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第六十一話:的中した予言と、盗まれた栄光
帝都を襲った揺れは、幸いにも建物の倒壊を招くほどのものではなかった。
だが、その揺れが人々の心に生じさせた亀裂は、物理的な被害よりも遥かに深刻だった。
「……報告します。震源は帝都の西。規模は中程度ですが、被害は軽微です」
深夜の執務室。近衛騎士団からの報告を聞きながら、アレクシスは険しい表情で腕を組んでいた。
私の背筋には、冷たいものが走っていた。
偶然だと思いたい。けれど、タイミングがあまりにも良すぎる。
「あの娘の言った通りになった、ということか」
アレクシスが忌々しげに呟く。
翌朝になると、事態は私たちの予想を超えて悪化していた。
「予言の少女」の噂は、一夜にして帝都中を駆け巡っていたのだ。どこから情報が漏れたのか――いや、ミイナ自身が事前に流していたのだろう。「今夜、地震が起きる。それは神が私を『本物』だと認めた証だ」と。
人々の不安は、容易に熱狂へと変わる。王宮の門前には、一目「予言者様」を見ようと、群衆が集まり始めていた。
そして、その熱狂を背に、ミイナは再び私たちの前に現れた。
今度は、かつて改革によって利権を失い、復権を狙っていた古狸のような貴族たちを引き連れて。
「陛下。神の御言葉、ご覧いただけましたか?」
謁見の間。ミイナは、まるで悲劇の聖女のように涙ぐみながら、しかしその口元には隠しきれない優越感を浮かべていた。
アレクシスは玉座から、氷のような視線を向ける。
「……単なる偶然だ。それで私が、妻を疑うとでも思ったか?」
「偶然ではありません! これは警告なのです。リディア・バーデンという『偽物』を排除せよという、神の意志なのです!」
ミイナは一歩前に進み出ると、芝居がかった仕草で私を指さした。
「皆さん、考えてもみてください。男爵家の娘に過ぎない彼女が、なぜあのような高度な農業知識や技術を持っていたのでしょうか? おかしいと思いませんか?」
貴族たちがざわめく。それは、誰もが一度は抱いたことのある疑問だった。
ミイナは畳み掛けるように叫んだ。
「それは、彼女が『神の叡智』を盗んだからです! 本来、神が選びし救世の乙女に授けるはずだった知識……あのロスマリン小麦を見つけ出し、飢饉から帝国を救うのは、この私、ミイナの役目だったのです! 氷室を作り、疫病を防ぐのも私! 彼女は、何らかの邪悪な術を使って神の啓示を覗き見し、私の手柄を横取りしただけなのです!」
――なっ……!
私は、あまりの屈辱に唇を噛み締めた。
盗んだ? 私が?
あの小麦畑での泥まみれの日々を。来る日も来る日も顕微鏡を覗き込み、仲間たちと試行錯誤を繰り返したあの夜を。
それを、「盗んだ知識」の一言で片付けようというの?
私の怒りを感じ取ったのか、アレクシスが玉座の肘掛けを強く叩いた。
「黙れ! リディアの功績は、彼女の血の滲むような努力の結晶だ。それを盗っ人呼ばわりするなど、万死に値する!」
アレクシスの怒声が広間に響く。しかし、ミイナは怯まない。むしろ、「かわいそうな陛下」と同情するような目を向けた。
「ああ、陛下……。すっかりあの悪女にたぶらかされて……。でも、大丈夫です。私が必ず目を覚まさせて差し上げます」
彼女は胸元から、古びた一冊の手帳を取り出した。
「これが証拠です。私が授かった『聖なる予言書』の写し。ここには、リディアが『発明』したとされる技術の全てが、神の言葉として記されています。……彼女はこれを盗み見たのです」
周囲の貴族たちが、「おお……」とどよめく。
予言が的中したという事実が、その嘘に「真実味」という猛毒を混ぜていた。
「リディア様。もし潔白だと言うなら、証明してくださる? 私の予言書には、まだあなたが発表していない『次の奇跡』も記されていますのよ?」
ミイナは勝ち誇った顔で私を見下ろす。
それは、研究者としての私に対する、これ以上ない冒涜だった。
アレクシスが衛兵を呼ぼうと腰を浮かせた時、私は静かに、彼の手を制した。
「……リディア?」
「大丈夫です、アレクシス」
私は一歩前に進み出た。怒りで震えそうになる声を、必死に抑え込んで。
「……面白いですわね、ミイナ様。そこまでおっしゃるなら、受けて立ちましょう」
