植人 第1章 自意始起

eegww 松実

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思い出す映画

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(どんな映画を見るんだ?)
(今んとこは恋愛映画を見ようと思ってるんだが)

(男2人でか?絵面ヤバイぞ良いのか?)
(まあ僕は別に構わないよ)

(まあ篠笥ささきが良いって言うなら良いか)

そして映画館に着いた
多分あれか何か恋愛っぽい表紙だわそう思った

タイトルが【それでも私はあなたを愛する】か表紙に引き換えタイトルも恋愛っぽいな
僕達は席に着いた

僕は周りを少し見渡した
カップルか女子2人組とかなどが多かったつまり

僕達は浮いていたと思っていたが
(あの人カッコいいね)(ああいう人もこういう映画みるんだ~)

結構大丈夫そうだ
コイツのルックスが良くて助かった

そして映画が始まった
映画ストーリーは順調に進んで行っていざ二人の恋が実った時に起こった

主人公の男が交通事故でかれる場面があった
僕はその時に両親の事が頭によぎった

だが僕は特に怒りが出る訳でもなく悲しむことも無かった
ただ少しだけ不快に思った隣の篠笥を見た

篠笥は少しつまらなそうな顔をしていた
まあ人それぞれかそう思った

映画のラストシーンは主人公の男性は事故で轢かれたせいで後遺症が残った
それでも彼女はそんな主人公を愛するというエンドを迎えた

他の人たちの鼻をすすっている音が聞こえた泣いている人がちらほらいた
僕と僕の隣は静かだった

映画が終わり僕達は映画館を出た
(まあ分かりやすいストーリだったと思ったよ)そう僕は言った

(そうだな)篠笥も同じだったらしい
(あまり僕は映画を見ないからな良い体験だったよ)

(そうか)そう言って僕達は解散した

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