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第1章 少女が統べる国と嘱託補導員
062 補導員の質は移動手段で分かる
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俺が受けた依頼の補導対象。水精と土精の少女化魔物。
彼女らは両者共、学園都市トコハ近郊の比較的狭い範囲で目撃されているようだった。
依頼書によると、水精の方は小さな村の近くにある川原に出没し、洗濯などをするために近寄ってきた人間に冷たい水をぶっかけているらしい。
そのせいで何人かが風邪をひいて寝込んでいるそうだ。
対して土精の方はと言うと、都市と都市とを繋ぐ舗装された道に極めて浅い落とし穴を作ったり、そこを通るバスもどきに土塊を投げつけたりしているとか。
それによる被害は主に、落とし穴に足を取られた人が転んでかすり傷を負う程度。
メルカバスの方は、土精に限らず魔物に襲われる可能性が常にあり、少女征服者が同乗して護衛しているため、特に運行の遅れなどもないようだ。
そんな訳で、今のところは両者共に悪戯の範疇を出ていない。
とは言え、運悪く風邪を拗らせたり、打ちどころが悪かったりすれば命に関わる危険性もある。悪戯がエスカレートする可能性だってある。
いずれにしても、早急に補導してやるべきだろう。
「……どうやら、祈念魔法の扱いはアロン以上みたいだな」
ホウゲツ学園を出て、学園都市トコハから離れてしばらく。
シニッドさんが軽く振り返り、後ろを走る俺を肩越しに見て感心したように言う。
現場へと急ぐ俺達の移動手段はと言えば、足。
何とも原始的だ。
しかし、前を走るシニッドさんも、後に続く俺も祈念魔法による身体強化を使用しているため、並の移動手段よりも余程速く移動することができている。
「まあ、ずっと鍛錬してきましたからね」
「……随分、余裕があるじゃねえか。こりゃ、帰りはもっと早く移動できそうだな」
俺の言葉にニヤリと笑う強面のシニッドさん。
実に凶悪な笑顔だ。
子供なら泣き出すぞ。
「こんな顔をしてますけど、指導しがいがあると喜んでいるんですよ」
「補導員の質は移動手段にも表れますからね」
と、彼の両脇を同じ速度で走りながらウルさんとルーさんが楽しげな声を出す。
二人も余裕そうだ。
補導員としての格は父さんと同等であるシニッドさんの伴侶。
彼女達自身も母さんに匹敵する力を持っていると見るべきだろう。
「そう言えば、お二人は影の中には入るのはお嫌いなんですか?」
そんなシニッドさんと並走する二人を見て、ふと疑問に思って問いかける。
効率だけを考えるなら、影の中にいた方が全体的な労力は少なくなるはずだ。
いや、俺も積極的にそうするのをよしとしている訳ではないけども。
それでも、イリュファ達を一緒に走らせるのは少々気が引ける。
「ええとですね。イサク」
「人が入れるような影の世界を作る祈念魔法は非常に難しいんですよ」
少し言い辛そうにしながら、分担して言う二人。
そうなのか。
「村の人は割とできてましたけど……」
「アロンも割と似たようなところがありましたが、ヨスキ村を基準にするのはやめた方がいいですよ。本当に」
迫真の顔で言う……これはウルさんか? ルーさんか?
まだどちらがどちらか分からなくて申し訳ないが、その主張は正しいのだろう。
影を収納や避難所に利用するなんて、俺も元の世界の先人達がフィクションで提示してくれたからこそ容易くイメージできているが、そうでなければ普通は困難なはずだ。
……しかし、そう考えると改めてヨスキ村の特殊性が浮き彫りになるな。
身近にできる人が多くてイメージし易いからかもしれない。
「後、念のために言っておきますが、身体強化に関してシニッドを基準にするのも避けた方がいいですよ。これでも身体強化だけなら世界最高レベルなので」
「初日から難なくついてきたのはイサクが初めてです。これはアロンですら無理でした」
「そう、なんですか?」
遠回しに褒めるような感じになっている二人の言葉に、曖昧な感じで言葉を返す。
素直に喜ぶには色々事情が複雑なので、ちょっと淡白な反応になってしまった。
そもそも俺には元の世界の知識、アイデア、映像など得たイメージという大きなアドバンテージがあるのだ。少なくとも祈念魔法では相手が誰であれ負ける訳にはいかない。
救世の転生者として困難に立ち向かうに当たり、この程度で満足してはいけない。
何より――。
「あー、言っとくけど、まだまだ本気じゃねえからな。それに、少女征服者の最終的な強さは複合発露に依るところが大きいからよ。こんなんで慢心すんじゃねえぞ」
「はい。それは勿論」
シニッドさんの言う通り、この世界の戦いにおいて最も重要なのは複合発露。
特に真・複合発露の内容次第だ。
相性が悪ければ、出会い頭で詰む可能性があることを理解していなければならない。
とは言え、それは祈念魔法を疎かにしていい理由にはならないが。
もし複合発露が完全に互角なら、勝負を決める一因になり得るのだから。
しかし、父さんと同じEX級補導員であるシニッドさん。
その複合発露がどれ程強力なものなのか、興味があるぞ。
ウルさんとルーさんの種族的に方向性は予想がつくけども。
「そろそろ目撃情報が多い現場だ。気を引き締めろ」
と、道の途中でシニッドさんが一段低い声と共に注意を促す。
周囲の様子を窺うと、綺麗に舗装されているはずの道に不自然な窪みが複数存在していた。情報通り、土精の少女化魔物がやらかしているのだろう。
「ウル、ルー」
「「はい」」
シニッドさんに呼びかけられ、ウルさんとルーさんが目を閉じる。
それから小さくスンスンと鼻を鳴らし……。
「「あっちです」」
二人同時に同じ方向を指差した。
さすがは亜人(ライカン)の少女化魔物。鼻が利くらしい。
その先に土精の少女化魔物がいるのだろう。
そしてウルさんとルーさんの指示通りにそちらに向かおうとするが――。
「おっと、土精共が湧いてきやがったな」
それに反応したように、何やら小さな人の形をした茶色がかった淡い光が数体、俺達に近づいてきた。これが土精か。
見た目、ノームのなり損ないみたいな感じだ。
当然のように少女の形はしていない。体型も、何となくおっさん臭い。
「土精の……これは魔物ですか」
「ああ。正直、俺達にとっちゃものの数じゃねえがな」
「祈念魔法が不得意な一般人に対しては、時に少女化魔物よりも普通の魔物の方が大きな被害を与えることもあります」
「少女化魔物よりも遥かに理性に乏しいですからね。性質が悪いのですよ」
比較的まともな少女化魔物なら悪戯レベルで収まるところを、加減がきかずに大怪我させてしまうような感じか。
高位の祈念魔法が使えれば敵ではないが……確かに市井の人々には脅威だろう。
「どうするんですか?」
「魔物は倒しちまって構わねえぞ。少女化魔物じゃねえからな。ただ、補導員にとっちゃ金にならねえ仕事だ。だから放置する奴らもいる。そっちは魔物狩りの仕事でもあるしな」
理屈としては分からなくもない。
結果として他人の仕事を奪って、文句を言われる可能性もある訳だし。しかし……。
「逆に聞くが、どうする? イサク」
「…………他の誰かが駆除してくれるのを待つまでの間に、被害を受ける人がいるかもしれません。だったら、今ここで駆除すべきでしょう」
試すような問いにそう答えると、シニッドさんはどこか満足げに口元を緩めた。
最初から彼もそのつもりだったのだろう。
「なら、さっさと倒して本命に向かうぞ」
「了解です」
そう俺が応じるとほぼ同時に、俺達は別々の方向へと駆け出した。
