。
その後、中学、高校一流私立校に通い、エスカレータ式で、そのまま大学に進学。卒業後に就職して、現在に至る…そうだ。共通点は『人類』くらいのものだ。 …いっそ清々しい。
「…はぁ~~…」溜息が出た。
『ため息をつくと幸せが逃げる』…と良く言われるが、そんなの、もう、どーでもいい気持ちになった…。
『この次元では、我らが積み上げし、輝かしき過去の記録は、全く役に立たない』
…と結論付け、今後は俺がその都度、軍議で議案を提示する…と言うことで話が纏まった。
とは言え、だ。
今まで、ろくな恋愛経験も無い俺が、軍の中枢で、しかも『作戦を示す』…なんて可能な訳が無い!
…一度も自転車に乗った事がない子供が、いきなりBMXの世界選手権のコーチに任命されなようなものだ。
そもそも、前にも述べたが、俺は彼女の事を殆んど知らない。 彼女の会社に御用聞きで行った時、受付してくれた彼女に一目惚れしただけだ。
知ってるのは名前と顔だけ。実は、年齢も出身も判らない! 性別すらも判らない。 あまりにも素敵なので『女性よりも女性らしい』と言われる女装家である事も、正直否定できない!
後は、前にも述べたが、彼女の会社のホームページで見かけただけ。俺が宝物にしている彼女の動画だって、ホームページに載っていた、部署紹介の動画だ。
…こんな情報不足では、アプローチのしようがないじゃん…。
…やっぱり、この恋が実る筈が無い。少女に言って、アパートに返して貰おう。
「申し訳無いが…」
…と、少女に声をかけようと、席を立つと、ひょろ長い情報参謀が目に入った。 そして…
『…『鷹音 野華』氏に関する、あらゆる情報を元に…』…と言う、ユニークな声を思い出した。
そうだ! 彼女の情報を知る絶好の機会だ。もしかしたら、何か意外な接点を見出せるかも知れない。
情報参謀に、「彼女の情報を見せてもらえますか?」と尋ねた。
「はっ、閣下」
例の声で情報参謀が誰かに合図すると同時に、議事堂の壁面全体に、ビ~ッシリと文字が表示された。
うわっ! 多すぎ。
「彼女の、大まかな年表だけを見せて下さい。」
「はっ」
A3サイズくらいに集約された。
…良かった~。見やすくなった。
…なになに…。
……。
…一縷の望みをかけたが、全く接点が無い。出身地は違うし、当然の事ながら幼稚園も違う。
小学生の時に、親の仕事の都合で、俺の実家の地方に越して来たようだが、県が違う。
その後、中学、高校一流私立校に通い、エスカレータ式で、そのまま大学に進学。卒業後に就職して、現在に至る…そうだ。共通点は『人類』くらいのものだ。 …いっそ清々しい。
「…はぁ~~…」溜息が出た。
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