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第6章『第二次攻略作戦』

第7話 白紙

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 「どうしました?」 …と俺が聴くと

 「はっ。 閣下は以前『人類が自分のせいで滅亡してしまうなら『コイビト』など要らない』と申されたが、今でもそのお気持ちに変わりは無いか?」

 当たり前だ。たとえ死んでも、その気持ちは永遠に変わらない

 俺はキッパリ「変わりありません」…と答えた。

 「では『そよかぜtender breeze』の出撃はおしになるが良かろう」

 ユイが俺より先に「何故なにゆえ?」と聴き返した。

 「『気圧』や『風力』を、我が戦力でせたる場合、閣下らの生存圏は、今後240年と3ヶ月、全ての生命体が死に絶える」

 「そうか…気象…自然現象を変更するには、それなりの悪影響リスクがある…と言う事か…。 あに如何いかが致《いた》す?」

 如何いかがいたす? …じゃねぇよ! 却下だ! 却下! この人類の敵enemy of humanめ!!

 「これで振出し…か…」 …と、俺とユイが同時に溜息ためいきをついた。

 …ユイ、気を付けろ。 幸せが逃げるぞ。

 …しばしの沈黙の後あと「…ところで、何故なにゆえに台風が来ると、『ナツマツリ』が中止になるのだ?」

 「…。」…聞こえなかったりをしようとしたが、『スリーパーホールド』というわざを習得したユイが怖いので

 「強い雨風で着衣は濡れるし、転ぶかも知れない。また、縁日の露店が飛ばされるかも知れないから商売にならない。だから、台風が上陸する事がわかったら、安全な日に延期したり、中止したりするんだ」…と、説明した。

 「そうか。 暫時ざんじ待て!」

 …ユイが…消えた…??
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