シニッドさん、ウルさん、ルーさん。そして俺。
四人共、祈念魔法による身体強化を施した自分自身の肉体を武器にして、接近してくる土精にこちらから一気に近づいて攻撃を仕かける。
一般人には脅威と言えど、所詮は魔物。優れた少女征服者の敵ではない。
正に鎧袖一触。
ものの数秒で、目に見える範囲の土精は残らずいなくなってしまった。
「準備体操にもならねえな」
それから改めて、ウルさんとルーさんの嗅覚を頼りに少女化魔物の足取りを追う。
今後のため、自分一人だったらどう追跡するか考えながら。
「……いたぞ」
やがて少し離れたところにある林の中に、その姿を認める。
つい今し方倒した魔物の土精とは、次元の異なる存在。
まるでノームにまで至ることのできなかった影のような、小人の輪郭だけの淡い光とは比べものにならないハッキリとした形があった。
ウルさんやルーさんと同じ土属性を示す、茶色の髪の少女の形が。
「ここは俺が手本を見せる。お前は見学だ。いいな?」
「分かりました」
俺の返答に頷くと、ウルさんとルーさんに目配せをして木の陰から出ていった。
その後に彼女達も続き、土精の少女化魔物に近づいていく。
「お手並み拝見、ですね」
ちょっと偉そうに影の中から言うイリュファ。
……まあ、彼女はこれで年上だからな。流しておくことにする。
何にせよ、これから幾度となく行っていくだろう仕事だ。
しっかりと学ばせて貰うとしよう。
彼女らは両者共、学園都市トコハ近郊の比較的狭い範囲で目撃されているようだった。
依頼書によると、水精の方は小さな村の近くにある川原に出没し、洗濯などをするために近寄ってきた人間に冷たい水をぶっかけているらしい。
そのせいで何人かが風邪をひいて寝込んでいるそうだ。
対して土精の方はと言うと、都市と都市とを繋ぐ舗装された道に極めて浅い落とし穴を作ったり、そこを通るバスもどきに土塊を投げつけたりしているとか。
それによる被害は主に、落とし穴に足を取られた人が転んでかすり傷を負う程度。
メルカバスの方は、土精に限らず魔物に襲われる可能性が常にあり、少女征服者が同乗して護衛しているため、特に運行の遅れなどもないようだ。
そんな訳で、今のところは両者共に悪戯の範疇を出ていない。
とは言え、運悪く風邪を拗らせたり、打ちどころが悪かったりすれば命に関わる危険性もある。悪戯がエスカレートする可能性だってある。
いずれにしても、早急に補導してやるべきだろう。
「……どうやら、祈念魔法の扱いはアロン以上みたいだな」
ホウゲツ学園を出て、学園都市トコハから離れてしばらく。
シニッドさんが軽く振り返り、後ろを走る俺を肩越しに見て感心したように言う。
現場へと急ぐ俺達の移動手段はと言えば、足。
何とも原始的だ。
しかし、前を走るシニッドさんも、後に続く俺も祈念魔法による身体強化を使用しているため、並の移動手段よりも余程速く移動することができている。
「まあ、ずっと鍛錬してきましたからね」
「……随分、余裕があるじゃねえか。こりゃ、帰りはもっと早く移動できそうだな」
俺の言葉にニヤリと笑う強面のシニッドさん。
実に凶悪な笑顔だ。
子供なら泣き出すぞ。
「こんな顔をしてますけど、指導しがいがあると喜んでいるんですよ」
「補導員の質は移動手段にも表れますからね」
と、彼の両脇を同じ速度で走りながらウルさんとルーさんが楽しげな声を出す。
二人も余裕そうだ。
補導員としての格は父さんと同等であるシニッドさんの伴侶。
彼女達自身も母さんに匹敵する力を持っていると見るべきだろう。
「そう言えば、お二人は影の中には入るのはお嫌いなんですか?」
そんなシニッドさんと並走する二人を見て、ふと疑問に思って問いかける。
効率だけを考えるなら、影の中にいた方が全体的な労力は少なくなるはずだ。
いや、俺も積極的にそうするのをよしとしている訳ではないけども。
それでも、イリュファ達を一緒に走らせるのは少々気が引ける。
「ええとですね。イサク」
「人が入れるような影の世界を作る祈念魔法は非常に難しいんですよ」
少し言い辛そうにしながら、分担して言う二人。
そうなのか。
「村の人は割とできてましたけど……」
「アロンも割と似たようなところがありましたが、ヨスキ村を基準にするのはやめた方がいいですよ。本当に」
迫真の顔で言う……これはウルさんか? ルーさんか?
