植人 第1章 自意始起

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俺達って

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その日僕はとある女子生徒から放課後に呼び出しを受けた
僕は知らなかったが多分スクールカーストが上位の女子だそんな風格があった

(あんた何で学校辞めないわけ)
(?)僕は首を傾げた

それが気に食わなかったのか少し口調が変わった
(自分が虐めに遭ってるって自覚無いの?)

(そうだったのかてっきりただの嫌がらせだと思ってたわ)
さらに女子生徒の機嫌が悪くなった

どうやら僕の言い方はコイツの沸点をドンピシャで射止めているらしい
そんな事を考えてた時その女子生徒は自分の服を脱いだ

(何してんの?お前)女子生徒は少しにやけていた
(今からあんたの人生は終わるの)

(ここで叫んであんたに犯されそうになったって言ってやる)
コイツ何でもありかよ女って怖いな

(何であんたみたいな奴が信二しんじの友達なのよ)
(あんたのせいで私夏休み信二君と祭りも行けなかったのよ)

完全に八つ当たりだなコイツはどうやら友崎のことが好きならしいな
アイツ祭りくらい行ってやれよあっ僕が行ってたんだったわ

僕も少しは悪いのかもしれないな
(まあ良いわこれであなたは退学になって残りの1年で信二君を手に入れるから)

その時教室の扉が開いたそこに居たのは友崎だった
女子生徒はまるで今襲われそうになっていた少女のように友崎に近づいた

(信二君今この変態野郎に犯されそうになったの)
(今は植木と二人にさせろ)

(えっ?)女子生徒は困惑していた
(さっきまでの会話は全部聞いてたんだよ)

(そっそれは)(とっとと俺と植木の前から消えろ!)
女子生徒は走ってどっかに行ってしまった

泣いていたな
(いやー友崎助かったぜ)

(おぃ)ボソッ
(そうだ今度何か買ってやるよ)

(おい)
(そう言えばこの間何か欲しいもんあるっていってたもんなそれで良いか?)

(植木!!)友崎が怒鳴ったこんな友崎の姿を見たのは初めてだった
(お前のその発言で俺が今どう思ってるか分かるか?)

(すまん怒っているとしか)
(それすら分かってなかったら今俺はお前を殴っていた)

(マジかよ)
(俺はな今)そう言って友崎は涙を流していた

(怒ってもいるし悲しんでもいるんだ)
(なあ俺達ってさ親友なんじゃなかったのか?俺は親友だと思ってたぞ)そう友崎が言った

(俺も友崎とはいつの間にか親友だったそんな気がしていた)
(じゃあなんでお前はあの時俺に相談しなかった)(そっそれはお前に迷惑をかけたくないと思っての事で)

(ふざけるな!何で迷惑だと思った?俺はお前に3か月以上嘘を付かれたって事なんだぞ)
(すまない)

(さっきの発言もまるで俺はお前を助けて何かを欲しがっている奴にでも見えていたのか?)
僕はそれ以上何も言えなかった

(まあもう解決したから良いか)(植木怒鳴って悪かったな)
(いや今回の件はほとんど僕が悪いよ)

(よーし久しぶりにラーメンでも食いに行こうぜ)
そう言って友崎は僕の背中をポンと叩いた

(そうだな)
その日の俺達の友情は少し固まったそんな気がした

そして時がたち3年の4月クラス替えで僕はある人物に出会ってしまう
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