アレキサンドライトの憂鬱。

雪月海桜

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【最終章】ダイヤモンドの消失。

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 犯罪組織の摘発と壊滅。
 現場の事後処理や保護した少女達のことは皇室の騎士達に任せ、わたし達は報告のため首都へと戻った。
 きっと、彼女達は今頃親元に返されていることだろう。

 当初依頼された『消失』とは異なるものの、人が消える事件を解決したことで、皇帝陛下は満足されたようだった。

 あれ以来、完全に闇属性バレしてしまったわたしは、てっきり悪役令嬢ルート開始かと意気消沈していたのだが、事件解決の話を耳に挟んだ皇帝陛下より『聖女と同等の力を持つ者』として認められ、闇属性ながらステラと同じく『聖女』の称号を与えられることになった。

 元々『聖女』は百年に一度生まれるとされる、国を守る大魔法を使う、強い魔法使いの称号だ。
 伝承にも近いそれを、国のトップである皇帝陛下と、伝承を語り継ぐ神殿が定める。
 国の守りは多い方がいい、厳密には一人とは限らないのだろう。

 ステラもこれまで『光の聖女』と噂されてそれが広まっていただけで、陛下から称号を賜っていた訳ではなかったけれど、これまでの異変解決の功績と魔力保有量を踏まえて、この度わたしと共に正式に『聖女』の称号が授与され、記念式典を経て神殿に揃って名が刻まれることとなった。

 一人である必要がないとはいえ、二人の聖女が同時に降臨するのは歴代でもかなりの異例だ。そして、『二十歳になると国を守る大魔法を使うとされる』のが聖女なのだ、その大魔法を成し遂げる前の、二人の未成年者の称号授与も異例だった。
 おかげで、社交界に出る前にわたしの知名度がより上がってしまった。

 それにしても、『闇の聖女』……悪役令嬢よりもラスボス感がある響きだと思う。

 けれどステラはお揃いだと喜んでいたから、まあいいとしよう。


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