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最後の日
第21話 最後の日 3/5
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日は昇り、どちらかといえば朝より昼が近くなる頃。
「郵便受けでもよかったと思うけど」
「んー、なーにが?」
そう応じたのは、書き込んでいた漢字プリントから顔を上げた日乃実ちゃん。
「タッパーだよ。返してもらうだけならさ」
「わかってないっ。返してもらうだけなワケないじゃんっ」
右手のシャーペンで虚空に『×』を刻んで告げる。
「食べてもらったらちゃーんと感想もらわなくちゃ。じゃないとシンタローじゃあやってられないっしょ」
「僕じゃ、とはどういう意味かいね?」
日乃実ちゃんは依然としてシャーペンの先を宙に躍らせている。こちらに向けてグルグルかき混ぜるように動くシャーペンが、なにか暗示をかけようとする魔術師の杖にも思える。
「おいしいって伝えてくれたら嬉しいし、励みになるじゃん」
「ほう、それで」
「実際お料理って手間だし、その上シンタローは自炊無精だから、私以上に動機が必要なわけで」
「つまり?」
「だから、作るたびにさや子さんにおいしいって言ってもらえば自炊続けられるっしょ!」
「今回はいい感触だったけど、作るたびにってのは付き合ってられないだろ」
毎日毎食、若い女性におすそ分けする隣人の独身男性か。地元のおじい様おばあ様ならともかく、都会では彼を不審者と呼ぶ。
「え~……やっぱシンタロー、あんま料理すきくない感じかぁ~……ザンネン」
シャーペンの先がしゅんとプリントに戻っていく。僕はそろそろ昼ご飯を用意してやろうとキッチンへ立ち上がった。差し当たって冷蔵庫を引き開ける。
野菜室を覗き込みながら、僕はあることに思い至った。
「もしかして日乃実ちゃんは、僕にこれからも自炊してほしいの?」
日乃実ちゃんに投げかける。
「してほしいってほどでもないんだけど……うーん、なんだろ。自分が好きなものを他の人にも気に入ってほしい、みたいな?」
「なるほど。僕にもそんな瞬間があった気がする。独身ゆえに」
「悲しっ」
五日間では到底使い切れなかった調味料や、数日も放っておいたら腐るかもしれない生野菜なんかが、この野菜室にはあったのだ。
自炊が面倒とはいえ、捨てるのも惜しいので。
「気に入ったとまではいかないけど、当分は続けるかもね、自炊」
「ほんとっ!? やったねっ!」
余った食材や調味料なんかはお隣さんに譲ってしまえばいいと、はじめて日乃実ちゃんと買い物に行った当初はそんな風に思っていたのに。
ずさんな食事をしていた頃の僕と、成り行きでキッチンに立った後の僕。日乃実ちゃんと過ごしたこの五日間は、僕に変革をもたらした。
いまはまだささやかな変化だけど、これからも変わっていくことがある。そんな予感がする。
たとえ僕の生活の中から日乃実ちゃんが離れて行ったとしても、多分この予感は消えたりしない。
「出席番号十三番、計屋日乃実っ。ついに宿題全クリしましたーっ! 昼ご飯のお手伝いーっと」
この日出来上がったのは生姜焼きと野菜炒め、きゅうりの浅漬けと豆腐。肉じゃがは朝に食べきってしまったのでもうない。
夜に食べるようなラインナップだけど、日乃実ちゃんは気にせずおいしいオイシイと頬をいっぱいに膨らませる。
箸を躍らせたのは日乃実ちゃんだけじゃない。仕事の昼休みに口にする軽食とは比較にならない満腹感で、僕は胸をも満ちる気分だった。
「さっきはああ言ったけど。さや子さんにおすそ分けするのもたまにならいいよねっ」
それは二人して洗い物をしているときだった。
「今はさ、こうやって食べ終わったお皿を洗って、私に食べてもらえたんだなーって、こう、ジーンとなれるけど」
手元の器にに視線を落とす。どれも例外なく完食されていた。
「一人で食べたあとの食器洗いって私でもちょっとめんどくさいし、シンタローならなおさらだと思うんだよねー。だからさ――――」
たっくさんおいしいって言ってもらいなよ。
自分で食べちゃったっていいけど、誰かにおいしいって食べてもらうのはやっぱり別格だよっ!
日乃実ちゃんの言う通りだと思う反面、誰なら食べてもらえるのか、思い当たる人物が少なすぎた。
「そんなの、シンタローならいっぱいいるんじゃん? さや子さんとー、さや子さんとは反対側のお隣さんとー、あと仕事で仲良い人とか。いないの? あ、シンタローのおかーさんとかはどうよっ」
日乃実ちゃんは当然のことのように列挙するけど、親とお隣さん(園さん側)がギリギリで、他候補の方々に食べてもらうのは関係値的に少し勇気がいる。
でも、明日からすぐにとはいかなくとも、彼女が挙げた人達とも親しくなって、そのうち自分から手渡しに行くんだろうなと、なんとなく感じていた。
こういうところが、僕の中で変わっていく気がしているのだ。
洗い物が終わると暇になって、日乃実ちゃんは僕の書斎を見てもいいかとわざわざ尋ねてきた。
書斎と居間は戸で完全に仕切られているので、おそらく日乃実ちゃんは入ったことはない。
書類にホワイトボード、PCやらプリンターなどの仕事場らしい雰囲気に気を働かせたのか、初マンションにはしゃいで探検していたときさえ、とうとう踏み入ることはなかった。
書斎の本棚の前に彼女は立つ。
「けっこー昔っぽいのが多い?」
「僕がちょっとした記事を書きだした当時のものもあるから、二十年前とか」
「ほぇ~」
本棚には駆け出し時代の小さなコラムが掲載された雑誌を記念に保管してあったり、記事の書き方の参考資料があったり。
「日乃実ちゃんが好きそうなのはないんじゃないか?」
この通り、本棚は自分の仕事関連の本しか埋まっていない。働く人の密着ドキュメンタリーだったり、成功したビジネスマンの手法に迫ったりが主で、漫画はもちろんファッション誌もない。
「なさそうだね……こんなにあるのに」
「全部取っておくスペースはないからね。仕事以外の書籍は専ら電子版で済ませてるよ」
どうして書斎を見たくなったのかを聞くと、読書感想文用の本がないか探したかったそうだ。てへっじゃない、宿題全クリとはなんだったのか。
一冊を読み切るより短編集のどれか一つについて書けば時短できるぞとアドバイスする。すると、じゃあいまから買いに行かない? いこっか、と提案された。
調味料と野菜を使い切るための食材を買い足すついで、という口実で僕は日乃実ちゃんの提案に乗る。
昼と夕方が混ざり合う時刻。
帰省の荷物を背負った日乃実ちゃんと一緒に部屋を出た。
「郵便受けでもよかったと思うけど」
「んー、なーにが?」
そう応じたのは、書き込んでいた漢字プリントから顔を上げた日乃実ちゃん。
「タッパーだよ。返してもらうだけならさ」
「わかってないっ。返してもらうだけなワケないじゃんっ」
右手のシャーペンで虚空に『×』を刻んで告げる。
「食べてもらったらちゃーんと感想もらわなくちゃ。じゃないとシンタローじゃあやってられないっしょ」
「僕じゃ、とはどういう意味かいね?」
日乃実ちゃんは依然としてシャーペンの先を宙に躍らせている。こちらに向けてグルグルかき混ぜるように動くシャーペンが、なにか暗示をかけようとする魔術師の杖にも思える。
「おいしいって伝えてくれたら嬉しいし、励みになるじゃん」
「ほう、それで」
「実際お料理って手間だし、その上シンタローは自炊無精だから、私以上に動機が必要なわけで」
「つまり?」
「だから、作るたびにさや子さんにおいしいって言ってもらえば自炊続けられるっしょ!」
「今回はいい感触だったけど、作るたびにってのは付き合ってられないだろ」
毎日毎食、若い女性におすそ分けする隣人の独身男性か。地元のおじい様おばあ様ならともかく、都会では彼を不審者と呼ぶ。
「え~……やっぱシンタロー、あんま料理すきくない感じかぁ~……ザンネン」
シャーペンの先がしゅんとプリントに戻っていく。僕はそろそろ昼ご飯を用意してやろうとキッチンへ立ち上がった。差し当たって冷蔵庫を引き開ける。
野菜室を覗き込みながら、僕はあることに思い至った。
「もしかして日乃実ちゃんは、僕にこれからも自炊してほしいの?」
日乃実ちゃんに投げかける。
「してほしいってほどでもないんだけど……うーん、なんだろ。自分が好きなものを他の人にも気に入ってほしい、みたいな?」
「なるほど。僕にもそんな瞬間があった気がする。独身ゆえに」
「悲しっ」
五日間では到底使い切れなかった調味料や、数日も放っておいたら腐るかもしれない生野菜なんかが、この野菜室にはあったのだ。
