9 / 21
第9話 来世、第三次試験の時(4)
しおりを挟む
「両者!実技試験、始め!!」
「火力魔法(ファーボン)!!」
ふむ、火力魔法(ファーボン)か。こいつは口だけじゃなかったな。先程のナソヅ・ソヘコメージの風魔法(ヴィンセ)よりも大きいではないか。
評価してやるぞ。
「おらぁぁぁ!」
たこ焼きは腕を大きく振り落とし、俺の方へ火力魔法(ファーボン)を放つ。
「これは何もしなかったら黒焦げで負けたようになるだろう。負けるか。」
俺はふと先程のたこ焼きの言葉を思い出す。
まって、負けたらバカにされない?俺。ボコボコにされた俺の姿を拝むとか言ってない?
え、何怖い無理、いじめ無理。
それはダメだって。そっち優先しようよ。
うん、そうしよう。陽キャには敵わないよ。
「フッ!」
俺は火力魔法(ファーボン)に息を吹きかけそれを消した。
それと同時にたこ焼きが焦りを表す。
「な、なにしやがった!?」
「なに、ロウソクの火を消しただけだ。」
「なんだとっ!?」
さて、これはわざと負ける訳にはいかなくなったな。余計な事を言いやがって、たこ焼きめ。
「まだ足りぬか、ならロウソクをくれてやろう。受け取れ。」
俺は召喚魔法(イキューコ)でこの試験会場と相応の大きさのロウソクを出した。
そしてたこ焼きに向けて投げる。
「む、無詠唱!?しかもこんな莫大なでかさのロウソクだと!!??
く、くそっ!」
たこ焼きは火力魔法(ファーボン)をロウソクに向かって放つ。
その瞬間ロウソクに火が灯り、莫大な火のついたロウソクに変化にそのままたこ焼きの元へ速度を落とすことなく直進した。
「な、なんだと!?う、うわぁぁぁぁ!!!」
見事に直撃し、そのまま意識を失った。
「馬鹿だな。ロウソクに火をつけたら威力が増すだけだろう。もっと頭を使え。」
気絶してるから言っても意味ないがな。
「勝者、アルド・アザルゴド様ーー!!」
その瞬間観客席にいる受験者が騒ぎ出す。
「ま、まさか魔王様が勝つなんて…。」
「こ、こんなことがあっていいのか?」
「前代未聞だぞ!」
「い、今までの衰えはどこえ行ったんだ?」
ふん、凄いだろう。俺。
仕方あるまい。
今まで貶してた魔王の家系が急にとてつもなく強くなったからな。
しかし、なかなか皆信用しないな。
これを見ても信じ難いというのか。
…というか勝ってしまった。負けるはずが勝ってしまった…。
だ、大丈夫。次こそ負ければ大丈夫なのだ。
しかし、この後も対戦相手に死ぬほど煽られいじめになる事を恐れてどんどん尽く勝ってしまった。
結果、第三次試験優勝。
魔法学校特待生になったのだった。
「火力魔法(ファーボン)!!」
ふむ、火力魔法(ファーボン)か。こいつは口だけじゃなかったな。先程のナソヅ・ソヘコメージの風魔法(ヴィンセ)よりも大きいではないか。
評価してやるぞ。
「おらぁぁぁ!」
たこ焼きは腕を大きく振り落とし、俺の方へ火力魔法(ファーボン)を放つ。
「これは何もしなかったら黒焦げで負けたようになるだろう。負けるか。」
俺はふと先程のたこ焼きの言葉を思い出す。
まって、負けたらバカにされない?俺。ボコボコにされた俺の姿を拝むとか言ってない?
え、何怖い無理、いじめ無理。
それはダメだって。そっち優先しようよ。
うん、そうしよう。陽キャには敵わないよ。
「フッ!」
俺は火力魔法(ファーボン)に息を吹きかけそれを消した。
それと同時にたこ焼きが焦りを表す。
「な、なにしやがった!?」
「なに、ロウソクの火を消しただけだ。」
「なんだとっ!?」
さて、これはわざと負ける訳にはいかなくなったな。余計な事を言いやがって、たこ焼きめ。
「まだ足りぬか、ならロウソクをくれてやろう。受け取れ。」
俺は召喚魔法(イキューコ)でこの試験会場と相応の大きさのロウソクを出した。
そしてたこ焼きに向けて投げる。
「む、無詠唱!?しかもこんな莫大なでかさのロウソクだと!!??
く、くそっ!」
たこ焼きは火力魔法(ファーボン)をロウソクに向かって放つ。
その瞬間ロウソクに火が灯り、莫大な火のついたロウソクに変化にそのままたこ焼きの元へ速度を落とすことなく直進した。
「な、なんだと!?う、うわぁぁぁぁ!!!」
見事に直撃し、そのまま意識を失った。
「馬鹿だな。ロウソクに火をつけたら威力が増すだけだろう。もっと頭を使え。」
気絶してるから言っても意味ないがな。
「勝者、アルド・アザルゴド様ーー!!」
その瞬間観客席にいる受験者が騒ぎ出す。
「ま、まさか魔王様が勝つなんて…。」
「こ、こんなことがあっていいのか?」
「前代未聞だぞ!」
「い、今までの衰えはどこえ行ったんだ?」
ふん、凄いだろう。俺。
仕方あるまい。
今まで貶してた魔王の家系が急にとてつもなく強くなったからな。
しかし、なかなか皆信用しないな。
これを見ても信じ難いというのか。
…というか勝ってしまった。負けるはずが勝ってしまった…。
だ、大丈夫。次こそ負ければ大丈夫なのだ。
しかし、この後も対戦相手に死ぬほど煽られいじめになる事を恐れてどんどん尽く勝ってしまった。
結果、第三次試験優勝。
魔法学校特待生になったのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
12
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる