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第十三章 肉が離れて実が来る
ちじょうのあのかた
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オレが姿を現すだけでは駄目か。
落ち着いた対応をされる可能性は考えてはいたが、思った以上に二人が冷静なのは残念だ。
「このままだと、とんでもないことになるぞ」
「そうなのですか?」
「囮でしょう? シューヌピアか、もしかしたらアロンフェルおばさま? もしかしたらフリユワーヒ様が助けにいらすのかしら?」
シューヌピア以外は知らない名前だ。その口ぶりから、二人が警戒しているのは、今名前を挙げた数人だけということになる。
予想以上に自分達の力に自信があるようだ。
「オレだけだよ。自信があるからな……ラルトリッシに囁き、目を覚まし左手に、ラルトリッシ、指先を」
側にあった金属板に手をつけ、キーワードを呟く。
オレの触れていた金属板がバラバラと浮き上がる。
「おまえ?」
「なぜ、それが使える?」
二人が目を見開き大声をあげる。
何で使えるって? そりゃ、この板、魔壁フエンバレアテに書いてあった説明書きを読んだからだよ。
というか、ここにある兵器類は普通に使用方法が書いてある。
今でこそオレ達以外に書いてある内容が読めないからいいものの、実際に使っていた時代は大丈夫だったのだろうか。セキュリティ的に、簡単に使い方がわかるのはいかがなものかと思う。
もっとも細かい使い方はわからない。起動だけだ。もともと利用する気がなかったので、全部読んだわけではないからだ。
だが、この程度でも牽制にはなる。
焦った二人のツインテールが突っ込んでくる。
どこまではったりが通じるか不明だが、相手から目を離さず、とりあえず適当に魔壁フエンバレアテを動かす。この魔導具は、右手の動きに応じていろいろと動くらしい。ジェスチャーで動かすわけだが、どのジェスチャーがどんな動きに繋がるかはわからない。
とりあえず二人に向けて右手を適当に動かす。
「しまった!」
適当に動かしたので詳細はわからないが、1つだけ分かったことがある。
手を握りしめグーの形にしたら、コントロールは終了ってことだ。
魔壁フエンバレアテが空中でコントロールを失って落ちてきた。
慌てて落下する背丈ほどあり分厚い金属板に押しつぶされないように逃げ回る。
落下がおわり一安心しととき、双子の一人が目の前にいるのに気がつく。そしてもう1人は、オレのすぐ側の地面に突き刺さっている金属板の上に立ってオレを見下ろしていた。
「驚きました」
「完全ではなかったのですね」
「あともうちょっとだったんだがな。ところで、何故……」
「先輩! 撤収です!」
オレが時間稼ぎしていたときにプレインがオレを呼ぶ。
カスピタータを助けることができたようだ。
あとはオレが逃げるだけだ。
「1人ではなかったのですか?」
「あれは嘘だ」
「ファシーア、カスピッタ……」
ツインテールの一人が何かを言いかけてぐらりと揺れ、倒れる。
倒れた彼女の後に、カスピタータが短剣を持って立っていた。
「不覚をとった。ここは私にまかせてくれ」
「殺したのか?」
「いや、寝て貰っただけだ。なぜ、こんなことをしたのか聞かないとならない」
カスピタータはもう1人のツインテールから目を離さずオレに答える。
思った以上にカスピタータは強そうだ。
彼に任せて撤収することにする。
「先輩!」
プレインの声がする方に向かって走る。
飛行島の端へと走って向かう。
オレ達がツインテール達と対峙している間も、飛行島は動いていたようだ。ずいぶんと世界樹から離れている。そして、オレ達の飛行島も追いかけて近くまでいきていた。
「上手く言ったようだな」
「そうっスね。飛びます?」
「いや、近くに来るまで待とう。警戒しつつ」
距離感がつかめない、近くに来ているようだが、飛翔魔法で飛べるかどうかは微妙だ。
「まっすぐ来ないっスね」
「操作に苦労しているようだ」
フラフラと蛇行するような動きをしつつオレ達の飛行島が、こちらへと近づいてくる。
チラリと向かってくる飛行島を見た後、カスピタータの方へと向き直る。
援護の必要はなさそうだ。
短剣を振り回すカスピタータは、ツインテールを圧倒している。
何かを話しながら戦っているようだ。
「手助けは必要なさそうだ」
言ったそばから、不味いことになった。倒れていたツインテールが立ち上がったのだ。
起き上がった彼女は、カスピタータに向かっていくかと思っていたが、逆に遠ざかっていく。
オレ達にも気がついているようだ。
「カスピタータさん! もう1人が目を覚ました!」
念の為、声をかける。カスピタータはこちらを見ることなく頷く。
起き上がったツインテールは、胸元から巻物を取り出す。収納の魔法を使っていたのだろう。小さな彼女の上半身が隠れるほどの大きな巻物だ。それを両手で広げる。
「これで終わりです! カスピタータ! 武器を捨てなさい!」
「断る!」
「世界樹を焼き払いますよ」
ハイエルフがよりにもよって世界樹を焼き払うと言い出した。
どういうことだ?
