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フォヌカポウ
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私はしがない女子高生だ。
しかし私の名前など名乗る必要はない。
あくまでも重要なのは
「フォヌカポウ」
いけない。いつもの鳴き声が出てしまった。
田中くんを見かけると、つい鳴いてしまうのだ。
動物的本能だろうか。
それにしても…アッ(絶滅)(生還)
素敵すぎる私の王子様…!!!!
田中くん…好き………!!!
すらりとした体躯…どうやったら学生服をそんなにえっちに着こなせるの…
細いように見えてしっかりとついてる筋肉…しゃぶりたい…
キツネみたいなお目目…目元のほくろがやらしいわ…
穏やかなその笑顔…いつかその笑顔で私を看取ってね…
そして周りの下卑た男共とは一線を画して、いつも冷静なその態度…
全てが、君をッ、『受け』たらしめているッ!!!!!!
私が田中君に恋愛感情を持つなど、あまりにおこがましすぎる。
もしデートしたら皇子のように颯爽とエスコートをする田中くんが容易に想像つくが、私はそんなことなどこれっぽっちも求めていない。
――――――――――
――――――――
――――――
――――
今日は××との初デートだ。
男の人とデートなんてしたことがないから、緊張するけど…
あれ?
「××!もう着いてたの?」
「おう。今来たとこだけどな」
「まだ約束の30分前だよ!」
早めに集合場所に着いたはずなのに。
いっつも××はこうやって僕の一歩先を行くんだ。
たまには僕がリードしたかった…
「行こうぜ」
「っ!」
ぎゅっと手を掴まれてびっくりする。
きょろきょろと周りを見てみたけど、意外とみんな気にしてないみたい…
××も全然動じないで、今日行く予定のカフェの話してるし…
こんなに動揺して顔が熱くなってるの、僕だけ…?
――――――――――
――――――――
――――――
――――
ダァ!!!!!!これだ!!!!!!!!
いつも冷静な田中君が俺様系イケメンに翻弄させられるやつ!!!!!!
見てえ~~~誰か小説に書き起こしてくんねえか…そしたら脳内でしっかり映像補填しとくからよ…
「頼むぜ…」
「え?」
あぶな。脳内の声が現実に漏れていたみたいだ。
話しかけられたと思ったのか、目の前のモブ男が首をかしげている。
首をかしげて許されるのは田中くんだけだ!!テメーはお呼びでねえ!!
「ピッピカチィウ~」
ネット上に晒すにはあまり好ましくない鳴き声を上げることでモブ男を撃退できた。
「いぶかしむ」とはまさにあのことだろう。
そして気付くと田中くんはどこかに消えていた。
いつもこうだ。田中くんを見るたびに数十分の妄想タイムが入ってしまう。
そのために、私はまだ田中くんから認知すらされてもらっていない。
構わない。
田中くんと同じ空気を吸っている。
田中君と同じ時代に生きている。
それだけで幸せなのだ…
「最高だッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
校内に叫び声が響き渡る。
この後反省文を書かされるのはまた別の話。
しかし私の名前など名乗る必要はない。
あくまでも重要なのは
「フォヌカポウ」
いけない。いつもの鳴き声が出てしまった。
田中くんを見かけると、つい鳴いてしまうのだ。
動物的本能だろうか。
それにしても…アッ(絶滅)(生還)
素敵すぎる私の王子様…!!!!
田中くん…好き………!!!
すらりとした体躯…どうやったら学生服をそんなにえっちに着こなせるの…
細いように見えてしっかりとついてる筋肉…しゃぶりたい…
キツネみたいなお目目…目元のほくろがやらしいわ…
穏やかなその笑顔…いつかその笑顔で私を看取ってね…
そして周りの下卑た男共とは一線を画して、いつも冷静なその態度…
全てが、君をッ、『受け』たらしめているッ!!!!!!
私が田中君に恋愛感情を持つなど、あまりにおこがましすぎる。
もしデートしたら皇子のように颯爽とエスコートをする田中くんが容易に想像つくが、私はそんなことなどこれっぽっちも求めていない。
――――――――――
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――――
今日は××との初デートだ。
男の人とデートなんてしたことがないから、緊張するけど…
あれ?
「××!もう着いてたの?」
「おう。今来たとこだけどな」
「まだ約束の30分前だよ!」
早めに集合場所に着いたはずなのに。
いっつも××はこうやって僕の一歩先を行くんだ。
たまには僕がリードしたかった…
「行こうぜ」
「っ!」
ぎゅっと手を掴まれてびっくりする。
きょろきょろと周りを見てみたけど、意外とみんな気にしてないみたい…
××も全然動じないで、今日行く予定のカフェの話してるし…
こんなに動揺して顔が熱くなってるの、僕だけ…?
――――――――――
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――――
ダァ!!!!!!これだ!!!!!!!!
いつも冷静な田中君が俺様系イケメンに翻弄させられるやつ!!!!!!
見てえ~~~誰か小説に書き起こしてくんねえか…そしたら脳内でしっかり映像補填しとくからよ…
「頼むぜ…」
「え?」
あぶな。脳内の声が現実に漏れていたみたいだ。
話しかけられたと思ったのか、目の前のモブ男が首をかしげている。
首をかしげて許されるのは田中くんだけだ!!テメーはお呼びでねえ!!
「ピッピカチィウ~」
ネット上に晒すにはあまり好ましくない鳴き声を上げることでモブ男を撃退できた。
「いぶかしむ」とはまさにあのことだろう。
そして気付くと田中くんはどこかに消えていた。
いつもこうだ。田中くんを見るたびに数十分の妄想タイムが入ってしまう。
そのために、私はまだ田中くんから認知すらされてもらっていない。
構わない。
田中くんと同じ空気を吸っている。
田中君と同じ時代に生きている。
それだけで幸せなのだ…
「最高だッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
校内に叫び声が響き渡る。
この後反省文を書かされるのはまた別の話。
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