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第6章『第二次攻略作戦』
第1話 空転
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「これより、軍議を凝らす」
参謀長の声を聞くのも久しぶりな気がする。
さて、長瀬やこいつら…元い、衛鬼兵団のお陰で、ついに鷹音さんとの交流に成功した。これで、いよいよ、本格的な攻略作戦に移行できる…って事で、軍議を凝らす運びとなった。
作戦参謀が「閣下の次元では、定石として、如何なる手立てを講じておられるのか、お聴かせを…」と、俺に発言を求めた。
「通常は、複数のグループ同士で遊びに行って、親交を深める…かな」
「ふむ、複数の同士討ちで勝ち抜いた遊軍が親兵となって相手に深々と留めを刺す…なるほど、実に奇想天外な攻略作戦だ…」
ここまで曲解されると、いっそ清々しい。
面倒になったので作戦参謀はさておき「…何にしても、俺たちのグループと、鷹音さんのグループが、お互いに楽しめる『何か』を考える必要があるな。」
「はいっ」ユイが嬉々として挙手し…
「『さばげ』か良かろう! 楽しめるぞ!」
…いや、駄目だって! 鷹音さんには、ディープ過ぎて、着いて来られないって…!
「作戦参謀」…参謀長の低音の魅力が木霊する。 ふと見ると、作戦参謀が挙手していた。
「我が衛鬼兵団が嘗て葬った者共の墓標巡りは如何かな? 我が軍の圧倒的破壊力を改めて世に示す好機となろう」
『墓標』って…しかも『巡り』って…。
仲睦まじいカップルですら破局するわ!
……
軍議は空転してしまった…。
参謀長の声を聞くのも久しぶりな気がする。
さて、長瀬やこいつら…元い、衛鬼兵団のお陰で、ついに鷹音さんとの交流に成功した。これで、いよいよ、本格的な攻略作戦に移行できる…って事で、軍議を凝らす運びとなった。
作戦参謀が「閣下の次元では、定石として、如何なる手立てを講じておられるのか、お聴かせを…」と、俺に発言を求めた。
「通常は、複数のグループ同士で遊びに行って、親交を深める…かな」
「ふむ、複数の同士討ちで勝ち抜いた遊軍が親兵となって相手に深々と留めを刺す…なるほど、実に奇想天外な攻略作戦だ…」
ここまで曲解されると、いっそ清々しい。
面倒になったので作戦参謀はさておき「…何にしても、俺たちのグループと、鷹音さんのグループが、お互いに楽しめる『何か』を考える必要があるな。」
「はいっ」ユイが嬉々として挙手し…
「『さばげ』か良かろう! 楽しめるぞ!」
…いや、駄目だって! 鷹音さんには、ディープ過ぎて、着いて来られないって…!
「作戦参謀」…参謀長の低音の魅力が木霊する。 ふと見ると、作戦参謀が挙手していた。
「我が衛鬼兵団が嘗て葬った者共の墓標巡りは如何かな? 我が軍の圧倒的破壊力を改めて世に示す好機となろう」
『墓標』って…しかも『巡り』って…。
仲睦まじいカップルですら破局するわ!
……
軍議は空転してしまった…。
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