私の言葉に、ミイナが口角を吊り上げる。
「あら、認めるの?」
「いいえ。あなたがその『神の叡智』とやらで、本当に私以上の成果を出せるのかどうか、見せていただこうと思っただけです」
挑発には挑発を。
彼女が「神託」を武器にするなら、私は「知恵」で戦うまで。
しかし、ミイナは余裕の笑みを崩さなかった。
「後悔しますわよ? ……ああ、そうだ。もう一つ、大事な予言を忘れていました」
彼女は視線を、私の背後に隠れている、小さなレオへと向けた。
その瞳に、粘着質な欲望の色が浮かぶ。
「その子は、本来私の息子として授かるはずでした。悪女に育てられては、レオ様も不幸になるだけ。……近いうちに、私が『本来の母親』として、正しい教育をして差し上げなくてはなりませんね」
ドクリ、と心臓が跳ねた。
私の研究への侮辱なら耐えられる。けれど、レオに手を出すことだけは、絶対に許さない。
私が言い返そうとした瞬間、ミイナはくるりと背を向け、取り巻きの貴族たちと共に広間を去っていった。
嵐のような謁見の後、残された広間には、不穏なざわめきだけが重く澱んでいた。
「……母様、あの人、こわい」
足元で震えるレオを、私は強く抱きしめた。
アレクシスが、私の肩に手を置く。その手もまた、怒りで微かに震えていた。
「リディア。奴を生かしてはおけぬ。今すぐにでも……」
「待ってください、アレクシス」
私は顔を上げ、夫の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「力で排除すれば、彼女は『悲劇の聖女』として神格化されてしまいます。それでは、民の心に残った毒は消えません」
「では、どうする」
「彼女の化けの皮を、白日の下に晒すのです。……彼女が誇る『叡智』とやらが、いかに薄っぺらで、矛盾に満ちたものであるかを」
私の瞳に、静かな戦いの炎が灯る。
もう、容赦はしない。
私の誇りと、愛する家族を守るために。
偽りの予言者との、知恵を賭けた全面戦争が始まろうとしていた。
だが、その揺れが人々の心に生じさせた亀裂は、物理的な被害よりも遥かに深刻だった。
「……報告します。震源は帝都の西。規模は中程度ですが、被害は軽微です」
深夜の執務室。近衛騎士団からの報告を聞きながら、アレクシスは険しい表情で腕を組んでいた。
私の背筋には、冷たいものが走っていた。
偶然だと思いたい。けれど、タイミングがあまりにも良すぎる。
「あの娘の言った通りになった、ということか」
アレクシスが忌々しげに呟く。
翌朝になると、事態は私たちの予想を超えて悪化していた。
「予言の少女」の噂は、一夜にして帝都中を駆け巡っていたのだ。どこから情報が漏れたのか――いや、ミイナ自身が事前に流していたのだろう。「今夜、地震が起きる。それは神が私を『本物』だと認めた証だ」と。
人々の不安は、容易に熱狂へと変わる。王宮の門前には、一目「予言者様」を見ようと、群衆が集まり始めていた。
そして、その熱狂を背に、ミイナは再び私たちの前に現れた。
今度は、かつて改革によって利権を失い、復権を狙っていた古狸のような貴族たちを引き連れて。
「陛下。神の御言葉、ご覧いただけましたか?」
謁見の間。ミイナは、まるで悲劇の聖女のように涙ぐみながら、しかしその口元には隠しきれない優越感を浮かべていた。
アレクシスは玉座から、氷のような視線を向ける。
「……単なる偶然だ。それで私が、妻を疑うとでも思ったか?」
「偶然ではありません! これは警告なのです。リディア・バーデンという『偽物』を排除せよという、神の意志なのです!」
ミイナは一歩前に進み出ると、芝居がかった仕草で私を指さした。
「皆さん、考えてもみてください。男爵家の娘に過ぎない彼女が、なぜあのような高度な農業知識や技術を持っていたのでしょうか? おかしいと思いませんか?」
貴族たちがざわめく。それは、誰もが一度は抱いたことのある疑問だった。
ミイナは畳み掛けるように叫んだ。
「それは、彼女が『神の叡智』を盗んだからです! 本来、神が選びし救世の乙女に授けるはずだった知識……あのロスマリン小麦を見つけ出し、飢饉から帝国を救うのは、この私、ミイナの役目だったのです! 氷室を作り、疫病を防ぐのも私! 彼女は、何らかの邪悪な術を使って神の啓示を覗き見し、私の手柄を横取りしただけなのです!」
――なっ……!
