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ほんとかよぉ〜?
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『姉』
「明日・・遂に姉が結婚しますぅ~よくあんなヘチャムクレを嫁にもらう人がいたもんだなぁ」と今更ながら思う僕です。
僕はテーブルの上に散らかったお菓子の袋を見ながら・・ため息まじりにそうつぶやいた。
姉の部屋からは、ゴソゴソと荷造りの音。
鼻歌まじりに「♪幸せ~なら手を叩こう~」なんて聞こえる。
いや・・それ・・今歌うかぁ~普通にぃ?
「まぁ・・相手も相手だよなぁ~考えてみたら丁度お似合いだなぁ」
僕は・・お菓子口に放り込み、テレビをつけた。
姉の顔が思い浮かぶたびにぃ~ふと考える。
「やっぱ・・今夜・・姉は父や母と僕に言うのかなぁ~・・」
「お父さん、お母さん、そしてカズ君、長い間ありがとうございました・・なんて!」
想像しただけで、思わず吹き出した。
「ダメだぁ~笑っちゃうかもなぁ~あの姉の真面目顔にぃ」
その時だった。
「お~い・・一夫!」
廊下の向こうから父の声。
「え・・遂にき~٩( 'ω' )وたぁ~」
まさか・・ほんとに“あの儀式”タイム・・をやるわけ?
・・どうしよう・・絶対笑っちゃうってぇ~そうだ・・脚を抓ってれば笑わないで済むかも!
「早くいらっしゃい!」と母の声。
「ハイハイ、はいよっと・・」これはもう避けられないやつだなぁ~・・事故に近いって・・やれやれ!
居間に入ると、父と母がピシッと正座していた。
僕も母の横にチョコンと座る。
部屋の空気が・・チト重たい。
障子の隙間から、秋の夜風がすうっと吹き込んだ。
そのとき、襖が静かに開いた。
正装した姉・・ほんのり薄化粧で紅を差した姉が立っていた。
あのガサツな姉が、まるで別人みたいに見える。
「あらためて、お父さん、お母さん、長い間本当にありがとうございました」
姉の声が少し震えていた。
「結婚して苗字は変わりますが、私はお父さんとお母さんの娘です」
そして姉は、僕の方を見た。
少し笑っている・・でも目が赤い。
「カズ君・・・長い間本当にありがとうね」
「喧嘩もしたけど、私にはカズ君は可愛い、可愛い大好きな弟でした」
「そして・・お父さんとお母さんを・・お父さんとお母さんを・・これからよろしくお願いね」
一瞬、息が止まった僕。
姉の声がやさしくて、やけに遠くに聞こえた。
台所の時計の針が“コチ、コチ”と刻む音だけが部屋に響く。
・・なんだよ・・なんだよそれ・・・!
僕は脚を抓ってた手を思わず止めた。
なぜだよぉ~・・僕の頬に涙がぁ・・!
あんなに小馬鹿にしてムカついてたのに。
風呂の順番でケンカして、アイス勝手に食べられて喧嘩して・・本気で怒ったこともあったのに。
今・・目の前で「幸せになってね」って言いたいはずなのに、言葉が喉で詰まる・・!
気づけば、父さんも母さんも静かに涙をこぼしていた。
でも一番大きな声で泣いてたのは・・・僕だった。
「お姉・・ちゃん・・やっぱり行くなよなぁ!」
子どもの頃のように、ぐしゃぐしゃに泣いてしまった。
姉はそんな僕を見て、小さく笑いながら・・小さな頃のようにぼくの頭をそっと撫でた。
「ありがとう、カズ君・・そんなに泣いてくれて・・」
白い袖の先に、涙の雫が光った。
その夜、僕はずっとその光景を目に焼きつけていた。
笑って・・泣いて・・そして心のどこかでちゃんと分かっていた!