いや、その方法だ。
もしかしたらと1つの可能性を思い立つ。
「ここの武装では、守り主様の守りは突破できぬぞ!」
「どうやって世界樹を焼くつもりだ?」
オレとカスピタータの言葉がかぶる。
「里にある全ての飛行島で集中攻撃をすれば終わりです。私達にはその力があるのです」
思った通りだ。ツインテールが手に持っている巻物。バックドアの起動ができるものだったのだ。
ツインテールの一言に、カスピタータはしばらく無言だったが、武器を手放す。
「どうして? 裏切ったのだ?」
「地上のあの方の為です」
「えぇ、あの方の為に、素敵なプレゼントをお持ちしなくては」
「あの方?」
「あぁ、なんと言えばいいのでしょう」
ツインテールの1人が急に態度を変える。下を見つめて手のひらをすりあわせ言葉を選ぶように、口をもごもごとさせる。
『ゴォォォォ』
そんな時、風切り音がした。
オレ達の飛行島が急接近してきたことに気がつく。
「アレを止めなさい!」
巻物をもったツインテールが叫ぶ。
「姉さん、止められない! いや、どれも、全部動かない……。なぜ? なぜ? まったく動かない? 嘘、嘘?」
「フラケーテア! 落ち着いて、あの方は、絶対大丈夫って言ってたのよ?」
2人のツインテールが困惑している。カスピタータは険しい顔をして2人を見たままだ。
バックドアの改ざんをしていてよかった。
「あ!」
そんな最中、プレインの大声が響く。
オレ達の飛行島が頭上を飛び越えて行きすぎていく。
しばらくしてUターンして戻ってくる様子から、勢い余ったようだ。
次に接近したときに、飛び乗った方がよさそうだ。
「カスピタータさん! 2人は、他の飛行島を操れない! 大丈夫だ!」
行動を決めあぐねていたカスピタータに声をかける。
「まさか! お前達が!」
「とりあえず殺しましょう。フラケーテア!」
巻物を持っていたツインテールが、巻物を投げ捨て、代わりに小瓶を取り出し蓋にかじりついた。煙が立ちこめる。真っ白い煙だ。
煙に気を取られていたとき、獣の吠える声が辺り一面に響く。
直後、目の前のカスピタータが吹き飛ばされた。
落ち着いた対応をされる可能性は考えてはいたが、思った以上に二人が冷静なのは残念だ。
「このままだと、とんでもないことになるぞ」
「そうなのですか?」
「囮でしょう? シューヌピアか、もしかしたらアロンフェルおばさま? もしかしたらフリユワーヒ様が助けにいらすのかしら?」
シューヌピア以外は知らない名前だ。その口ぶりから、二人が警戒しているのは、今名前を挙げた数人だけということになる。
予想以上に自分達の力に自信があるようだ。
「オレだけだよ。自信があるからな……ラルトリッシに囁き、目を覚まし左手に、ラルトリッシ、指先を」
側にあった金属板に手をつけ、キーワードを呟く。
オレの触れていた金属板がバラバラと浮き上がる。
「おまえ?」
「なぜ、それが使える?」
二人が目を見開き大声をあげる。
何で使えるって? そりゃ、この板、魔壁フエンバレアテに書いてあった説明書きを読んだからだよ。
というか、ここにある兵器類は普通に使用方法が書いてある。
今でこそオレ達以外に書いてある内容が読めないからいいものの、実際に使っていた時代は大丈夫だったのだろうか。セキュリティ的に、簡単に使い方がわかるのはいかがなものかと思う。
もっとも細かい使い方はわからない。起動だけだ。もともと利用する気がなかったので、全部読んだわけではないからだ。
だが、この程度でも牽制にはなる。
焦った二人のツインテールが突っ込んでくる。
どこまではったりが通じるか不明だが、相手から目を離さず、とりあえず適当に魔壁フエンバレアテを動かす。この魔導具は、右手の動きに応じていろいろと動くらしい。ジェスチャーで動かすわけだが、どのジェスチャーがどんな動きに繋がるかはわからない。
とりあえず二人に向けて右手を適当に動かす。
「しまった!」
適当に動かしたので詳細はわからないが、1つだけ分かったことがある。
手を握りしめグーの形にしたら、コントロールは終了ってことだ。
魔壁フエンバレアテが空中でコントロールを失って落ちてきた。
慌てて落下する背丈ほどあり分厚い金属板に押しつぶされないように逃げ回る。
落下がおわり一安心しととき、双子の一人が目の前にいるのに気がつく。そしてもう1人は、オレのすぐ側の地面に突き刺さっている金属板の上に立ってオレを見下ろしていた。
「驚きました」
「完全ではなかったのですね」
「あともうちょっとだったんだがな。ところで、何故……」
「先輩! 撤収です!」
オレが時間稼ぎしていたときにプレインがオレを呼ぶ。
カスピタータを助けることができたようだ。
あとはオレが逃げるだけだ。
「1人ではなかったのですか?」
「あれは嘘だ」
「ファシーア、カスピッタ……」
ツインテールの一人が何かを言いかけてぐらりと揺れ、倒れる。
倒れた彼女の後に、カスピタータが短剣を持って立っていた。
「不覚をとった。ここは私にまかせてくれ」
「殺したのか?」
「いや、寝て貰っただけだ。なぜ、こんなことをしたのか聞かないとならない」
カスピタータはもう1人のツインテールから目を離さずオレに答える。
思った以上にカスピタータは強そうだ。
彼に任せて撤収することにする。
「先輩!」
プレインの声がする方に向かって走る。
飛行島の端へと走って向かう。
オレ達がツインテール達と対峙している間も、飛行島は動いていたようだ。ずいぶんと世界樹から離れている。そして、オレ達の飛行島も追いかけて近くまでいきていた。
「上手く言ったようだな」
「そうっスね。飛びます?」
「いや、近くに来るまで待とう。警戒しつつ」
距離感がつかめない、近くに来ているようだが、飛翔魔法で飛べるかどうかは微妙だ。
「まっすぐ来ないっスね」
「操作に苦労しているようだ」
フラフラと蛇行するような動きをしつつオレ達の飛行島が、こちらへと近づいてくる。
チラリと向かってくる飛行島を見た後、カスピタータの方へと向き直る。
援護の必要はなさそうだ。
短剣を振り回すカスピタータは、ツインテールを圧倒している。
何かを話しながら戦っているようだ。
「手助けは必要なさそうだ」
言ったそばから、不味いことになった。倒れていたツインテールが立ち上がったのだ。
起き上がった彼女は、カスピタータに向かっていくかと思っていたが、逆に遠ざかっていく。
オレ達にも気がついているようだ。
「カスピタータさん! もう1人が目を覚ました!」
念の為、声をかける。カスピタータはこちらを見ることなく頷く。
起き上がったツインテールは、胸元から巻物を取り出す。収納の魔法を使っていたのだろう。小さな彼女の上半身が隠れるほどの大きな巻物だ。それを両手で広げる。
「これで終わりです! カスピタータ! 武器を捨てなさい!」
「断る!」
「世界樹を焼き払いますよ」
ハイエルフがよりにもよって世界樹を焼き払うと言い出した。
どういうことだ?
いや、その方法だ。
もしかしたらと1つの可能性を思い立つ。
「ここの武装では、守り主様の守りは突破できぬぞ!」
「どうやって世界樹を焼くつもりだ?」
オレとカスピタータの言葉がかぶる。
「里にある全ての飛行島で集中攻撃をすれば終わりです。私達にはその力があるのです」
思った通りだ。ツインテールが手に持っている巻物。バックドアの起動ができるものだったのだ。
ツインテールの一言に、カスピタータはしばらく無言だったが、武器を手放す。
「どうして? 裏切ったのだ?」
「地上のあの方の為です」
「えぇ、あの方の為に、素敵なプレゼントをお持ちしなくては」
「あの方?」
「あぁ、なんと言えばいいのでしょう」
ツインテールの1人が急に態度を変える。下を見つめて手のひらをすりあわせ言葉を選ぶように、口をもごもごとさせる。
『ゴォォォォ』
そんな時、風切り音がした。
オレ達の飛行島が急接近してきたことに気がつく。
「アレを止めなさい!」
巻物をもったツインテールが叫ぶ。
「姉さん、止められない! いや、どれも、全部動かない……。なぜ? なぜ? まったく動かない? 嘘、嘘?」
「フラケーテア! 落ち着いて、あの方は、絶対大丈夫って言ってたのよ?」
2人のツインテールが困惑している。カスピタータは険しい顔をして2人を見たままだ。
バックドアの改ざんをしていてよかった。
「あ!」
そんな最中、プレインの大声が響く。
オレ達の飛行島が頭上を飛び越えて行きすぎていく。
しばらくしてUターンして戻ってくる様子から、勢い余ったようだ。
次に接近したときに、飛び乗った方がよさそうだ。
「カスピタータさん! 2人は、他の飛行島を操れない! 大丈夫だ!」
行動を決めあぐねていたカスピタータに声をかける。
「まさか! お前達が!」
「とりあえず殺しましょう。フラケーテア!」
巻物を持っていたツインテールが、巻物を投げ捨て、代わりに小瓶を取り出し蓋にかじりついた。煙が立ちこめる。真っ白い煙だ。
煙に気を取られていたとき、獣の吠える声が辺り一面に響く。
直後、目の前のカスピタータが吹き飛ばされた。
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