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36.発売当初は超高級品、インスタント袋麺

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発売当初は当時の物価で考えるとインスタント袋麺って意外と高級品で売れ行きは芳しくなかった様です。私は一手間かけると物凄く美味しくなる袋麺を推してます。

★★★

前回はカップ麺のお話だったので今回は袋麺のお話です。ご存じかも知れませんがインスタント袋麺の発祥は日本で、1958年に日本の食品メーカーである日清食品が発売した「チキンラーメン」にさかのぼります。NHKの朝ドラでも取り上げられましたが日清食品(株)創業者の安藤百福あんどうももふくさんが考案したものです。開発の何に苦労したかって、麺をお湯を注ぐだけで食べられる状態に戻す、この点で物凄く悩んだそうなんですね。



結局、麺を油で揚げて水分を飛ばすと同時に麺の中に気泡を作る事で解決した訳なんですが、糸口になったのは奥さんが天ぷらを揚げているのを見て、衣がカリカリになるところから麺を茹でてから油で揚げればお湯をかけただけで元に戻るんじゃないかって閃いたなんて言う話も有りますね。

いずれにしても、まざまな地域や国の特産品としても発展し、地域の味を楽しむことができるようになりました。ちょっと脱線してカップ麺の話になってしまうんですが最近、日清食品がアメリカのWalmart(ウォルマート)のみで発売した「カップヌードル ブレックファースト」って言うメイプルシロップパンケーキ・ソーセージ&エッグ味なんてのが有るらしいんですよ。焼きそば風の物なんだそうですが、どんな味なんだろ、食べてみたいような見たくない様な……

チキンラーメンは発売当時の値段が35円。で、当時の大卒者初任給13,467円、国鉄初乗り10円、入浴料16円と言うくらいの物価だったので、今の物価に換算すると450円位になると思うのでそれほど安い価格設定の物じゃぁなかった訳で、売り上げ的にはそれ程大した事は無かったらしいです。だって、当時食堂で食べるラーメンが45円位だったらしいので今の物価に換算すると580円位、勿論具材も込みの値段だから素ラーメンをほぼ同程度の値段で食べようなんて思わなかったかもしれませんね。インスタント袋麺に関しては、現在の方がリーズナブルな気がしなくもないですね。ま、製造技術の発展でコストが削減されてその分値段が下がったのかも知れません。



インスタント袋麺は大きく分けてフライ麺、ノンフライ麺、乾麺の三種類に分類されると思います。フライ麺は日清食品の『チキンラーメン』を筆頭にサンヨー食品の『サッポロ一番』シリーズやハウス食品で発売されている唯一のインスタントラーメン『うまかっちゃん』シリーズなどなど多岐に渡っておりまして、ご当地製品なんてのも多数存在しております。このフライ麺がインスタント袋麺では最も一般的な物だと思います。麺の香ばしさが素敵なんですよね。茹で時間も短くて調理しやすいのが特徴ですね。

ノンフライ麺で思いつくものが結構少なくて、『日清ラ王』のシリーズや『明星チャルメラ』シリーズのノンフライチャルメラ 豚骨、あと東洋水産の『凄麺』シリーズくらいかな、もちもちの食感と生麺に近い食感が特徴的で手軽な割にそれ以上に美味しいと言うおが特徴ですね。

で、少しお高めな分クオリティが物凄く高いのが乾麺(半生面含む)のシリーズでしょうか。私が知っているメーカーでこれはって思うのが動物園シリーズの『藤原製麺』とかロン龍シリーズの『日の出製粉株式会社』とか北斎ラーメンの『株式会社八郎めん』とか博多ラーメンや久留米ラーメンで有名な『こがね食品有限会社』とか。物凄く美味しくてほぼ本物と遜色ない物が揃ってて、お家がお店になってしまいそうな製品がずらり揃っておりますよ。ただ、『株式会社マルタイ』の棒ラーメンシリーズみたいに安価で高品質って言うものも有るので乾麺の袋麺って結構幅が広いです。

お手軽で美味しくて安価と言う三拍子そろったインスタント袋麺、カップ麺同様、物価高に翻弄されてしまうのかも知れませんが、それでも私は愛し続ける事でしょう。カップ麺より袋麺推しの私です。

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