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第三章 殺人事件について
なぜか知り合いで、言い争いが起こる。
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「どういうことだ、なぜお前がここにいる」
部屋にノエルと呼び出されて、いきなりの質問がこれか?
「えーと、タケダでよかったか?」
髪を茶毛に染めた若者がきっと我輩を睨む。
体格は今の我輩と同じで少し痩せすぎの貧弱体型だ。
「アラニールだ、勇者アラニール!お前の宿敵だろ!」
宿敵?といわれて我輩首を傾げる。
宿敵とか、ライバルとはお互いが実力を認め合って成立するものだ、勝手に襲い掛かってきて返り討ちに会うものをそうは呼ばない。
ただ面倒な奴という認識しかない。
「私達パーティはあなたの腹心である狂王を倒したのよ」
もう片方の小柄で小太りの女性がきっと我輩を睨む、が目が細すぎてあまり迫力がない。
「それは私も聞きたいわ、なぜ貴方は私達を敵対視しないの?」ノエルまでも我輩に聞いてくる。
なるほど、最初にノエルが以上に警戒していたのもそういうことがあったのか。
確かに五芒星の一角、狂王、マーズは我が腹心であり、それを滅ぼしたのは勇者、フラニールである。
他の五芒星達もそのことに大変警戒していたのも事実である。
だが、我輩それに関してはあまり気にしていない。
なぜなら、それを仕組んだのは我輩だからである。
狂王マーズは生き物の狂気を司る魔族である。
魔族随一のゲテモノ好きで、普段なら魔族が顔を潜めるような感情や負を好む。
特に背徳を好み、異種族の性乱交を好み、夜な夜な儀式に励んでいた。
ヒトの感情に入り込み、仲間同士で殺し合いをさせたりと、始末に悪い奴だった。
数千年前から魔族に起きやすい病気にかかり、我輩を敵視するようになり、ついには我輩を滅ぼそうとう計画まで練り始めていたのだ。
しかしだからといって我輩、そんな理由で滅ぼしたりしないぞ。
裏切りや策略はりっぱな魔族の発想であり、健全な成長だと我輩も見守っていた。
謀略を司る、海王なんて、百年に1回我輩の暗殺プランを練ったり実行したり我輩を楽しませたりしている。
問題は、マーズが練った計画なのだ。
混沌の欠片の封印を解こうとしたのである。
さすがに混沌の欠片はまずい。
我輩が滅びる分は笑えるが、世界そのものがなくなってしまうのはいただけない。
かといって我輩がマーズを滅ぼすのも角が立つ。
そのため、急遽、精霊王と女神に協力依頼し、即席の勇者をたててもらい、我ら三神が裏で手をまわしてマーズを滅ぼさせたのだ。
マーズには悪いが、復活できるまでの数千年は反省してもらいたい。
なので、我輩、勇者にはうらみはない、まったくないが、問題は勇者自身があまりにも自信過剰なためそのまま我輩に挑んでくることだった。
一応、勇者達には恩を感じているため、無碍にもできず、戦って追い返し、戦って追いているも、まあ面倒くさい。
これは女神の人選ミスだと思うが、それを言うと拗ねた女神が酒に酔って毎日我輩の元へ愚痴をこぼしに来るのも目に見えているので、我輩何も言わずただ、耐えているのである。
だから我輩、こいつらに恨みなどはまったくないが、
さて、
どうやって伝えよう。
マーズなど気にしていないから頼むからかまわないでくれって言ったら余計に調子乗りそうだな。
我輩しばらく考えてから
「ふは、マーズなど、我輩の力の欠片でしかない、そんなものを倒したところで我輩何の影響もないわ、よってお前達を気にする理由もない」
どうだ、ぽい、であろう、ノエルの本を参考に魔王が言いそうな言葉で対応してみる。
「若干棒読みぽいけど、気にしていないらしいわ」
「私が貸した本のまねっぽいけど、本当らしいわね」
「なあ、魔王って本読むんだ、あいつ字読めるんだ」
ぼそぼそと話す三人、ちゃんと聞こえているぞ。
そして少し傷ついているぞ
部屋にノエルと呼び出されて、いきなりの質問がこれか?
