297 / 396
幕間 5→6
AR33 それの意味するところ
しおりを挟む
「その頃、君はいくつかの問題を棚上げにしていた訳だけれど、恐らく、その中でも彼女の問題は最も長い間、解決することなく頭の片隅に残り続けていたことだろうね。ん? ああ、勿論。私達は知っていたとも。けれども、私は特に聞かれなかったからね。いや、聞かれたこともあったかもしれないけど、もし聞かれていたとしても間違いなくはぐらかしていたはずだ。何故なら――」
***
「一息つくとしましょうか……」
そう小さく口の中で誰にともなく呟いた私は、調べもののために訪れていたホウゲツ学園の図書館の、奥まったところにある閲覧席で一つ大きく伸びをした。
それから、十日以上前の出来事を思い返し、そこで目の当たりにした事実を改めて確認するように天井を見ながら口を開く。
「…………全ての意思ある者は根底で繋がっている、か」
獏の少女化魔物、リーメアを補導するために旦那様と共に入った夢の世界。
その奥底に鎮座した、人形化魔物共の根源たる破滅欲求の塊。
それは私が望む救世の転生者様に依らない救世を果たすために、間違いなく重要な情報だった。まだ手段は確立できていないものの、確実にそう言える。
何せ、自らの人生のほとんど全てを正にそのために捧げた御祖母様ですら全く知り得なかった事実なのだから。
そう言い切れるのは、もし御祖母様がそれについて何かしら情報を得ていたならば当然、全てを引き継いだ私も伝え聞いているはずだからだ。
いや、勿論――。
「そういう類の思想がなかった訳ではありませんが……」
判断材料の一つとするには、余りにも根拠が不確か過ぎた。
それがこうして、絵を描く出発点にするにたる情報となったのは大きな変化だ。
全く新たな視点。それは大いなるブレークスルーをもたらす可能性を持つ。
だからこそ……。
「後、恐らくは少し」
いくつかのピースがあれば、形を作ることができる。
私は今やそう思っていた。
あるいは、そのピース自体は既に私の中に揃っており、後は組み合わせ次第というところにまで来ているのかもしれない。
そんな予感もある。
「……とは言え、ここ数日は空振りばかりですが」
御祖母様の時から数えれば数十年進展がなかっただけに、気が昂って楽観してしまっている部分もあるかもしれない。
あるいは、そう言い聞かせて自分を奮い立たせているのか。
だが、まあ、たとえ一時の錯覚だとしてもやるべきことは変わらない。
粛々と目的に向かって歩み続けるのみだ。
そんな私が現在、旦那様に会いたいのを我慢して調べているのは、これまで余り目を向けてこなかった類の複合発露についてだ。
更に詳しく言えば、観測者の内面に深く関わるような、あるいは内側にベクトルが向いているような効果を持つもの。
今のところ、余りピンと来るものはないが……。
かなり長期間、ラハにセトさん達の護衛を押しつけている形となってしまっている以上、何かしら成果を上げたいところだ。
「しかし、護衛と言えば……今回は危うかったかもしれませんね」
旦那様と指切りで約束したセトさん達の護衛。
獏の少女化魔物に害意がなかったからよかったようなものの、もし彼らを害する目的で攻撃され、かつ命を落とすようなことがあれば私の命もまた危うかった。
それこそ、針千本飲まされたが如く喉が張り裂けて死んでいたかもしれない。
真性少女契約を結んでいるが故に一蓮托生であるラハにも、一層身を引き締めて護衛をするように言っておかなければ。
そこまで考えて、どんどん思考が横道に逸れていっているのを自覚し、私は改めて少し気分転換しようと立ち上がった。
人間、一つのことに集中力は中々続かないもの。
そういう時は目先を変えてみるのも大事なことだ。
どうにも答えが出ない知恵の輪も、別のことに目を向けてから再び手に取ってみるとすんなり解けてしまったりするものなのだから。
「そう言えば、リクルさんが旦那様と真性少女契約を結ぶことができない理由を調べるという約束もありましたね」
スライムの少女化魔物が、本心から望んでいるにもかかわらず、どうしてか真性少女契約を結ぶことができない。
どこかで聞き覚えのある話なのだが、一体どこで聞いたのだったか。
「まあ、私の知識のほとんどは御祖母様から得たものですが」
これでも記憶力はそこそこいい方だと自負しているし、救世の転生者様に関わる話であれば覚えていないはずがない。
となると、そのための教育を本格的に受けるよりも昔。
御祖母様に助けられた頃に聞いたのだろう。
恐らくは寝物語か何かの時に。御祖母様の実体験に基づいた補足的な話として。
「その辺りを探せば、思い出すかもしれませんね」
そう推測して、私は子供向けの童話などが置かれた本棚へと向かった。
同じ物語があるかどうかは分からないが、子供向けの話というものは同じような類型から生まれたものも多い。
