不思議の国のさくら〜永遠の親友〜

桐生桜月姫

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さくら、小さくなる

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 さくらはやがて、地面へとたどり着いた。高い場所から落ちていたはずなのに、まるで鳥の羽が背中に生えたかのようにとんっと着地をして辿り着いた場所は、踏み出せば足をもふっと包み込んでくれるふかふかのレッドカーペットが敷き詰められた広間になっていた。
 異国のお城みたいな作りに、中世ヨーロッパの世界観の小説を好んで読んでいた時期のあるさくらは、爛々と目を輝かせる。

「ふああぁぁぁ!!」

 そして、嬉しそうな声を上げながらてけてけと歩き始めた。豪華絢爛に金箔が使われた壁は蔦柄で、それだけでもさくらの視界を楽しませる。所々に不可思議な絵が飾られているのも、とても楽しい。
 歩けば歩くほどに迷子になっている気がしなくもないが、そんなことが気にならないほどに楽しくて、さくらはずっとずっといろいろなものを見ながら歩く。
 さくらは、廊下の途中でふっと金の鍵と通り抜けることができないほどの小さな扉を見つけた。そして、その傍には不思議な水色の美しい造形の小瓶があり、さくらは近くにあったサイドテーブルに鍵を置いて首を傾げた。

「これを飲んだら、どうなるのかしら」

 わくわくという胸の内から湧き上がる誘惑に負けて、それを飲んださくらはみるみる小さくなってしまった。

「ふぁうっ!?ち、ちっちゃくなっちゃったの!?」

 この世界では起こること全てが非現実的で、それがさくらを楽しませる。さくらは、一瞬だけ困った表情をしたのちにぱちんと嬉しげに両手を合わせた。

「これで、あの小さな扉をくぐれるわ!!」

****************************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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