「えーと、タケダでよかったか?」
髪を茶毛に染めた若者がきっと我輩を睨む。
体格は今の我輩と同じで少し痩せすぎの貧弱体型だ。
「アラニールだ、勇者アラニール!お前の宿敵だろ!」
宿敵?といわれて我輩首を傾げる。
宿敵とか、ライバルとはお互いが実力を認め合って成立するものだ、勝手に襲い掛かってきて返り討ちに会うものをそうは呼ばない。
ただ面倒な奴という認識しかない。
「私達パーティはあなたの腹心である狂王を倒したのよ」
もう片方の小柄で小太りの女性がきっと我輩を睨む、が目が細すぎてあまり迫力がない。
「それは私も聞きたいわ、なぜ貴方は私達を敵対視しないの?」ノエルまでも我輩に聞いてくる。
なるほど、最初にノエルが以上に警戒していたのもそういうことがあったのか。
確かに五芒星の一角、狂王、マーズは我が腹心であり、それを滅ぼしたのは勇者、フラニールである。
他の五芒星達もそのことに大変警戒していたのも事実である。
だが、我輩それに関してはあまり気にしていない。
なぜなら、それを仕組んだのは我輩だからである。
狂王マーズは生き物の狂気を司る魔族である。
魔族随一のゲテモノ好きで、普段なら魔族が顔を潜めるような感情や負を好む。
特に背徳を好み、異種族の性乱交を好み、夜な夜な儀式に励んでいた。
ヒトの感情に入り込み、仲間同士で殺し合いをさせたりと、始末に悪い奴だった。
数千年前から魔族に起きやすい病気にかかり、我輩を敵視するようになり、ついには我輩を滅ぼそうとう計画まで練り始めていたのだ。
しかしだからといって我輩、そんな理由で滅ぼしたりしないぞ。
裏切りや策略はりっぱな魔族の発想であり、健全な成長だと我輩も見守っていた。
謀略を司る、海王なんて、百年に1回我輩の暗殺プランを練ったり実行したり我輩を楽しませたりしている。
問題は、マーズが練った計画なのだ。
混沌の欠片の封印を解こうとしたのである。
さすがに混沌の欠片はまずい。
我輩が滅びる分は笑えるが、世界そのものがなくなってしまうのはいただけない。
かといって我輩がマーズを滅ぼすのも角が立つ。
そのため、急遽、精霊王と女神に協力依頼し、即席の勇者をたててもらい、我ら三神が裏で手をまわしてマーズを滅ぼさせたのだ。
マーズには悪いが、復活できるまでの数千年は反省してもらいたい。
なので、我輩、勇者にはうらみはない、まったくないが、問題は勇者自身があまりにも自信過剰なためそのまま我輩に挑んでくることだった。
一応、勇者達には恩を感じているため、無碍にもできず、戦って追い返し、戦って追いているも、まあ面倒くさい。
これは女神の人選ミスだと思うが、それを言うと拗ねた女神が酒に酔って毎日我輩の元へ愚痴をこぼしに来るのも目に見えているので、我輩何も言わずただ、耐えているのである。
だから我輩、こいつらに恨みなどはまったくないが、
さて、
どうやって伝えよう。
マーズなど気にしていないから頼むからかまわないでくれって言ったら余計に調子乗りそうだな。
我輩しばらく考えてから
「ふは、マーズなど、我輩の力の欠片でしかない、そんなものを倒したところで我輩何の影響もないわ、よってお前達を気にする理由もない」
どうだ、ぽい、であろう、ノエルの本を参考に魔王が言いそうな言葉で対応してみる。
「若干棒読みぽいけど、気にしていないらしいわ」
「私が貸した本のまねっぽいけど、本当らしいわね」
「なあ、魔王って本読むんだ、あいつ字読めるんだ」
ぼそぼそと話す三人、ちゃんと聞こえているぞ。
そして少し傷ついているぞ
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