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第5章 治癒の少女化魔物と破滅欲求の根源
263 夢から覚めて
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そうしてレンリと共に無意識の奥底から離れていくと、唐突に世界が暗転した。
握っていた彼女の手の柔らかな感触もなくなっている。
どうやら目が覚めたようだ。
世界が急に暗転したように感じたのは、現実では目を閉じていたからだろう。
俺はそんな風に自分の状態を分析しながら目を開き、体を起こそうとした。
が、妙な違和感を抱く。微妙に動きが鈍い。
然もありなん。
夢の世界においては意識がずっとハッキリしていたものの、現実の肉体それ自体は目覚める直前まで睡眠状態にあったのだ。
寝起きと同じような鈍さがあるのは当然だろう。
とは言え、身体強化状態を維持していたので感覚の違いは微々たるものだ。
改めて上半身を起こし、ベッドから降りる。
「トリリス様」
それから状況を確認するため、すぐさま近くで様子を見守っていたであろう彼女の名を口にしながら気配のある方へと視線を向ける。
すると、トリリス様とディームさんが並んでいるその後ろに、彼女達を盾にしながら俺の様子を窺っている見覚えある女の子が一人。
「君は……」
その姿は、夢の中で対峙した巨大獏の中にいた少女と正に瓜二つだ。
彼女こそ今回の事件を引き起こした張本人、獏の少女化魔物と見て間違いない。
「リーメア?」
だから、俺はそう問い気味に呼びかけたのだが……。
彼女は肯定せず、トリリス様達の背後で恥ずかしげにモジモジするだけだった。
まあ、否定的な様子はないし、姿が全く同じなので人違いのはずはない。
しかし、この反応。
まるで憧れの人を前にして酷く緊張している女の子のようだ。
そう考えて改めて夢の世界での出来事を振り返ってみると、彼女を説得するために大分気取った発言を連発してしまっていたことを思い出す。
純粋無垢な少女なら、強く意識してしまうのも無理もないことかもしれない。
若干気まずい気持ちを抱くが、まあ、それはそれとして――。
「何故、彼女がここに?」
そう俺も問おうとして、いつの間にか同じく目を覚まして傍に来ていたレンリが首を傾げながら先んじてその疑問を口にする。
それから彼女は、自己完結したように「ああ」と納得の声を上げて続けた。
「……夢から夢へと移動できるのなら、夢を見ていた誰を通してでも現実に出てくることができる、ということでしょうか」
彼女のその分析に、同様の疑問を抱いていた俺も納得する。
夢の世界の最後に関わったが故に、俺達のところに現れたのだろう。
……いや、彼女の様子を見るにもっと限定して、俺のところに現れた、と言う方が正確かもしれない。自分で言うのは野暮にも程があるが。
しかし、その辺りの事実だけを並べてみると、彼女の複合発露はうまく応用すれば転移に近い使い方もできそうだな。
勿論、出発地点と出現地点は眠っている者の近くでなければならない、など色々と制約がありそうではあるけれども。
まあ、今それは関係のない話か。
何にせよ、どことなくバツが悪そうな気配も同時に湛えている彼女の姿から判断しても、暴走状態は完全に鎮まったと見なしてよさそうだ。
改めて今回の補導が成功裏に終わったことに安堵の気持ちを抱く。
そして、一息ついてからホウゲツ学園地下の部屋を見回すと……。
「あれ? 母さん達はまだ……?」
両親を始め、他の面々もまだ眠ったままなのに気づく。
その姿に一抹の不安を覚え、俺は問いかけるようにトリリス様達を見た。
「ああ、俺の方で睡眠を疑似的に維持している。彼女と話をするのに、お前が救世の転生者であることに触れる必要があるかもしれなかったからな」
と、精神干渉でリーメアの補導のサポートをしてくれていたライムさんが、彼女達の代わりに何故そうしたかの部分も含めて横から答えてくれた。
その内容に一つ頷いて納得を示す。
確かに、事情を知らないリーメアに諸々察して言葉を選べと言うのは酷な話だ。
母さん達が全員起きているような状況では口止めも難しい。
彼女がつい口を滑らせて面倒なことになっていた可能性は非常に高い。
未だに夢の中に閉じ込められたままといった風に見てしまうと申し訳なくも思うが、ライムさん達の判断は妥当と言える。