自炊が面倒とはいえ、捨てるのも惜しいので。
「気に入ったとまではいかないけど、当分は続けるかもね、自炊」
「ほんとっ!? やったねっ!」
余った食材や調味料なんかはお隣さんに譲ってしまえばいいと、はじめて日乃実ちゃんと買い物に行った当初はそんな風に思っていたのに。
ずさんな食事をしていた頃の僕と、成り行きでキッチンに立った後の僕。日乃実ちゃんと過ごしたこの五日間は、僕に変革をもたらした。
いまはまだささやかな変化だけど、これからも変わっていくことがある。そんな予感がする。
たとえ僕の生活の中から日乃実ちゃんが離れて行ったとしても、多分この予感は消えたりしない。
「出席番号十三番、計屋日乃実っ。ついに宿題全クリしましたーっ! 昼ご飯のお手伝いーっと」
この日出来上がったのは生姜焼きと野菜炒め、きゅうりの浅漬けと豆腐。肉じゃがは朝に食べきってしまったのでもうない。
夜に食べるようなラインナップだけど、日乃実ちゃんは気にせずおいしいオイシイと頬をいっぱいに膨らませる。
箸を躍らせたのは日乃実ちゃんだけじゃない。仕事の昼休みに口にする軽食とは比較にならない満腹感で、僕は胸をも満ちる気分だった。
「さっきはああ言ったけど。さや子さんにおすそ分けするのもたまにならいいよねっ」
それは二人して洗い物をしているときだった。
「今はさ、こうやって食べ終わったお皿を洗って、私に食べてもらえたんだなーって、こう、ジーンとなれるけど」
手元の器にに視線を落とす。どれも例外なく完食されていた。
「一人で食べたあとの食器洗いって私でもちょっとめんどくさいし、シンタローならなおさらだと思うんだよねー。だからさ――――」
たっくさんおいしいって言ってもらいなよ。
自分で食べちゃったっていいけど、誰かにおいしいって食べてもらうのはやっぱり別格だよっ!
日乃実ちゃんの言う通りだと思う反面、誰なら食べてもらえるのか、思い当たる人物が少なすぎた。
「そんなの、シンタローならいっぱいいるんじゃん? さや子さんとー、さや子さんとは反対側のお隣さんとー、あと仕事で仲良い人とか。いないの? あ、シンタローのおかーさんとかはどうよっ」
日乃実ちゃんは当然のことのように列挙するけど、親とお隣さん(園さん側)がギリギリで、他候補の方々に食べてもらうのは関係値的に少し勇気がいる。
でも、明日からすぐにとはいかなくとも、彼女が挙げた人達とも親しくなって、そのうち自分から手渡しに行くんだろうなと、なんとなく感じていた。
こういうところが、僕の中で変わっていく気がしているのだ。
洗い物が終わると暇になって、日乃実ちゃんは僕の書斎を見てもいいかとわざわざ尋ねてきた。
書斎と居間は戸で完全に仕切られているので、おそらく日乃実ちゃんは入ったことはない。
書類にホワイトボード、PCやらプリンターなどの仕事場らしい雰囲気に気を働かせたのか、初マンションにはしゃいで探検していたときさえ、とうとう踏み入ることはなかった。
書斎の本棚の前に彼女は立つ。
「けっこー昔っぽいのが多い?」
「僕がちょっとした記事を書きだした当時のものもあるから、二十年前とか」
「ほぇ~」
本棚には駆け出し時代の小さなコラムが掲載された雑誌を記念に保管してあったり、記事の書き方の参考資料があったり。
「日乃実ちゃんが好きそうなのはないんじゃないか?」
この通り、本棚は自分の仕事関連の本しか埋まっていない。働く人の密着ドキュメンタリーだったり、成功したビジネスマンの手法に迫ったりが主で、漫画はもちろんファッション誌もない。
「なさそうだね……こんなにあるのに」
「全部取っておくスペースはないからね。仕事以外の書籍は専ら電子版で済ませてるよ」
どうして書斎を見たくなったのかを聞くと、読書感想文用の本がないか探したかったそうだ。てへっじゃない、宿題全クリとはなんだったのか。
一冊を読み切るより短編集のどれか一つについて書けば時短できるぞとアドバイスする。すると、じゃあいまから買いに行かない? いこっか、と提案された。
調味料と野菜を使い切るための食材を買い足すついで、という口実で僕は日乃実ちゃんの提案に乗る。
昼と夕方が混ざり合う時刻。
帰省の荷物を背負った日乃実ちゃんと一緒に部屋を出た。
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