似たような物語を見つけ出すことができれば、それに引きずられるようにして思い出すことも可能かもしれない。
だから絵本が並ぶ棚の前に至った私は、目についた本を手に取って流し見た。
「『勇者ジャスティンと魔炎竜フレム』? これは……間違いなく御義母様と御義父様の出会いをアレンジしたものですね」
救世の転生者様たる旦那様が生まれる前の物語。
【ガラテア】も人形化魔物もない時代の話だ。
その段階では、暴走した少女化魔物が人類にとって最大の脅威となる。
身体強化の複合発露を持つ少女化魔物ならば特に。
その中でも、ほぼほぼ特異思念集積体レベルの力を持つ火竜の少女化魔物たる御祖母様の暴走を調伏した訳だから、勇者と称賛されてもおかしくはない。
もっとも、子供向けの絵本だからか大分単純化されているようで、少女化魔物ではなく単なる魔物、そして討伐という結末に改変されてしまっているが……。
奥付に記された本の情報を見る限り何度も重版されているようなので、御義母様は気にしていないようだ。
別の一冊を手に取る。
「『一人ぼっちのゴースト』……【ガラテア】に家族諸共殺され、ゴーストの少女化魔物と成り果ててしまった女の子の話ですか。……悲劇としては有り触れていますし、特定の誰かの話、という訳ではないのでしょうね」
しかし、義理の父母を題材にした絵本の後だったので、ついつい旦那様の従者たるイリュファさんを思い浮かべてしまう。
そう言えば、彼女の詳しい出自を私は知らない。
救世の転生者様に関する真実を知りながらも行動を起こさないことには不満があるが、機会があれば腹を割って話をしてみるのもいいかもしれない。
更に別の一冊を手に――。
「これは……」
スライムの少女化魔物であるリクルに関係のありそうなタイトルに、自然とページを捲る手が遅くなる。
じっくり読み進めていくとストーリーにも覚えがあった。
「思い、出しました」
間違いない。
御祖母様が読んでくれた絵本はこれだ。
そして、この内容は実在する特異思念集積体のスライムを基にしたものだと、最後まで読み聞かせてくれた後で御祖母様は教えてくれた。
その絵本のタイトルは『百万回分裂したスライム』と言う。
「ですが、これはつまり――」
それに導かれるように甦った私の記憶は、リクルという名の彼女がそう遠くない未来に消滅してしまうという事実を示していた。
***
「私達は、君に教えたところでどうすることもできはしないと思っていた。だからこそ、その時まで何も言うことはなかったし、その事実が明らかになった時には既に……いや、最初の最初から手遅れだった訳だ」
***
「一息つくとしましょうか……」
そう小さく口の中で誰にともなく呟いた私は、調べもののために訪れていたホウゲツ学園の図書館の、奥まったところにある閲覧席で一つ大きく伸びをした。
それから、十日以上前の出来事を思い返し、そこで目の当たりにした事実を改めて確認するように天井を見ながら口を開く。
「…………全ての意思ある者は根底で繋がっている、か」
獏の少女化魔物、リーメアを補導するために旦那様と共に入った夢の世界。
その奥底に鎮座した、人形化魔物共の根源たる破滅欲求の塊。
それは私が望む救世の転生者様に依らない救世を果たすために、間違いなく重要な情報だった。まだ手段は確立できていないものの、確実にそう言える。
何せ、自らの人生のほとんど全てを正にそのために捧げた御祖母様ですら全く知り得なかった事実なのだから。
そう言い切れるのは、もし御祖母様がそれについて何かしら情報を得ていたならば当然、全てを引き継いだ私も伝え聞いているはずだからだ。
いや、勿論――。
「そういう類の思想がなかった訳ではありませんが……」
判断材料の一つとするには、余りにも根拠が不確か過ぎた。
それがこうして、絵を描く出発点にするにたる情報となったのは大きな変化だ。
全く新たな視点。それは大いなるブレークスルーをもたらす可能性を持つ。
だからこそ……。
「後、恐らくは少し」
いくつかのピースがあれば、形を作ることができる。
私は今やそう思っていた。
あるいは、そのピース自体は既に私の中に揃っており、後は組み合わせ次第というところにまで来ているのかもしれない。
そんな予感もある。
「……とは言え、ここ数日は空振りばかりですが」
御祖母様の時から数えれば数十年進展がなかっただけに、気が昂って楽観してしまっている部分もあるかもしれない。
あるいは、そう言い聞かせて自分を奮い立たせているのか。
だが、まあ、たとえ一時の錯覚だとしてもやるべきことは変わらない。
粛々と目的に向かって歩み続けるのみだ。
そんな私が現在、旦那様に会いたいのを我慢して調べているのは、これまで余り目を向けてこなかった類の複合発露についてだ。
更に詳しく言えば、観測者の内面に深く関わるような、あるいは内側にベクトルが向いているような効果を持つもの。
