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1、夢と現実の間
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君はなぜ生きている?
それは、死にたくないから
なぜ死にたくない?
それは、やりたいことがあるから
やりたいこととは?
美味しいものを食べたり遊んだりしたい
それは本心?
それは・・・
「ぅぅ、ぐっ、、、」
少しうめき声が混じった声を出し、そして目を開けるとそこは僕にとってとても慣れ親しんだ場所、そして現実世界には無い場所だった。
「やぁ、2日ぶりだな」
そうしてもう一人の僕が僕の顔を覗き込むようにして屈んでいた。
こいつはこいつ自身の言葉を借りるとするなら僕の深層心理に巣くう本当の僕いわば僕の本音の塊だ。
とりあえず体を起こしもう一人の僕と向かえ合わせに成るように座る
「毎度毎度思うがこの空間はなんなんだ」
この周りが黒く薄気味悪い空間について訪ねると、僕が嘲笑うかのように
「こりゃ君の心の写し絵さ」
と言う、だが釈然としない。昔も同じ質問をし同じ答えが帰ってきたが、昔よりもましになっていても良いではないかということだ。
「6年前も同じ答えが帰ってきたが、昔よりもましになっていても良いだろうが」
「そりゃ、君がそういう思考に走ろうとしているからな」
きれいなカウンターをもらってしまった。
「なぜそう言いきれる?」
少し強がった質問をすると
「僕は君で、君は僕だからな」
と案の定な答えが帰ってきた。
「お前は僕の思考が作り出した存在で僕が勝手に自問自答している訳ではないのか?」
ここまで来たのだ今日はとことん食い下がってやろう。そう思い僕はそう質問を問いかけた。
「半分正解で半分間違いだ」
そう端的に目の前の僕が言うと、少し咳払いをして
「自問自答という点はあっているが僕は君の頭が作り出した存在ではなく君の心の声だ。誰もが多少自分の本心を隠すことがある、そのときに蓄積される心の声が君は特段多く僕みたいに実体、とまではいかないがこうして見えるくらいになっているんだよ」
「正直あまり役にたたない話をありがとう」
何故か僕を煽っているように見えたので僕も煽り返すことにした。
「、、、はぁ、今日高校の入学式だろとっとと寝ろ」
と一方的に会話を打ち切られたかと思うとその瞬間僕の体は浮遊感に包まれ、そのままどこまでも落ちていくのではないかと思うほどの感覚に襲われた
ーーー、ゴン
「っだぁ」
情けない声を出しながら僕は起きた、どうやらベットから落ちたらしい、それに部屋着が若干濡れている汗でもかいたのだろう。あいつと話して起きた朝はたまにこうなる。現在の時刻は午前6時5分
「朝飯、食うか」
誰に言うでもなく僕はそう呟きながら朝食を作る。トーストをトースターにセットし冷蔵庫の中身を確認すると卵が1個しかなかった。
「、、、学校終わったら買い出しか」
確か今日は近所のスーパーの特売があったはず買いだめコースだなと思いつつ最後の卵に手を伸ばす。あとハムと野菜を添えれば良いか
「いただきます」
そうボソッと言う一人の朝食だがまぁ、癖だ
飯を食い終わり皿洗いをしそれから洗面所で顔を洗おうとしたとき、自分の髪がかなり伸びていることに気がついた、ここ2ヶ月髪を切っていないためかなり伸びてしまっている。面倒くさいがタイミングを見つけて切りにいくしかなさそうだ。そして、歯を磨き、制服に手を通す僕にはこれが自分を学校に縛り付ける囚人服のようなものにしか見えなかった。
と学校に行く準備を終わらせアパートの部屋の扉を開き鍵を閉じる。今日は入学式だがとてつもなく億劫に僕は感じる。そうして足取りが重い足で学校に向かうのであった。
それは、死にたくないから
なぜ死にたくない?
それは、やりたいことがあるから
やりたいこととは?
美味しいものを食べたり遊んだりしたい
それは本心?
それは・・・
「ぅぅ、ぐっ、、、」
少しうめき声が混じった声を出し、そして目を開けるとそこは僕にとってとても慣れ親しんだ場所、そして現実世界には無い場所だった。
「やぁ、2日ぶりだな」
そうしてもう一人の僕が僕の顔を覗き込むようにして屈んでいた。
こいつはこいつ自身の言葉を借りるとするなら僕の深層心理に巣くう本当の僕いわば僕の本音の塊だ。
とりあえず体を起こしもう一人の僕と向かえ合わせに成るように座る
「毎度毎度思うがこの空間はなんなんだ」
この周りが黒く薄気味悪い空間について訪ねると、僕が嘲笑うかのように
「こりゃ君の心の写し絵さ」
と言う、だが釈然としない。昔も同じ質問をし同じ答えが帰ってきたが、昔よりもましになっていても良いではないかということだ。
「6年前も同じ答えが帰ってきたが、昔よりもましになっていても良いだろうが」
「そりゃ、君がそういう思考に走ろうとしているからな」
きれいなカウンターをもらってしまった。
「なぜそう言いきれる?」
少し強がった質問をすると
「僕は君で、君は僕だからな」
と案の定な答えが帰ってきた。
「お前は僕の思考が作り出した存在で僕が勝手に自問自答している訳ではないのか?」
ここまで来たのだ今日はとことん食い下がってやろう。そう思い僕はそう質問を問いかけた。
「半分正解で半分間違いだ」
そう端的に目の前の僕が言うと、少し咳払いをして
「自問自答という点はあっているが僕は君の頭が作り出した存在ではなく君の心の声だ。誰もが多少自分の本心を隠すことがある、そのときに蓄積される心の声が君は特段多く僕みたいに実体、とまではいかないがこうして見えるくらいになっているんだよ」
「正直あまり役にたたない話をありがとう」
何故か僕を煽っているように見えたので僕も煽り返すことにした。
「、、、はぁ、今日高校の入学式だろとっとと寝ろ」
と一方的に会話を打ち切られたかと思うとその瞬間僕の体は浮遊感に包まれ、そのままどこまでも落ちていくのではないかと思うほどの感覚に襲われた
ーーー、ゴン
「っだぁ」
情けない声を出しながら僕は起きた、どうやらベットから落ちたらしい、それに部屋着が若干濡れている汗でもかいたのだろう。あいつと話して起きた朝はたまにこうなる。現在の時刻は午前6時5分
「朝飯、食うか」
誰に言うでもなく僕はそう呟きながら朝食を作る。トーストをトースターにセットし冷蔵庫の中身を確認すると卵が1個しかなかった。
「、、、学校終わったら買い出しか」
確か今日は近所のスーパーの特売があったはず買いだめコースだなと思いつつ最後の卵に手を伸ばす。あとハムと野菜を添えれば良いか
「いただきます」
そうボソッと言う一人の朝食だがまぁ、癖だ
飯を食い終わり皿洗いをしそれから洗面所で顔を洗おうとしたとき、自分の髪がかなり伸びていることに気がついた、ここ2ヶ月髪を切っていないためかなり伸びてしまっている。面倒くさいがタイミングを見つけて切りにいくしかなさそうだ。そして、歯を磨き、制服に手を通す僕にはこれが自分を学校に縛り付ける囚人服のようなものにしか見えなかった。
と学校に行く準備を終わらせアパートの部屋の扉を開き鍵を閉じる。今日は入学式だがとてつもなく億劫に僕は感じる。そうして足取りが重い足で学校に向かうのであった。
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