「ともあれ、成功したようで何よりだゾ」
「既に眠り病の患者が目覚めたという報告がいくつか来ているのです……」
と、俺達の様子から一通り疑問も解消して話を先に進めてもよさそうだと判断したのか、トリリス様とディームさんが口を開く。
「ライムの力で睡眠状態に留まっているこの場の者以外は全員、この娘の複合発露から解放されたと考えてよいだろうナ」
そんなトリリス様達の言葉に、俺は改めてホッと胸を撫で下ろした。
であれば、後は――。
「それで、あの、リーメアの処遇についてですが……」
結果的に被害は最小と言っていいし、社会的にも致命的な状態になる前に収束することができたと見なして差し支えないはずだ。
しかし、今回は一国の問題ではない。
少女化魔物が主導的に対応することのできたホウゲツはともかくとして、他国においては小さくない影響が出てしまっているのは否定できない事実だ。
原因を探し出して罰してやろうと何かしら干渉してくる可能性もある。
夢の世界で動機を知った俺などは同情的な気持ちが先立っているが、何も知らない者にとっては変わらず迷惑千万な事態であることも間違いないのだから。
「心配しなくていいのだゾ」
「ホウゲツは伊達に少女祭祀国家などと呼ばれてはいないのです……」
俺達が目覚めるまでのタイムラグ的にまだその辺の詳細な話はできていないはずだが、トリリス様もディームさんも暗に自分達に任せろと言うように告げる。
まあ、政治的な部分も含め、その辺は彼女達が対応してくれることは分かり切ったことだが、改めて口に出して保証してくれると安心できる。
「とりあえず、この子は一旦アコのところに連れていくのです……」
「ファイム達を起こすのはそれからだゾ」
彼女達はそう告げると、俺達にしばらく待機するよう告げる。
それからほぼ間を置かず、いつの間に連絡をしていたのか、悪魔(ガアプ)の少女化魔物たるテレサさんがこのホウゲツ学園地下空間に転移してきた。
彼女の複合発露でリーメアを移動させるつもりなのだろう。
「あ、その前に――」
ならば、と少しだけ時間を貰い、俺はリーメアの傍に寄った。
まだ恥ずかしげな様子の彼女の前に立ち、その目を真っ直ぐに見詰める。
意図的に表情を引き締めることで真剣さを殊更示しておいたからか、リーメアの方も顔を真っ赤にしながらも目を逸らさずにいる。
「約束は、必ず守るから」
彼女は楽しく夢を見ていられるような未来を作る。
夢の中でリーメアに告げた言葉は、彼女の暴走を鎮めるための誤魔化しのつもりはない。それを自分自身の心にも刻みつけておくように、力強く告げる。
対して、リーメアは一層恥ずかしそうにしながらもコクコクと頷いた。
その様子に俺も頷きを返し、そうして彼女から離れる。
「もうよろしいですか? では、失礼します」
それからリーメアは、若干反応の冷たいテレサさんと共に転移していった。
「……止めを刺しましたね」
静けさの中、それを見送っているとレンリが微妙にジト目を向けてくる。
意味合いは理解できなくもないが、意図したものではないと弁解しておきたい。
まあ、レンリも責めるつもり言った訳ではなさそうだが。
「しかし、あの少女化魔物、態度が失礼ではないですか?」
むしろ、彼女はテレサさんの言動の方が気に食わないようだ。
とは言え、事情があるのかもしれないし、世の中には相性の悪い人もいる。
いくら救世の転生者でも、無条件に誰からも好かれる訳ではない。
「テレサのことは許してあげて欲しいのです。彼女はイサクにどういう態度を取ればいいのか分からないだけなのです……」
「何ですか、それは」
「レンリ。お前ならば理解はできるはずだゾ」
「…………成程。そういうことですか。理解はしました。正直に言えば、全く好ましいとは思いませんが」
あからさまに嫌そうな顔をしながらも一応は矛を収めるレンリ。
ハッキリとは分からないが、救世の転生者に関わることなのは間違いない。
傍から見ていても分かる。
もっとも、それだけに俺が追及しても彼女らが口を割ることはないだろうが。
今はそれよりも――。
「さて、そろそろ皆を起こすとするのだゾ」
視線を母さん達に向けた俺に、これ幸いという感じに話題を戻すトリリス様。
いずれにしても、俺としてはこちらの方が優先度が高い。
そうした俺の意図を感じ取ってかレンリもまた口を噤み……。