今のところ、余りピンと来るものはないが……。
かなり長期間、ラハにセトさん達の護衛を押しつけている形となってしまっている以上、何かしら成果を上げたいところだ。
「しかし、護衛と言えば……今回は危うかったかもしれませんね」
旦那様と指切りで約束したセトさん達の護衛。
獏の少女化魔物に害意がなかったからよかったようなものの、もし彼らを害する目的で攻撃され、かつ命を落とすようなことがあれば私の命もまた危うかった。
それこそ、針千本飲まされたが如く喉が張り裂けて死んでいたかもしれない。
真性少女契約を結んでいるが故に一蓮托生であるラハにも、一層身を引き締めて護衛をするように言っておかなければ。
そこまで考えて、どんどん思考が横道に逸れていっているのを自覚し、私は改めて少し気分転換しようと立ち上がった。
人間、一つのことに集中力は中々続かないもの。
そういう時は目先を変えてみるのも大事なことだ。
どうにも答えが出ない知恵の輪も、別のことに目を向けてから再び手に取ってみるとすんなり解けてしまったりするものなのだから。
「そう言えば、リクルさんが旦那様と真性少女契約を結ぶことができない理由を調べるという約束もありましたね」
スライムの少女化魔物が、本心から望んでいるにもかかわらず、どうしてか真性少女契約を結ぶことができない。
どこかで聞き覚えのある話なのだが、一体どこで聞いたのだったか。
「まあ、私の知識のほとんどは御祖母様から得たものですが」
これでも記憶力はそこそこいい方だと自負しているし、救世の転生者様に関わる話であれば覚えていないはずがない。
となると、そのための教育を本格的に受けるよりも昔。
御祖母様に助けられた頃に聞いたのだろう。
恐らくは寝物語か何かの時に。御祖母様の実体験に基づいた補足的な話として。
「その辺りを探せば、思い出すかもしれませんね」
そう推測して、私は子供向けの童話などが置かれた本棚へと向かった。
同じ物語があるかどうかは分からないが、子供向けの話というものは同じような類型から生まれたものも多い。
似たような物語を見つけ出すことができれば、それに引きずられるようにして思い出すことも可能かもしれない。
だから絵本が並ぶ棚の前に至った私は、目についた本を手に取って流し見た。
「『勇者ジャスティンと魔炎竜フレム』? これは……間違いなく御義母様と御義父様の出会いをアレンジしたものですね」
救世の転生者様たる旦那様が生まれる前の物語。
【ガラテア】も人形化魔物もない時代の話だ。
その段階では、暴走した少女化魔物が人類にとって最大の脅威となる。
身体強化の複合発露を持つ少女化魔物ならば特に。
その中でも、ほぼほぼ特異思念集積体レベルの力を持つ火竜の少女化魔物たる御祖母様の暴走を調伏した訳だから、勇者と称賛されてもおかしくはない。
もっとも、子供向けの絵本だからか大分単純化されているようで、少女化魔物ではなく単なる魔物、そして討伐という結末に改変されてしまっているが……。
奥付に記された本の情報を見る限り何度も重版されているようなので、御義母様は気にしていないようだ。
別の一冊を手に取る。
「『一人ぼっちのゴースト』……【ガラテア】に家族諸共殺され、ゴーストの少女化魔物と成り果ててしまった女の子の話ですか。……悲劇としては有り触れていますし、特定の誰かの話、という訳ではないのでしょうね」
しかし、義理の父母を題材にした絵本の後だったので、ついつい旦那様の従者たるイリュファさんを思い浮かべてしまう。
そう言えば、彼女の詳しい出自を私は知らない。
救世の転生者様に関する真実を知りながらも行動を起こさないことには不満があるが、機会があれば腹を割って話をしてみるのもいいかもしれない。
更に別の一冊を手に――。
「これは……」
スライムの少女化魔物であるリクルに関係のありそうなタイトルに、自然とページを捲る手が遅くなる。
じっくり読み進めていくとストーリーにも覚えがあった。
「思い、出しました」
間違いない。
御祖母様が読んでくれた絵本はこれだ。
そして、この内容は実在する特異思念集積体のスライムを基にしたものだと、最後まで読み聞かせてくれた後で御祖母様は教えてくれた。
その絵本のタイトルは『百万回分裂したスライム』と言う。
「ですが、これはつまり――」
それに導かれるように甦った私の記憶は、リクルという名の彼女がそう遠くない未来に消滅してしまうという事実を示していた。
***
「私達は、君に教えたところでどうすることもできはしないと思っていた。だからこそ、その時まで何も言うことはなかったし、その事実が明らかになった時には既に……いや、最初の最初から手遅れだった訳だ」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる