強制ハーレムな世界で元囚人の彼は今日もマイペースです。

きゅりおす

文字の大きさ
133 / 135
5th フェーズ 決

No.133 最終局面

しおりを挟む

「さあ、恐れるがいい!貴様らの目の前にあるのはこの世界の技術、その到達点だ!」
 
 ヴァ―リはユキチカ達を前に高々と笑っていた。
 彼の目の前には数々の修羅場を乗り越えて来た者達が立っている、しかしそんな事は大した問題ではない、ヴァ―リはそう考えていた。

 世界一の企業であるウルティメイト社、この会社が多大なリソースを割いて築き上げた施設。彼の城とも言えるこの場所と一体化した自分に敵などいるはずがない、と確固たる自信が彼にはあった。

 ヴァ―リの身体は今や変幻自在、処理能力の制限も無いに等しい。加えて破損していた施設の防衛兵器も修復された状態で手元にある。

「到達点ね……そう言う割には顔がユキチカではなく、昔のお前に戻っているぞ?顔を変形させ続けるのがキツイんだろ?夢見てたより到達点って大したことないね」
 イヴがヴァーリの顔を指差して言った。

 確かに施設を吸収してから顔が変わり、ユキチカではなく元のヴァ―リ・ジョーンズ自身の顔に戻っていた。

「バカなことを言うな。折角貴様らをこの手で殺せるんだ、自身の顔でやった方がいいだろ。今まで鬼丸ユキチカの顔だったのは貴様らへの嫌がらせさ」
 とヴァーリ。

「うわぁ、元部下ながら良い性格してるな。彼を選んだ上層部のマヌケ達に見せてやりたいよ」
 イヴは顔をしかめた。


「さて、お喋りはここまでだっ」
 ヴァーリは取り出した対空砲をイヴ向けて発砲。

「危な!話をいきなり切り上げて撃つとか!マジで嫌なやつ!」
 驚きながらもイヴは飛び退いて回避。

「すごいね!ヴァーリ秘密基地と合体したの?」
「みたいだね、ん?施設と合体か……」
 ユキチカの発言を聞き、シャーロットは一瞬考える。

「ねぇユキチカ、今のヴァーリって処理能力を上げるために施設を吸収したとか言ってるんだけど。それってアイツ自身に施設の一部が混ざってるってことかな?どう思う?」
 シャーロットがそんな質問をしてみるとユキチカはヴァ―リを観察して頷く。

「うーん、そうみたい!でも身体の中にそれようのコンピューターは無いみたい」
「多分それって施設にある通信使ってるんじゃない?という事は……」
 シャーロットとユキチカの目が合う。

「あ!きっとそうだよ!それ上手くいく!」
 ユキチカが親指を立ててそう言った。

「よーしじゃあさっそく……」
 シャーロットが話している最中、急に後ろに引っ張られた。
 ユキチカも別の方向に引っ張られた。

 すると二人が話していた場所に無数の弾丸が通過する。

「ちっ!余計なことを」
 ヴァ―リが舌打ちをした。
 彼は二人が話し合いをしていた二人の隙をついて、不意打ちを仕掛けたのだ。

 シャーロットはウルルが、ユキチカの事はジーナが助けた。

「大丈夫ですかお二人とも?」
 ウルルがユキチカとシャーロットの状態を確認する。

「もう!危ないよ!それで、そんな夢中で何を話してたの?」
 ジーナが質問する。

「ジーナ、一緒にヴァ―リのまわりでグルグルしよ!いける?」
 ユキチカが彼女にそう言った。

「余裕だよそれぐらい。良い作戦を思いついたんだね」
 ジーナは頷いてユキチカと共にヴァ―リの方向に駆け出す。


「私もウルルに手伝ってほしい事があるの!ひとまずはあっちに行こ!」
「分かりましたシャロ様」
 シャーロットとウルルはイヴの元に向かう。

「お、なんだい?どんな作戦を思いついたんだ?」
 イヴが二人の話に耳を貸す。

「なるほど……確かに、上手く行けば奴の能力を封じる事ができる。アイツを信じてみますか」
 二人から話を聞いたイヴは誰かに連絡をかける。


「ふん、逃げ回るだけで何もしてこないではないか!またつまらん時間稼ぎなどさせるか!」
 ヴァ―リは対空砲でイヴ達を狙う。

「シールド展開!」
 ユキチカはイヴ達とヴァ―リの間に杭を投げた。
 
 地面に突き刺さった複数の杭は互いの間にバリアを展開し、彼女達を弾丸から防いだ。

「くそ!」

「まだまだいくよー!ピっと」
 ユキチカがポケットから取り出した端末を操作する。
 すると地面を突き破って何かが飛び出して来た。

「なんだ?」
 現れたのは脱ぎ捨てられていたアーマーたちだった。

「あ、私のアーマー。そういえばオニツノと戦った時に脱いで、そのまま置いてきちゃったんだった。完全に忘れてた……」
 ジーナが自分のアーマーをみてそう言った。

「自動操縦機能が搭載された強化アーマー?それがどうした、殆どが半壊して使い物にならないじゃないか」
 ヴァ―リが言う通り、集まったアーマーの殆どは損傷が激しく、今の彼と戦闘できるようには見えない。

