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第6章『第二次攻略作戦』

第11話 超弩級砲雷命中!

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 談笑している流れで、長瀬が…「実は俺、ユイ大将とサバイバルゲームをやっているんですが、何方どなたか『サバゲやってるよ~』…ってかた、いらしたら、挙手をお願い致しま~す」

…と、先陣を切った。

 ユイは綿あめを指でぎゅうぎゅう固めながら「あの模擬訓練シミュレーター トレーニングはいいぞ~! 誰かおらんか?」と言って、カッチカチの綿あめ…最早もはやただの砂糖の塊を口に放り込んだ。 …お前、そんなの美味いか?

 藤岡さんは、「俺は、インドア派だからもっぱらコレです」…と、両手でコントローラーを持つジェスチャーをした。

 長瀬は目を輝かせて「コレ出来るなら、コレ出来ますよ~! 今度是非やりましょう! ね! 閣下!」 …最初のコレはコントローラー、次は銃を持つジェスチャーだ。

 「ふむ! コレは良いぞコレは! ところで、コレってなんだ?」

 長瀬が「そうか~、たいら先輩はゲーム機無いから、閣下はコレを知らないんですね~」

 「コレなら知ってるが、コレは知らん」

 …って、頼むから、これ以上『コレ』って『指示詞』使うのめてくれ! 文章が長くなっちゃうよ! この作品は、ただでさえまどろっこしいんだから…

 長瀬が軽く俺に目配せした。 …いよいよ、敵中枢に斬り込むようだ。

 「皆さんは、お休みの日って何なさってるんです? お暇ならコレ、やりましょうよ~」このコレは、コレだ ←役割放棄

 藤岡さんが「お前、Web小説書いてんだよな」…と、落合さんに向って言った。

 落合さんは「やだ、恥ずかしい…」と下を向いた。


 伏兵、青木さんが、ゲリラ戦を仕掛ける!

 「Web小説って、楽しそうですよね! 私も興味あります。 鷹音ようおんさんは、落合さんの小説って、読まれた事、お有りですか?」

 長瀬分隊は外堀から埋めて行く戦術を得意とする。 そして、ガッチリ固められた包囲網からは、何人なんぴとたりとも、逃れる事は不可能なのだ!

 「…実は、会社で真子ちゃんの小説を読んだ事があるのは私だけなんです! すっごくハラハラして、面白いんですよ! …ないしょなのが惜しいんですけど。」

 青木さんが「私も読みたいな~。 鷹音《ようおん》さんは書かないんですか?」…と、包囲網をジリジリせばめて行く!

 鷹音《ようおん》さんは、両手を可愛らしく振りながら「とんでもないです! 私、機械類が苦手で…」と言った。

 長瀬が、もう一度、俺にアイコンタクトして来た。 

 敵総大将の首級しるしを上げる第一功の好機到来を伝えてくれたのだ。

 俺も、長瀬分隊の誘導尋問のコツを掴んできた。 よし、参戦!

 「…そんな風に見えないですよ… スマホなんて最新機種を両手で爆打ばくうちしてそうに見えます」

 「無理です~! パソコンのキーボードだって、見ながら打ってるんですから…」…と困り顔をした。 もう、どんな表情もブロマイド級(←死語)にとうとい!!

 いよいよ、王手、チェックメイト、ビンゴ、UNO、投了?、詰み?、あと何があったっけ?

 「…この時代に、機械がお嫌いだったら、お休みとかって、何をされてるんですか??」

 「私、趣味が無くて…。 皆さんが羨ましいです…」

 「野華ひろかさん、お料理、めちゃくちゃ得意じゃないですか~」

 …落合さんは俺たちの方に身を乗り出して

 「鷹音ようおんさんの腕前、プロ以上ですよ。 ふわっトロのオムライス、皆さんに食べて欲しいわ~」

 「その皆さんも、是非食べさせて欲しいです~」…と、つい口から出た、俺の心からの声が面白かったのか、一同大爆笑になった。

 その時、青木さんが、俺の第一功を上回る、大量破壊兵器並の超弩級砲雷をはなった!

 「鷹音ようおんさん、LINE はお使いです?」

 「はい、連絡用に、LINE は良く使ってます!」

 「交換させて頂いて良いですか? 落合さんの小説も是非読みたいですし…」

 俺も「俺たちも、交換して良いですか? …是非ご馳走になりたいです!」と、流れに乗る。

 ユイが一言…「兄は良く食うから、量は多めに依願いがんする」

 鷹音ようおんさんが「もしお時間が合えば、ユイさんにも召し上がって欲しいな」…と言ってくれた。

 俺が「ユイも来るなら、倍量でお願い致します」…と頭を下げた。

 そんな俺が、ユイの肘に脇腹を素早く正確に突かれ、四~五日ズキズキ痛む羽目はめになったのは、言うまでもない。
 …流石は司令官に昇り詰めただけの事はある。相変わらず、良い突きだったぜぇ。

 …鷹音ようおんさんは、来週から家族旅行で海外渡航してしまうので、その後に、またこのメンバーで会う約束をした。

 付け加えると、青木さんと落合さんはWeb小説の事で盛り上がり、二人で遊ぶ約束をしていた。 長瀬と藤岡さんは意気投合し、ユイも含めて、来週サバゲーに行く約束をした。

 俺は、旅行先の鷹音さんとLINEでやり取りする約束をとりつけた。

 ついに、事態が大きく動いた。 夢のようだが、夢ではない。

 何故なぜなら翌日の朝、緊急速報で、消滅した筈の台風が、日本をスルーして、日本海に再出現した…と大騒ぎしていたからだ。

 まあ今回は、お賽銭を奮発したので、神様には大目おおめに見て頂こう。
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