俺達はライムさんに指示を出すトリリス様の邪魔をすることなく、母さん達が目を覚ますのを静かに待ったのだった。
握っていた彼女の手の柔らかな感触もなくなっている。
どうやら目が覚めたようだ。
世界が急に暗転したように感じたのは、現実では目を閉じていたからだろう。
俺はそんな風に自分の状態を分析しながら目を開き、体を起こそうとした。
が、妙な違和感を抱く。微妙に動きが鈍い。
然もありなん。
夢の世界においては意識がずっとハッキリしていたものの、現実の肉体それ自体は目覚める直前まで睡眠状態にあったのだ。
寝起きと同じような鈍さがあるのは当然だろう。
とは言え、身体強化状態を維持していたので感覚の違いは微々たるものだ。
改めて上半身を起こし、ベッドから降りる。
「トリリス様」
それから状況を確認するため、すぐさま近くで様子を見守っていたであろう彼女の名を口にしながら気配のある方へと視線を向ける。
すると、トリリス様とディームさんが並んでいるその後ろに、彼女達を盾にしながら俺の様子を窺っている見覚えある女の子が一人。
「君は……」
その姿は、夢の中で対峙した巨大獏の中にいた少女と正に瓜二つだ。
彼女こそ今回の事件を引き起こした張本人、獏の少女化魔物と見て間違いない。
「リーメア?」
だから、俺はそう問い気味に呼びかけたのだが……。
彼女は肯定せず、トリリス様達の背後で恥ずかしげにモジモジするだけだった。
まあ、否定的な様子はないし、姿が全く同じなので人違いのはずはない。
しかし、この反応。
まるで憧れの人を前にして酷く緊張している女の子のようだ。
そう考えて改めて夢の世界での出来事を振り返ってみると、彼女を説得するために大分気取った発言を連発してしまっていたことを思い出す。
純粋無垢な少女なら、強く意識してしまうのも無理もないことかもしれない。
若干気まずい気持ちを抱くが、まあ、それはそれとして――。
「何故、彼女がここに?」
そう俺も問おうとして、いつの間にか同じく目を覚まして傍に来ていたレンリが首を傾げながら先んじてその疑問を口にする。
それから彼女は、自己完結したように「ああ」と納得の声を上げて続けた。
「……夢から夢へと移動できるのなら、夢を見ていた誰を通してでも現実に出てくることができる、ということでしょうか」
彼女のその分析に、同様の疑問を抱いていた俺も納得する。
夢の世界の最後に関わったが故に、俺達のところに現れたのだろう。
……いや、彼女の様子を見るにもっと限定して、俺のところに現れた、と言う方が正確かもしれない。自分で言うのは野暮にも程があるが。
しかし、その辺りの事実だけを並べてみると、彼女の複合発露はうまく応用すれば転移に近い使い方もできそうだな。
勿論、出発地点と出現地点は眠っている者の近くでなければならない、など色々と制約がありそうではあるけれども。
まあ、今それは関係のない話か。
何にせよ、どことなくバツが悪そうな気配も同時に湛えている彼女の姿から判断しても、暴走状態は完全に鎮まったと見なしてよさそうだ。
改めて今回の補導が成功裏に終わったことに安堵の気持ちを抱く。
そして、一息ついてからホウゲツ学園地下の部屋を見回すと……。
「あれ? 母さん達はまだ……?」
両親を始め、他の面々もまだ眠ったままなのに気づく。
その姿に一抹の不安を覚え、俺は問いかけるようにトリリス様達を見た。
「ああ、俺の方で睡眠を疑似的に維持している。彼女と話をするのに、お前が救世の転生者であることに触れる必要があるかもしれなかったからな」
と、精神干渉でリーメアの補導のサポートをしてくれていたライムさんが、彼女達の代わりに何故そうしたかの部分も含めて横から答えてくれた。
その内容に一つ頷いて納得を示す。
確かに、事情を知らないリーメアに諸々察して言葉を選べと言うのは酷な話だ。
母さん達が全員起きているような状況では口止めも難しい。
彼女がつい口を滑らせて面倒なことになっていた可能性は非常に高い。
未だに夢の中に閉じ込められたままといった風に見てしまうと申し訳なくも思うが、ライムさん達の判断は妥当と言える。
「ともあれ、成功したようで何よりだゾ」
「既に眠り病の患者が目覚めたという報告がいくつか来ているのです……」
と、俺達の様子から一通り疑問も解消して話を先に進めてもよさそうだと判断したのか、トリリス様とディームさんが口を開く。
