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目が覚めたら、後輩と…6
しおりを挟む「ちょっ…タン、マ…っぁ…!」
顎から首筋、寛げた襟元から覗く鎖骨に口づけながら、ワイシャツ越しに乳首を捏ねられ息が上がる。
酔えば勃たない。
体を開くことに慣れた課長相手でも、アルコールに飲まれればぴくりとも快感の襞を揺さぶられたりしないのに…
どうして何とも思っていなかった後輩に押し倒されて感じてるんだよオレ、と戸惑う気持ちが快感を覚え足を揉む快斗を戸惑わせた。
「止め、ろって…!」
「一回、これ一回きりでいいんですッ」
このままじゃ間違いなく流される、だから止めさせないとと焦る声を上げる快斗の口を封じるように、ワイシャツのボタンに指をかけた知徳が切羽詰まった声で言い募る。
「こんなチャンスがまたあるとは思えないし、…センパイには課長がいたって、構いません。 でも、だからっ、せめて今晩だけは…!」
興奮しているせいか、震える指先で快斗のシャツのボタンを外していた手の動きを止めると、突然状態を引き起こして自分のネクタイに手をかけた。
そしてその結び目に指をかけ一気に解くと、熱い目差しで快斗の顔を見つめたまま、忙しない指つきでワイシャツのボタンを外し、脱ぎ捨てた。
「!」
露になる、初めて見る知徳のボディー。
日焼けした体に良く似合うシックスパックに衝撃を覚え唾をのみ込むと、快斗の膝上に馬乗りになった知徳は、熱い息を吐いた。
「おま…んで、バキバキなんだよ」
知徳と同じように滾ってきているせいか、勝手に息が上がる。
そのせいで途切れてしまう言葉遣いを怪しまれないかと内心で焦りつつ、思いがけず見た後輩の、厳つい肉体に抱いた疑問を投げ掛けた。
「おれ、学生時代にバスケやってたから…その筋肉をムダ肉にすんなって、ねぇちゃんに言われてて」
筋肉は放っておくと、すぐ脂肪に変わってしまう。
『ビジュアル重視で自慢の弟の腹が、贅肉でタプタプなんて、絶対いやよ』
…幼い頃から姉の尻に敷かれ、姉の言うことを聞かないとゲンコツを飛ばされ続けてきた知徳は、絶対君主然として命令される言葉に、逆らう権利などなかった。
お陰で現在も、筋肉で均整のとれた美しいボディーを維持できている。
その観点からすれば感謝したいが、日常は姉に支配され、私服から仕事着までとっかえひっかえ着せ替え人形のように弄ばれていることを考えれば、素直に喜べないというのが、知徳の本音だった。
「すげぇ、な」
しかし今、酔いに負け、抵抗する気ゼロでベットに横たわっている憧れの人が、その筋肉に視線を釘付けになっているのを見て、姉の言うことを聞いて良かったな、と初めて思った。
…内勤が多く、日焼け知らずの白い頬をほんのり紅色に染め、酔いのせいかキラキラと光って見える瞳で知徳の腹筋を見ている快斗を見ているだけで――胸が、きゅんとする。
「触、って…みます?」
股間で息づいている知徳の分身は、すでに通常バージョンからいつでも活動OK状態になっている。
そのドクドクと脈打つ感覚に後押しされた知徳が囁くと、一瞬にして快斗の顔と耳が真っ赤に染まる。
…普段見慣れない完璧な肉体を、触ってみたいと思った内心を、見透かされた気がする。
(可愛い)
会社じゃ見たことのない、照れたように顔を背ける快斗の姿が愛しくて、知徳の胸はきゅんきゅんと音を立て続けた。
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