神様のミスで女に転生したようです

結城はる

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24 いざ、王都へ①

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 みなさんこんにちは。ヒナタです。

 あれから3週間経過しました。
 この3週間はワイバーンによって壊滅したバリスという街に行って、復興の手伝いをしていた。
 行ってみてわかったけど、住民はすぐに避難したらしくて被害は最小限に抑えられたらしい。
 復興の報酬は良かったけど、かなりこき使われた。
 最初は木材の運搬とかやって筋肉痛で動けなくなって、途中から食事当番になった。
 私が作る食事がかなり好評で、地元住民の男性からプロポーズされたりした。
 さすがに男性との結婚は想像できないよ。
 復興はまだまだ続くみたいだったけど、私はフィリップからの依頼もあったから、ウルレインに戻ってきた。

 さて、今日は将来の嫁のサーシャと王都に行く日です。
 え、嫁じゃないって? 妄想だけでもさせてくれ。
 メンバーは私、サーシャ、御者、護衛の騎士が4人で、計7人で王都に向かいます。
 王都は予定通り行けば4日で着くみたいです。

 私は護衛としての仕事も兼ねているので、常に気配察知で周囲への警戒を怠ったりはしないよ。
 ワイバーン討伐からかなりステータスが上がったので、今の私なら余程負けることはないと思うけど、慎重に行きます。増長すると痛い目に遭うしね。
 私の現在のステータスはというと。

名前:ヒナタ
種族:人族
年齢:15歳
職業:魔法使い
HP :168/168(+23)
MP :315/315(+26)
スキル:水魔法LV6(+1)
    風魔法LV7(+1)
    火魔法LV5
    土魔法LV7(+1)
    無限収納
    威圧LV4
    毒霧LV1
    毒耐性LV3
    麻痺耐性LV2
    気配察知LV5
    気配遮断LV2
    隠密LV4
    発情LV2
    遠視LV4(+1)
ユニークスキル:強奪

 魔力量に至っては、もうこの世界の人族では一番なんじゃないかと自負している。
 もしかしたら、上がいるかもしれないけど。
 それに、風・土・水魔法もレベルが上がった。風・土魔法はもう上級魔法も扱えるようになった。
 上級魔法として、魔法書に書いていたのは、風魔法だと風撃ウインドインパルス竜巻ハリケーンなどがある。
 土魔法だと岩石雨ロックレイン岩石圧ロックプレスと言うのがあった。
 暇な時に試してみたけど、どれも上級魔法なだけあって、威力がすごくて、練習台にしていたゴブリンとかオークが跡形もなく肉片になったりしていたよ。素材が欲しいときは、上級魔法は使えないと学びました。
 遠視についても頻繁に使っていたからレベルが上がりました。今では500m先まではっきり見えます。


 馬車に乗って王都を目指して、3時間くらい経過したみたいです。
 お昼休憩のため、昼食をとります。
 私は、旅路用に事前に調理して、無限収納にしまっておきました。
 今日はカツサンドを食べています。
 騎士の方が羨ましそうに見ていたけど気にしない。

「サーシャちゃんも食べる?」
「いいんですか!?」

 サーシャも羨ましそうにみていたので、分けてあげる。
 サーシャは特別だよ。
 この笑顔を見るために余分に作ってきているんだよ。
 たくさん餌付けして、私無しじゃ生きていけない身体にしてあげるんだから。

「ん~、おいしい!」

 私に向かって満面の笑みで言ってくる。
 この笑顔を見ると、たくさん作ってあげたくなるね。孫にご飯を作ってあげるおばあちゃんの気分だ。
 全員が昼食を食べ終わった後、また王都へ向けて歩き出した。
 しばらくすると、気配察知で進行方向に魔物の気配を感じた。
 私は馬車から顔を出して、遠視で確認する。
 あ、ニワトリの魔物じゃん。
 材料なくなったから最近食べてなかったけどちょうどいいね。今日の夕飯は唐揚げで決定だ。

「1体、魔物がいます!」

 私がそう言うと、騎士たちが剣を構えた。
 私も馬車から降りて、戦闘態勢に入る。

「あ、あれはコカトリスじゃないか!?」
「さすがにこの人数じゃ、やばいな……」
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