「合体!」
 ユキチカがそう言うとアーマーが分解され、一体に集約されていく。

「え!!合体?!」
 作業中のシャーロットが思わずユキチカの方を見る。
「気持ちは分かるけどこっちに集中してね」
 イヴは彼女に同感しつつも注意した。

「よーしこれで三対一だ!」
「そんなスクラップの寄せ集め、数に入ると思うな!」
 合体したアーマーが突撃する。

 アーマーは装備されている武器を一斉に放つ。
「こんなものを今更撃たれたところで!」

「そーれッ!」
 アーマーに気を取られていたヴァ―リの背後からジーナが攻撃する。

「ぬ!」
 ぐらつくヴァ―リ。

 ジーナの腕にはアーマーが取り付けられていた。

「アーマーで損傷を補うか、ガラクタをつけた所で!」
 ヴァ―リがジーナに殴り返そうとするが、それを合体アーマーが阻止。

「ちっ!またこれか!」
 苛立つヴァ―リ。

「そうだよ、あんたのやりたい事を徹底的にさせない」
「させないよー!」
 ユキチカとジーナがヴァ―リを挑発する。

 再度合体アーマーがヴァ―リに攻撃を仕掛ける。

「もういい!」
 ヴァ―リは攻撃された瞬間に身体を変形させ、無数の縄のようにした。
 接近して来た合体アーマーは回避が遅れ、捕まってしまう。
 
「これ以上貴様らのお遊びに付き合ってられるか!」
 彼はそのまま合体アーマーを引き裂いた。
 
「あらら」
 とユキチカ。

「次は……貴様らだ!」
 ヴァ―リがそう言うとユキチカとジーナの足元にある床を突き破って縄が飛び出して来た。

 反応しきれなかったのか、二人は足を掴まれてしまう。

「しまった、床に潜らせていたんだ。この!」
 ジーナが縄をちぎろうとするが無理そうだ。

「はぁ、ようやくだ。まずは二人ッ!」
 ヴァ―リは二人に近づこうとする、しかしその途中で膝をついてしまう。

「な、なんだ?身体の動きが重い?
 身体を変形させ形成した縄が元に戻り二人の拘束をといてしまう。

「なっ……!変形が勝手に?!」
 再度試みるが変形ができない。

「もう施設の処理能力は使えないよ。この施設のサーバーはダウンしたから、施設のコンピュータに繋がらないでしょ?」
 シャーロットの発言を聞きヴァ―リが眉間に皺を寄る。

「どうやって!誰かを施設の中に送ったのか?まさか下の連中か」
「半分正解、ヤスシさんに頼んで、外にいる人達に協力してもらった」
 イヴがヴァ―リに対しそう言った。

「ここのシステム、ハウンズの奴を殆どそのまま使ってるでしょ」
 シャーロットは誰かに連絡をする。

 連絡相手が誰か分かるように端末をヴァ―リに向けた。

「やぁヴァーリ、あれ?顔が変わったね」
 端末の画面に映ったのはプライスだった。

「貴様!」
「そう、貴方が傀儡に程度にしか思ってなかった宗教団体の教祖様だよ。ヤスシさんから連絡が来てね。ちょっと手伝ったのさ」
 プライスがヴァ―リに手をふる。

「〝あのウルティメイト社の裏の顔!〟ってニュースのリンクをネット上にばらまいた、リンクを踏んだ人間は施設のサーバーにアクセスする。私が作ったプログラムを乗せてね。短時間でここまでの仕込みは大変だったよ。優秀な協力者がいなければ無理だった」
 そう言ってプライスは隣にいるアンジェラを見た。

「殺人ロボを私達に差し向けたお返しよ!ウルルちゃーん!そいつにイジメられてない?大丈夫?」
「アンジェラ様!ご無事で何よりです」

 ウルルがアンジェラに返事をした。どうやらアンジェラたちは無事襲撃を乗り切ったようだ。

「アクセスだと?ここの設備で外部からのアクセスなど不可能なはず……そうか!」
「そう、私なら可能です。あなたの会社の高性能従者型アンドロイド、ですから」
 ウルルはお辞儀をした。

「いや、待てアクセスの負荷はどうする?中継地点なら同等の負荷がかかるはずだ!いくら貴様でも耐えられない筈だ!つまりこの作戦は長続きしない、付け焼き刃のものだ!」
 ヴァ―リが作戦の欠点について言及する。

「あーそれなら、ほら隠れてないでこっちに来てください、ブルジョさん」
 アンジェラがブルジョを画面の前に引っ張って来た。

「わ、私が手を貸した。他の経営者仲間にも連絡した。みんな君を一泡吹かせるためならと二つ返事で答えてくれたよ。名だたる企業たちの設備を総動員したんだ、そう簡単には落ちんよ」
 ふん、と胸を張ってみせるブルジョだが、声は震えていた。