「ライムの力で睡眠状態に留まっているこの場の者以外は全員、この娘の複合発露から解放されたと考えてよいだろうナ」
そんなトリリス様達の言葉に、俺は改めてホッと胸を撫で下ろした。
であれば、後は――。
「それで、あの、リーメアの処遇についてですが……」
結果的に被害は最小と言っていいし、社会的にも致命的な状態になる前に収束することができたと見なして差し支えないはずだ。
しかし、今回は一国の問題ではない。
少女化魔物が主導的に対応することのできたホウゲツはともかくとして、他国においては小さくない影響が出てしまっているのは否定できない事実だ。
原因を探し出して罰してやろうと何かしら干渉してくる可能性もある。
夢の世界で動機を知った俺などは同情的な気持ちが先立っているが、何も知らない者にとっては変わらず迷惑千万な事態であることも間違いないのだから。
「心配しなくていいのだゾ」
「ホウゲツは伊達に少女祭祀国家などと呼ばれてはいないのです……」
俺達が目覚めるまでのタイムラグ的にまだその辺の詳細な話はできていないはずだが、トリリス様もディームさんも暗に自分達に任せろと言うように告げる。
まあ、政治的な部分も含め、その辺は彼女達が対応してくれることは分かり切ったことだが、改めて口に出して保証してくれると安心できる。
「とりあえず、この子は一旦アコのところに連れていくのです……」
「ファイム達を起こすのはそれからだゾ」
彼女達はそう告げると、俺達にしばらく待機するよう告げる。
それからほぼ間を置かず、いつの間に連絡をしていたのか、悪魔(ガアプ)の少女化魔物たるテレサさんがこのホウゲツ学園地下空間に転移してきた。
彼女の複合発露でリーメアを移動させるつもりなのだろう。
「あ、その前に――」
ならば、と少しだけ時間を貰い、俺はリーメアの傍に寄った。
まだ恥ずかしげな様子の彼女の前に立ち、その目を真っ直ぐに見詰める。
意図的に表情を引き締めることで真剣さを殊更示しておいたからか、リーメアの方も顔を真っ赤にしながらも目を逸らさずにいる。
「約束は、必ず守るから」
彼女は楽しく夢を見ていられるような未来を作る。
夢の中でリーメアに告げた言葉は、彼女の暴走を鎮めるための誤魔化しのつもりはない。それを自分自身の心にも刻みつけておくように、力強く告げる。
対して、リーメアは一層恥ずかしそうにしながらもコクコクと頷いた。
その様子に俺も頷きを返し、そうして彼女から離れる。
「もうよろしいですか? では、失礼します」
それからリーメアは、若干反応の冷たいテレサさんと共に転移していった。
「……止めを刺しましたね」
静けさの中、それを見送っているとレンリが微妙にジト目を向けてくる。
意味合いは理解できなくもないが、意図したものではないと弁解しておきたい。
まあ、レンリも責めるつもり言った訳ではなさそうだが。
「しかし、あの少女化魔物、態度が失礼ではないですか?」
むしろ、彼女はテレサさんの言動の方が気に食わないようだ。
とは言え、事情があるのかもしれないし、世の中には相性の悪い人もいる。
いくら救世の転生者でも、無条件に誰からも好かれる訳ではない。
「テレサのことは許してあげて欲しいのです。彼女はイサクにどういう態度を取ればいいのか分からないだけなのです……」
「何ですか、それは」
「レンリ。お前ならば理解はできるはずだゾ」
「…………成程。そういうことですか。理解はしました。正直に言えば、全く好ましいとは思いませんが」
あからさまに嫌そうな顔をしながらも一応は矛を収めるレンリ。
ハッキリとは分からないが、救世の転生者に関わることなのは間違いない。
傍から見ていても分かる。
もっとも、それだけに俺が追及しても彼女らが口を割ることはないだろうが。
今はそれよりも――。
「さて、そろそろ皆を起こすとするのだゾ」
視線を母さん達に向けた俺に、これ幸いという感じに話題を戻すトリリス様。
いずれにしても、俺としてはこちらの方が優先度が高い。
そうした俺の意図を感じ取ってかレンリもまた口を噤み……。
俺達はライムさんに指示を出すトリリス様の邪魔をすることなく、母さん達が目を覚ますのを静かに待ったのだった。
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