もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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軽口

「? ………絶対にさっき言っていた言葉と異なります。」

「いやー。勘が鋭いのも面倒臭いよねー。」

 からからにこにこ笑うアインスお兄様を軽く睨みつけた私は、ふっと息を吐いてからアインスお兄様に話しかけました。

「………ご自分でお認めになるとか、何を考えていらっしゃるのか、私には理解不能です。」

「いいんだよ。理解不能で。僕は誰にも理解を求めていないんだから。」

「………そうですか。」

 もうため息しか出ないのですが、どうしてでしょうかね?
 本当に、変な兄を持つと、下が苦労します。

「今日は妙に間が開くね。どうしたの?」

「アインお兄様が返答に困るお話ばかりをなさるからですよ。執務の邪魔です。さっさと出ていってください。」

 しっしと手でやってから、それでも出ていかないアインスお兄様に我慢できなくなった私は、次の瞬間にベルをチリンと鳴らします。

「お呼びでしょうか、シャルロッテ殿下。」

 ふっくらとした胸元まで伸びた青みがかった艶やかでいて真っ直ぐな黒髪に、きりっとした理知的な水色の瞳。美しい髪を横髪だけ流し、残りの髪を引っ詰めるようにしてシニヨンにし、いかにも『仕事ができます!!』という雰囲気を醸し出している私の侍女レムが、美しく一礼しながら入室してきました。エルフとセイレーンのクオーターであり、アインスお兄様の思い人(本人は気がついていない)である彼女は、人外の美しさを放っていて、妖艶な雰囲気がここ数年で一気に増しました。

「アインお兄様がお帰りです。お見送りを。」

「承知いたしました。アインス殿下、恐れながら、執務室までお送りさせていただきます。」

********************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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