異世界に転生しました?

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戦士 編

No.3 歩むべき未来へ

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少年の記憶は天界で神たちと かかわったところから始まっていた。
自分が いったい誰なのか、どこから来たのか、それは もしかしたら神ですら知り得ないことなのかも 知れない。
 
しかし、自分が何をすべきかは分かっていた。
何を求め、何をなしえるのか、それは渇望にも似た使命であった。
 
だから歩みを止める気もなかった。
腹も減らなかった。
どんなことがあっても心が よそを向くこともなかった。
 
だから分かる。
あの角を曲がると あの人がいる……と。
 
血塗られた両刃刀をマントの下に収め、歩を早める。
 
無表情だった少年の口角が知らず上がる。
 
心拍数の上がった胸を抑え、ゆっくりと角を曲がる。
 
 
 
 
 
 
「あら?ずいぶん可愛らしい人が来たわね」
膝丈の花柄のワンピースにロングブーツ、その上から毛皮のショートコートを羽織った少女がいた。
『真紀子様。この方は もしや…』
少年の天使より可愛らしい風貌の それが何やら騒いでいる。
「アタシたちの仲間ね」
 
仲間……。
 
その言葉に恍惚の笑みを向け少年が恭しく騎士の礼をする。
 
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