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第一章:日常の終わり
新たな自分-2
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俺の日常に起こった変化……それは、俺だけの日常に対する変化ではなかったらしい。
ふと顔を上げてみると、世界から時間が消えていた。
いや、もちろんそんなことはありえない。実際に、どこからか猫の鳴き声のようなものも聞こえたし、俺だってこうして状況を把握するために辺りを見回している。
つまり、世界は今も動き続けているんだが……。
よく見ると、誰もが携帯やタブレット、テレビ等に視線を向けたまま止まっている。
やがて、誰かが落とした食器の音が鳴り響き……。
『おい、今の見たかよ!?』
『すごい綺麗だったね!』
『情報とか抜き取られてないかな?』
『そもそもどうやって……』
まるで音の爆弾だった。
堰を切るように溢れた思い思いの言葉が学校中に木霊する。恐らく、先ほどの映像がみんなの元にも届いたのだろう。
この映像に、日本が、いや世界中が文字通り狂乱したらしい。
ネットを見る限りでは、どうやらあの映像はあの時間に世界中のあらゆるモニターから一斉に流れたようで、電波の有無に関わらず、映像が映る物ならテレビや携帯だけでなくゲーム機やプロジェクター、街頭モニターに至るまで、ありとあらゆる機器から流れたらしい。
おまけに、壊れたはずの物から画面が割れている物、電気が通っていないものまで映していたらしいので、堪ったもんじゃない。
工場や店の在庫、資源ごみの集積所なんかは一斉に大音量で流れ出すから相当だったようだ。
当然の如く、それに驚いて失神した者やショック死した者が相当数居たのは間違いない。
噂では、何処かの部族では祟り派と啓示派で争いが起こってるらしい……何じゃそりゃ。
良い意味でのお祭り騒ぎはいいのだが、お偉いさん方にとってはそれどころではないようだ。
まぁ、それはそうだろう。何せ、ありとあらゆる機器がほんの数分とは誰ともしれない者にいえ乗っ取られたのだから。
何にせよ、この数十分の間に世界は様変わりした。これはこれで俺の知らない世界ではある。
だが、俺はこの『seconddiary』(通称SD)の世界が見てみたい。その為には、幾つかの問題がある。
幸い、一番ヤバい問題はこのまま上手く行けば回避出来るのだが……。
『ミーナートー!』
「ふぐうぇ!?」
突然、背後から俺を呼ぶ声が聞こえたから全速力でその場を離れようとしたのだが、いつの間にか前に現れていた声の主から鳩尾へ頭突きを喰らい、変な声が出てしまう。
「けほっ、けほっ」
「何をそんなに咳き込んでるのさ。それより、さっきの映像見た?見た!?」
この野郎、人に頭突きしといて、謝りもなしか。というか……。
「乃亜先輩、どうしてここにいるんだよ。確か今日は講義なかったはずだろ?」
「そりゃ、あんなの見て黙っていられないでしょ。湊なら今頃考えを纏めて動こうとしている頃だと思ったしね」
この人、本当にエスパーなのではなかろうか?
やはりというか当然というか、俺の考えは何処にいても読まれてるらしい。
一番の問題(児)がやって来てしまった。
ふと顔を上げてみると、世界から時間が消えていた。
いや、もちろんそんなことはありえない。実際に、どこからか猫の鳴き声のようなものも聞こえたし、俺だってこうして状況を把握するために辺りを見回している。
つまり、世界は今も動き続けているんだが……。
よく見ると、誰もが携帯やタブレット、テレビ等に視線を向けたまま止まっている。
やがて、誰かが落とした食器の音が鳴り響き……。
『おい、今の見たかよ!?』
『すごい綺麗だったね!』
『情報とか抜き取られてないかな?』
『そもそもどうやって……』
まるで音の爆弾だった。
堰を切るように溢れた思い思いの言葉が学校中に木霊する。恐らく、先ほどの映像がみんなの元にも届いたのだろう。
この映像に、日本が、いや世界中が文字通り狂乱したらしい。
ネットを見る限りでは、どうやらあの映像はあの時間に世界中のあらゆるモニターから一斉に流れたようで、電波の有無に関わらず、映像が映る物ならテレビや携帯だけでなくゲーム機やプロジェクター、街頭モニターに至るまで、ありとあらゆる機器から流れたらしい。
おまけに、壊れたはずの物から画面が割れている物、電気が通っていないものまで映していたらしいので、堪ったもんじゃない。
工場や店の在庫、資源ごみの集積所なんかは一斉に大音量で流れ出すから相当だったようだ。
当然の如く、それに驚いて失神した者やショック死した者が相当数居たのは間違いない。
噂では、何処かの部族では祟り派と啓示派で争いが起こってるらしい……何じゃそりゃ。
良い意味でのお祭り騒ぎはいいのだが、お偉いさん方にとってはそれどころではないようだ。
まぁ、それはそうだろう。何せ、ありとあらゆる機器がほんの数分とは誰ともしれない者にいえ乗っ取られたのだから。
何にせよ、この数十分の間に世界は様変わりした。これはこれで俺の知らない世界ではある。
だが、俺はこの『seconddiary』(通称SD)の世界が見てみたい。その為には、幾つかの問題がある。
幸い、一番ヤバい問題はこのまま上手く行けば回避出来るのだが……。
『ミーナートー!』
「ふぐうぇ!?」
突然、背後から俺を呼ぶ声が聞こえたから全速力でその場を離れようとしたのだが、いつの間にか前に現れていた声の主から鳩尾へ頭突きを喰らい、変な声が出てしまう。
「けほっ、けほっ」
「何をそんなに咳き込んでるのさ。それより、さっきの映像見た?見た!?」
この野郎、人に頭突きしといて、謝りもなしか。というか……。
「乃亜先輩、どうしてここにいるんだよ。確か今日は講義なかったはずだろ?」
「そりゃ、あんなの見て黙っていられないでしょ。湊なら今頃考えを纏めて動こうとしている頃だと思ったしね」
この人、本当にエスパーなのではなかろうか?
やはりというか当然というか、俺の考えは何処にいても読まれてるらしい。
一番の問題(児)がやって来てしまった。
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