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春
春,友達の愛菜との待ち合わせ場所で,暖かい日差しに目を細めて空を見上げると、風に吹かれて桜の花びらが舞っていた。
眩しい。花びらに透けて通る陽光が暖かかった。
カシャッ
突然の音に驚いて振り向くと、私と同じ制服を来た男子生徒が、まっ黒なカメラを構えて立っていた。
「綺麗だね」
彼はそう言って眩しそうに笑った。
私が答えようとすると、
「春美~!」
愛菜が、走りながらやってきた。
「それじゃあ、これで」
と、彼はカメラを片手に歩いて行った。
「今の人って、私たちの高校の人だよね。確か同い年でA組だったと思うんだけど。」
と愛菜が言った。
「ふーん、そうなんだ。」
全然知らない人だった。
4限目が終わり、いつものように中庭のベンチで愛菜とお弁当を食べていた。
「じゃあ、私は委員会があるから」
と一足先に食べ終わった愛菜は図書委員の仕事へと出掛けていった。私もお弁当を食べ終わり、気分転換に中庭を散歩していると、
「やあ」と誰かが声を掛けてきた。見ると、朝写真を撮っていたあの男子生徒だった。
「桜、好きなの?」
と聞いてきた。私が何とも答えられず、無言で桜を見ていると、
「僕は秋斗」
と自己紹介をしてきた。私も仕方なく自分の名前を伝えた。
「ステキな名前だね。」
朝の時のように、眩しそうに笑った。
そこから、私と彼のヒミツの時間が始まった。
眩しい。花びらに透けて通る陽光が暖かかった。
カシャッ
突然の音に驚いて振り向くと、私と同じ制服を来た男子生徒が、まっ黒なカメラを構えて立っていた。
「綺麗だね」
彼はそう言って眩しそうに笑った。
私が答えようとすると、
「春美~!」
愛菜が、走りながらやってきた。
「それじゃあ、これで」
と、彼はカメラを片手に歩いて行った。
「今の人って、私たちの高校の人だよね。確か同い年でA組だったと思うんだけど。」
と愛菜が言った。
「ふーん、そうなんだ。」
全然知らない人だった。
4限目が終わり、いつものように中庭のベンチで愛菜とお弁当を食べていた。
「じゃあ、私は委員会があるから」
と一足先に食べ終わった愛菜は図書委員の仕事へと出掛けていった。私もお弁当を食べ終わり、気分転換に中庭を散歩していると、
「やあ」と誰かが声を掛けてきた。見ると、朝写真を撮っていたあの男子生徒だった。
「桜、好きなの?」
と聞いてきた。私が何とも答えられず、無言で桜を見ていると、
「僕は秋斗」
と自己紹介をしてきた。私も仕方なく自分の名前を伝えた。
「ステキな名前だね。」
朝の時のように、眩しそうに笑った。
そこから、私と彼のヒミツの時間が始まった。
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