『 明日から、姉はもう“お嫁さん”になるんだ って・・そしてもう他の方と幸せに・・なるんだって』
終ー
「明日・・遂に姉が結婚しますぅ~よくあんなヘチャムクレを嫁にもらう人がいたもんだなぁ」と今更ながら思う僕です。
僕はテーブルの上に散らかったお菓子の袋を見ながら・・ため息まじりにそうつぶやいた。
姉の部屋からは、ゴソゴソと荷造りの音。
鼻歌まじりに「♪幸せ~なら手を叩こう~」なんて聞こえる。
いや・・それ・・今歌うかぁ~普通にぃ?
「まぁ・・相手も相手だよなぁ~考えてみたら丁度お似合いだなぁ」
僕は・・お菓子口に放り込み、テレビをつけた。
姉の顔が思い浮かぶたびにぃ~ふと考える。
「やっぱ・・今夜・・姉は父や母と僕に言うのかなぁ~・・」
「お父さん、お母さん、そしてカズ君、長い間ありがとうございました・・なんて!」
想像しただけで、思わず吹き出した。
「ダメだぁ~笑っちゃうかもなぁ~あの姉の真面目顔にぃ」
その時だった。
「お~い・・一夫!」
廊下の向こうから父の声。
「え・・遂にき~٩( 'ω' )وたぁ~」
まさか・・ほんとに“あの儀式”タイム・・をやるわけ?
・・どうしよう・・絶対笑っちゃうってぇ~そうだ・・脚を抓ってれば笑わないで済むかも!
「早くいらっしゃい!」と母の声。
「ハイハイ、はいよっと・・」これはもう避けられないやつだなぁ~・・事故に近いって・・やれやれ!
居間に入ると、父と母がピシッと正座していた。
僕も母の横にチョコンと座る。
部屋の空気が・・チト重たい。
障子の隙間から、秋の夜風がすうっと吹き込んだ。
そのとき、襖が静かに開いた。
正装した姉・・ほんのり薄化粧で紅を差した姉が立っていた。
あのガサツな姉が、まるで別人みたいに見える。
「あらためて、お父さん、お母さん、長い間本当にありがとうございました」
姉の声が少し震えていた。
「結婚して苗字は変わりますが、私はお父さんとお母さんの娘です」
そして姉は、僕の方を見た。
少し笑っている・・でも目が赤い。
「カズ君・・・長い間本当にありがとうね」
「喧嘩もしたけど、私にはカズ君は可愛い、可愛い大好きな弟でした」
「そして・・お父さんとお母さんを・・お父さんとお母さんを・・これからよろしくお願いね」
一瞬、息が止まった僕。
姉の声がやさしくて、やけに遠くに聞こえた。
台所の時計の針が“コチ、コチ”と刻む音だけが部屋に響く。
・・なんだよ・・なんだよそれ・・・!
僕は脚を抓ってた手を思わず止めた。
なぜだよぉ~・・僕の頬に涙がぁ・・!
あんなに小馬鹿にしてムカついてたのに。
風呂の順番でケンカして、アイス勝手に食べられて喧嘩して・・本気で怒ったこともあったのに。
今・・目の前で「幸せになってね」って言いたいはずなのに、言葉が喉で詰まる・・!
気づけば、父さんも母さんも静かに涙をこぼしていた。
でも一番大きな声で泣いてたのは・・・僕だった。
「お姉・・ちゃん・・やっぱり行くなよなぁ!」
子どもの頃のように、ぐしゃぐしゃに泣いてしまった。
姉はそんな僕を見て、小さく笑いながら・・小さな頃のようにぼくの頭をそっと撫でた。
「ありがとう、カズ君・・そんなに泣いてくれて・・」
白い袖の先に、涙の雫が光った。
その夜、僕はずっとその光景を目に焼きつけていた。
笑って・・泣いて・・そして心のどこかでちゃんと分かっていた!
『 明日から、姉はもう“お嫁さん”になるんだ って・・そしてもう他の方と幸せに・・なるんだって』
終ー
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