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一夜の幻想
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ある晩、私はいつものように自室の布団で眠っていた。恥ずかしい話だが、久しぶりに性的な夢を見てしまったのだ。
夢の中で私は彼とふたり、ベッドに横になって抱き合っていた。 彼がゆっくりと私の体を愛撫すると、徐々に切ない気持ちが込みあげてきて、 思わず、声が漏れそうになってしまった。
彼の筋肉質で逞しい胸に顔を埋めると、そこには赤みがかった可愛らしい乳首がぽつぽつとついている。その乳首が愛おしく、彼の愛撫を受けながら、摘んだり舐めたりした。
彼はなぜか乳首が感じるようで、微かに呻き声を上げたり、呼吸が荒くなったりするのを耳元で感じていたが、やがて叫ぶような声を上げながら射精した。
私は実際の男性が乳首だけで射精できる程感じるのか知らないし見たこともない。だが、私は彼が射精したのを知って嬉しかった。 右の太股に熱いものが滴り落ちるのを感じた。
ごめん、出ちゃった、と彼は言った。
ねえ、見てもいい?
私は彼の胸に顔を埋めたまま、笑って言った。
男性の体液がほんとうに白いのか、そして彼がどれだけ出したのか知りたくて、見てみたいと思った。
そして、上半身を微かに起こしながらその様子を見てみると、思っていた以上に多量の体液が、私の太股と黒い茂みに纏わりついていた。彼の体液は白く、そして古くなったチーズのような匂いがした。
私は一瞬、 妊娠が不安になるが、 妊娠したらそれはそれで、彼と結婚できる、妻帯者だと思っていたがこんなに沢山出るなんて、彼も淋しいのかな、と思ったりした。
すごい、男の人のそれって本当に白いんだね。初めて知った、
とはしゃぐように言うと、
見たことなかったの?もしかして、そういうのも初めて?
と彼は言った。
彼は身体に纏わりついてた体液を濡れタオルで優しく丁寧に拭いてくれた。 私は彼に体を任せながら、なんだか急に恥ずかしくなって、
ううん、でも最後までしたことないの、と呟くと、
彼は照れくさそうに笑って、そっか、そうなんだ、と独り言のように繰り返した。
その瞬間、私は彼とキスがしたいと思った。 ただ唇が触れあうだけじゃなくて、もっと深いところで交わり、欲望のままに絡みあうような情熱的で、官能的なキスがしたい。
彼の熱い息遣い、ぬらりとした舌触りを感じていたい、混じりあっていたい。そんなことを思っていると、彼がゆっくりと覆いかぶさって、ふたりがっちりと抱き合った。
彼の腰に足を絡ませて、彼を受け入れようとしたその瞬間だった。
そこで私は目を覚ましてしまったのだ。
意識がはっきりしていくうちに、彼とのひとときが現実でなかったことに気がつくと、とても淋しい気持ちになった。
彼と愛し合い、抱き合うことはおろか、声をかけることすら出来ない現実。
せめてただ遠くから見つめていたい。 そして夢の中だけでも、彼に会いたい。彼とふたりきりの時間を一緒に過ごしたい。
いつもそう願いながらひとり床につくけれど、あの日以来、彼に会うことは二度となかった。
夢の中で私は彼とふたり、ベッドに横になって抱き合っていた。 彼がゆっくりと私の体を愛撫すると、徐々に切ない気持ちが込みあげてきて、 思わず、声が漏れそうになってしまった。
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彼はなぜか乳首が感じるようで、微かに呻き声を上げたり、呼吸が荒くなったりするのを耳元で感じていたが、やがて叫ぶような声を上げながら射精した。
私は実際の男性が乳首だけで射精できる程感じるのか知らないし見たこともない。だが、私は彼が射精したのを知って嬉しかった。 右の太股に熱いものが滴り落ちるのを感じた。
ごめん、出ちゃった、と彼は言った。
ねえ、見てもいい?
私は彼の胸に顔を埋めたまま、笑って言った。
男性の体液がほんとうに白いのか、そして彼がどれだけ出したのか知りたくて、見てみたいと思った。
そして、上半身を微かに起こしながらその様子を見てみると、思っていた以上に多量の体液が、私の太股と黒い茂みに纏わりついていた。彼の体液は白く、そして古くなったチーズのような匂いがした。
私は一瞬、 妊娠が不安になるが、 妊娠したらそれはそれで、彼と結婚できる、妻帯者だと思っていたがこんなに沢山出るなんて、彼も淋しいのかな、と思ったりした。
すごい、男の人のそれって本当に白いんだね。初めて知った、
とはしゃぐように言うと、
見たことなかったの?もしかして、そういうのも初めて?
と彼は言った。
彼は身体に纏わりついてた体液を濡れタオルで優しく丁寧に拭いてくれた。 私は彼に体を任せながら、なんだか急に恥ずかしくなって、
ううん、でも最後までしたことないの、と呟くと、
彼は照れくさそうに笑って、そっか、そうなんだ、と独り言のように繰り返した。
その瞬間、私は彼とキスがしたいと思った。 ただ唇が触れあうだけじゃなくて、もっと深いところで交わり、欲望のままに絡みあうような情熱的で、官能的なキスがしたい。
彼の熱い息遣い、ぬらりとした舌触りを感じていたい、混じりあっていたい。そんなことを思っていると、彼がゆっくりと覆いかぶさって、ふたりがっちりと抱き合った。
彼の腰に足を絡ませて、彼を受け入れようとしたその瞬間だった。
そこで私は目を覚ましてしまったのだ。
意識がはっきりしていくうちに、彼とのひとときが現実でなかったことに気がつくと、とても淋しい気持ちになった。
彼と愛し合い、抱き合うことはおろか、声をかけることすら出来ない現実。
せめてただ遠くから見つめていたい。 そして夢の中だけでも、彼に会いたい。彼とふたりきりの時間を一緒に過ごしたい。
いつもそう願いながらひとり床につくけれど、あの日以来、彼に会うことは二度となかった。
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