「貴様は確か……逃げ出した裏切り者か!」

「まあ元とはいえ、自分の会社の商品の穴を突くみたいなのでちょっと気が引けるけど。でもあんたのそんな顔を観られてプラスだね。私たちの事をなんと呼んでたっけ?旧人類?旧時代の存在?いかがかな、そんな連中に台無しにされるご気分は?」

 プライスが嫌味な笑顔をみせる。

「許さんぞ!よくもよくも!」
 ヴァ―リの怒りが頂点に達する。

「貴様らはここで必ず!俺の手で仕留めなければならない!人形に臆病者もそこで待っていろ!こいつらが片付いたら次は貴様らだ!」
 彼は身体を変形させ始めた。

「おっと、ウルル!」
 その光景を見たユキチカがウルルを呼ぶ。

「ウソだろ?!やめるんだ!そのアサルトボットは不完全だ!君の許容量を超えた処理には対応できない!そのままだとアサルトボットに自分を奪われるぞ!」
 とイヴが叫ぶ。

「構うものか!俺が俺でなくなろうが!貴様らがこの世から消えればそれでいい!」
 その顔を大きく歪ませながら怒鳴るヴァ―リ。

「なんてことだ」
「どうなってるんですか?どうしてヴァ―リは変形ができるんですか?」
 シャーロットがイヴに質問する。

「奴は今無数のアサルトボットで身体が構成されている、それは何も身体だけではなく精神も同様だ。それを繋ぎとめているのは生身の頃の自分の記憶などの自己認識。だから元の肉体から大きく変形するには負担がかかるんだ。変形をしつつ元の認識を維持し続けないといけないからね。でないと自己認識が崩壊し、自分が自分ではなくなる」
「では、今のヴァ―リは」
 シャーロットの言葉に対してイヴが頷く。

「ああ、自己認識を保つことを捨て、変形している。このままでは奴の自我がなくなり正真正銘の戦闘兵器になる。このチップを使わないと」
 イヴがチップを取り出す。

「どうやって使うんですか?」
 シャーロットが聞く。

「ヴァ―リに取り付ければ良い、具体的には奴の身体の奥深くにこのチップを差し込む必要があるんだけど、アイツは頑丈すぎる。まさかジーナちゃんのパンチですらあいつをよろめかす程度なんて、流石に予想外だったよ。私には彼女以上の衝撃を生み出す手段はない、どうしたものか……」

「それならおれに任せてくれ、先生」
 イヴの後ろから声をかけたのはシドーだった。

「シドー!」
「おれの身体なら、いやユキチカが作ってくれたこの身体ならアイツにドカンと強烈なのお見舞いしてやれる」
 シドーはイヴにそう言って前に出る。

「貴様、まだ生きていたのか」
 ヴァ―リがシドーに気付く。

「よう、久しぶりにみたぜそのツラ。あれ?にしてはちょっと歪んでるか?そっちのがお似合いだぜ」
「今更何をしに来た、この死にぞこないがッ!」
 ヴァ―リが彼に攻撃を仕掛ける。

「ウルル!」
「はい!ユキチカ様!」
 ウルルとユキチカはヴァ―リの隙をつき、背後から迫り、彼に網を被せて拘束した。

「なんだこれは?!」

「ウルルの機能の一つ!編み物!」
「素材はあなたが破壊した床から拝借しました」
 ウルルは破壊された床から露出していた配線などを利用して捕縛網を作成したのだ。

「ありがとう、二人とも!さぁ喰らいな!」
 彼の両腕が吹き飛ぶほどの衝撃がヴァ―リを貫く。

 大穴が胴体に出来たヴァ―リ、すぐにその穴を塞ごうとする。

「ありがとう皆!」
 イヴが塞いでいく穴にチップを投げこんだ。

「な、なんだ?俺に何をした!」
 ヴァ―リが身体を変形させ、網の隙間からシドーを攻撃しようとした。
 だが攻撃は実行できなかった。

「なに?!身体が消えて……!!」
 変形した部分が消滅し始めたのだ。

「アサルトボットは自壊を始めた、投げ込まれたチップからの命令でね。お前の野望はここまでだよ、ヴァ―リ」
 イヴは静かにそう伝えるのだった。 

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界で農業を -異世界編-

半道海豚
SF
地球温暖化が進んだ近未来のお話しです。世界は食糧難に陥っていますが、日本はどうにか食糧の確保に成功しています。しかし、その裏で、食糧マフィアが暗躍。誰もが食費の高騰に悩み、危機に陥っています。 そんな世界で自給自足で乗り越えようとした男性がいました。彼は農地を作るため、祖先が残した管理されていない荒れた山に戻ります。そして、異世界への通路を発見するのです。異常気象の元世界ではなく、気候が安定した異世界での農業に活路を見出そうとしますが、異世界は理不尽な封建制社会でした。

蒼穹の裏方

Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し 未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。

ハーレムキング

チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。  効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。  日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。    青年は今日も女の子を口説き回る。 「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」 「変な人!」 ※2025/6/6 完結。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊  ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め… ※カクヨム様にも投稿しています ※イラストはAIイラストを使用しています

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...