まだどちらがどちらか分からなくて申し訳ないが、その主張は正しいのだろう。
影を収納や避難所に利用するなんて、俺も元の世界の先人達がフィクションで提示してくれたからこそ容易くイメージできているが、そうでなければ普通は困難なはずだ。
……しかし、そう考えると改めてヨスキ村の特殊性が浮き彫りになるな。
身近にできる人が多くてイメージし易いからかもしれない。
「後、念のために言っておきますが、身体強化に関してシニッドを基準にするのも避けた方がいいですよ。これでも身体強化だけなら世界最高レベルなので」
「初日から難なくついてきたのはイサクが初めてです。これはアロンですら無理でした」
「そう、なんですか?」
遠回しに褒めるような感じになっている二人の言葉に、曖昧な感じで言葉を返す。
素直に喜ぶには色々事情が複雑なので、ちょっと淡白な反応になってしまった。
そもそも俺には元の世界の知識、アイデア、映像など得たイメージという大きなアドバンテージがあるのだ。少なくとも祈念魔法では相手が誰であれ負ける訳にはいかない。
救世の転生者として困難に立ち向かうに当たり、この程度で満足してはいけない。
何より――。
「あー、言っとくけど、まだまだ本気じゃねえからな。それに、少女征服者の最終的な強さは複合発露に依るところが大きいからよ。こんなんで慢心すんじゃねえぞ」
「はい。それは勿論」
シニッドさんの言う通り、この世界の戦いにおいて最も重要なのは複合発露。
特に真・複合発露の内容次第だ。
相性が悪ければ、出会い頭で詰む可能性があることを理解していなければならない。
とは言え、それは祈念魔法を疎かにしていい理由にはならないが。
もし複合発露が完全に互角なら、勝負を決める一因になり得るのだから。
しかし、父さんと同じEX級補導員であるシニッドさん。
その複合発露がどれ程強力なものなのか、興味があるぞ。
ウルさんとルーさんの種族的に方向性は予想がつくけども。
「そろそろ目撃情報が多い現場だ。気を引き締めろ」
と、道の途中でシニッドさんが一段低い声と共に注意を促す。
周囲の様子を窺うと、綺麗に舗装されているはずの道に不自然な窪みが複数存在していた。情報通り、土精の少女化魔物がやらかしているのだろう。
「ウル、ルー」
「「はい」」
シニッドさんに呼びかけられ、ウルさんとルーさんが目を閉じる。
それから小さくスンスンと鼻を鳴らし……。
「「あっちです」」
二人同時に同じ方向を指差した。
さすがは亜人(ライカン)の少女化魔物。鼻が利くらしい。
その先に土精の少女化魔物がいるのだろう。
そしてウルさんとルーさんの指示通りにそちらに向かおうとするが――。
「おっと、土精共が湧いてきやがったな」
それに反応したように、何やら小さな人の形をした茶色がかった淡い光が数体、俺達に近づいてきた。これが土精か。
見た目、ノームのなり損ないみたいな感じだ。
当然のように少女の形はしていない。体型も、何となくおっさん臭い。
「土精の……これは魔物ですか」
「ああ。正直、俺達にとっちゃものの数じゃねえがな」
「祈念魔法が不得意な一般人に対しては、時に少女化魔物よりも普通の魔物の方が大きな被害を与えることもあります」
「少女化魔物よりも遥かに理性に乏しいですからね。性質が悪いのですよ」
比較的まともな少女化魔物なら悪戯レベルで収まるところを、加減がきかずに大怪我させてしまうような感じか。
高位の祈念魔法が使えれば敵ではないが……確かに市井の人々には脅威だろう。
「どうするんですか?」
「魔物は倒しちまって構わねえぞ。少女化魔物じゃねえからな。ただ、補導員にとっちゃ金にならねえ仕事だ。だから放置する奴らもいる。そっちは魔物狩りの仕事でもあるしな」
理屈としては分からなくもない。
結果として他人の仕事を奪って、文句を言われる可能性もある訳だし。しかし……。
「逆に聞くが、どうする? イサク」
「…………他の誰かが駆除してくれるのを待つまでの間に、被害を受ける人がいるかもしれません。だったら、今ここで駆除すべきでしょう」
試すような問いにそう答えると、シニッドさんはどこか満足げに口元を緩めた。
最初から彼もそのつもりだったのだろう。
「なら、さっさと倒して本命に向かうぞ」
「了解です」
そう俺が応じるとほぼ同時に、俺達は別々の方向へと駆け出した。
シニッドさん、ウルさん、ルーさん。そして俺。
四人共、祈念魔法による身体強化を施した自分自身の肉体を武器にして、接近してくる土精にこちらから一気に近づいて攻撃を仕かける。
一般人には脅威と言えど、所詮は魔物。優れた少女征服者の敵ではない。
正に鎧袖一触。
ものの数秒で、目に見える範囲の土精は残らずいなくなってしまった。
「準備体操にもならねえな」
それから改めて、ウルさんとルーさんの嗅覚を頼りに少女化魔物の足取りを追う。
今後のため、自分一人だったらどう追跡するか考えながら。
「……いたぞ」
やがて少し離れたところにある林の中に、その姿を認める。
つい今し方倒した魔物の土精とは、次元の異なる存在。
まるでノームにまで至ることのできなかった影のような、小人の輪郭だけの淡い光とは比べものにならないハッキリとした形があった。
ウルさんやルーさんと同じ土属性を示す、茶色の髪の少女の形が。
「ここは俺が手本を見せる。お前は見学だ。いいな?」
「分かりました」
俺の返答に頷くと、ウルさんとルーさんに目配せをして木の陰から出ていった。
その後に彼女達も続き、土精の少女化魔物に近づいていく。
「お手並み拝見、ですね」
ちょっと偉そうに影の中から言うイリュファ。
……まあ、彼女はこれで年上だからな。流しておくことにする。
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