私は、あまりの屈辱に唇を噛み締めた。
盗んだ? 私が?
あの小麦畑での泥まみれの日々を。来る日も来る日も顕微鏡を覗き込み、仲間たちと試行錯誤を繰り返したあの夜を。
それを、「盗んだ知識」の一言で片付けようというの?
私の怒りを感じ取ったのか、アレクシスが玉座の肘掛けを強く叩いた。
「黙れ! リディアの功績は、彼女の血の滲むような努力の結晶だ。それを盗っ人呼ばわりするなど、万死に値する!」
アレクシスの怒声が広間に響く。しかし、ミイナは怯まない。むしろ、「かわいそうな陛下」と同情するような目を向けた。
「ああ、陛下……。すっかりあの悪女にたぶらかされて……。でも、大丈夫です。私が必ず目を覚まさせて差し上げます」
彼女は胸元から、古びた一冊の手帳を取り出した。
「これが証拠です。私が授かった『聖なる予言書』の写し。ここには、リディアが『発明』したとされる技術の全てが、神の言葉として記されています。……彼女はこれを盗み見たのです」
周囲の貴族たちが、「おお……」とどよめく。
予言が的中したという事実が、その嘘に「真実味」という猛毒を混ぜていた。
「リディア様。もし潔白だと言うなら、証明してくださる? 私の予言書には、まだあなたが発表していない『次の奇跡』も記されていますのよ?」
ミイナは勝ち誇った顔で私を見下ろす。
それは、研究者としての私に対する、これ以上ない冒涜だった。
アレクシスが衛兵を呼ぼうと腰を浮かせた時、私は静かに、彼の手を制した。
「……リディア?」
「大丈夫です、アレクシス」
私は一歩前に進み出た。怒りで震えそうになる声を、必死に抑え込んで。
「……面白いですわね、ミイナ様。そこまでおっしゃるなら、受けて立ちましょう」
私の言葉に、ミイナが口角を吊り上げる。
「あら、認めるの?」
「いいえ。あなたがその『神の叡智』とやらで、本当に私以上の成果を出せるのかどうか、見せていただこうと思っただけです」
挑発には挑発を。
彼女が「神託」を武器にするなら、私は「知恵」で戦うまで。
しかし、ミイナは余裕の笑みを崩さなかった。
「後悔しますわよ? ……ああ、そうだ。もう一つ、大事な予言を忘れていました」
彼女は視線を、私の背後に隠れている、小さなレオへと向けた。
その瞳に、粘着質な欲望の色が浮かぶ。
「その子は、本来私の息子として授かるはずでした。悪女に育てられては、レオ様も不幸になるだけ。……近いうちに、私が『本来の母親』として、正しい教育をして差し上げなくてはなりませんね」
ドクリ、と心臓が跳ねた。
私の研究への侮辱なら耐えられる。けれど、レオに手を出すことだけは、絶対に許さない。
私が言い返そうとした瞬間、ミイナはくるりと背を向け、取り巻きの貴族たちと共に広間を去っていった。
嵐のような謁見の後、残された広間には、不穏なざわめきだけが重く澱んでいた。
「……母様、あの人、こわい」
足元で震えるレオを、私は強く抱きしめた。
アレクシスが、私の肩に手を置く。その手もまた、怒りで微かに震えていた。
「リディア。奴を生かしてはおけぬ。今すぐにでも……」
「待ってください、アレクシス」
私は顔を上げ、夫の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「力で排除すれば、彼女は『悲劇の聖女』として神格化されてしまいます。それでは、民の心に残った毒は消えません」
「では、どうする」
「彼女の化けの皮を、白日の下に晒すのです。……彼女が誇る『叡智』とやらが、いかに薄っぺらで、矛盾に満ちたものであるかを」
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