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3章 依存国ツィーシャ
変わったこと (リュカオンside)
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「じゃあ僕は出るけど、何かあったら自分の身を最優先で。もし出かけるならちゃんと魔法付与したフードを被って防寒して出ること。戸締りとかは………」
「わかった、わかったから。いってらっしゃい」
僕が確認事項を伝えていると、うんざりと言った顔で『シャルア』に背中を押され追い出された。
心配なだけなのに、その対応はひどいんじゃないのだろうか。
吹雪が収まって数日。
大魔協のことを調べるついでに、いろいろと他の調べものとか買い出しとかをしようと思って僕は今から街に行く。
時間は結構あるから、収穫があるといいんだけど。
そういうわけで、留守番をする『シャルア』に確認事項を伝えていたというわけだ。
そんなに心配される歳でもないかな……。
僕はまだ少し心配に思いつつ、家を離れた。
「さ、てと……あんまり使いたくなかったけど」
商業区域に入った僕は立ち止まり、袋に入れていたロザリオを取り出した。
そうして飾りの部分を握る。
(…………増えたな)
僕はロザリオをしまって何事もなかったように振る舞って歩き出した。
僕の持つロザリオは瘴気が残っている。
というより、大魔協なら大抵の人はロザリオに瘴気が入ってる。
同一の瘴気が入っているから、魔力探知を応用して今みたいに場所を察知できる。
欠点は相手に自分の場所がばれる可能性が高くなること。
結局は同じ瘴気だから、敏感になるし、向こうから辿ろうと思えばできてしまう。
だから今日は『シャルア』に『亜空間収納』の魔力付与をしてもらった袋に入れている。
別次元まで瘴気を辿ることはできないから探知してすぐにしまえば、ばれることは大幅に下がる。
商業区域より内側は、国の結界の範囲内だから、吹雪の影響がなかったはずだ。
僕は外だから、その間は行けない足止めを食らった。
いつも間引いていた僕がいなかった分、何かしら活動が活発化してもおかしくないと思っていたけど、あまりにも増えすぎだ。
(何か焦っている………?)
でも一体何を?、と考えようとしたところで僕の思考は途絶えた。
「おう、兄ちゃん!久しぶりだなぁ!なんか買ってくかい?」
歩いている途中で突然話しかけられたからだ。
フードを被らない限りは『認識阻害』が発動しないから、僕の落ち度でもあるかもしれないけど。
僕が驚いて、声の聞こえたほうを見ると、『シャルア』が来たときに助けた荷車の男だった。
「………よく僕だってわかったね?色が変わったのに」
僕が少し警戒して聞いてみると、男はまぶしいくらいの笑顔を見せた。
「はははっ!商人舐めてもらっちゃ困るぜ?常連になるかもしれないから覚えちまうんだ。特に、あんたの怖そうな顔は覚えてた」
「…………忠告どうも」
次は顔も変えるべきかな。
商人も馬鹿にできないと思い知って、教えてもらったお礼といってはだけど、男の店で何か買うことにした。
見たところ、小物やアクセサリーが主な売り物で、よくできている。
「よくできている割には安すぎないか?もっと吊り上げても買ってくれそうだけど」
そう、出来のわりに値段が低いのだ。
適正とはいえない価格に僕が疑問を投げると、男は声を出さずにタグをひっくり返すジェスチャーを僕に示した。
それにしたがって、ひとつ値札のタグを裏返してみた。
『クリュージュ製、30%再利用』
訳ありというやつだ。
クリュージュは確か、南西部の弱小国で主な産業がなくて財政難だった気がする。
あのあたりは交通が多い分、ゴミも大量に投棄される。
再利用というのは、そういうことだろう。
確かにこの値段になるわけだ。
僕は何も言わずに手に取ったそれを買った。
男は安心したように笑った。
紙袋に入れられたものを受け取って、僕は口を開いた。
「久しぶりに会えた縁で少し聞きたいんだけどさ。ここ最近、滞在してて変わったこととかなかった?」
「え?変わったこと?」
唐突すぎて、男は目を丸くしたが、すぐに僕の質問を真剣に考え出した。
ここで商人をしているなら、大抵はこの商業区域に住んでいるはずだ。
よっぽど疎くない限り、僕のいない時期にあったことがわかるはずだ。
男の返答を待っていると、うなりながら考えていた男がやっと答えてくれた。
「そういえば………最近誘拐とか失踪が増えてきてるって宿で言われたな。
変わったことかはわからないけど……中間区域が珍しく賑わってるみたいだ」
「そうなんだ………ありがとう」
「役に立てたなら。こっちこそ買ってくれてありがとさん」
僕は男に別れを告げてその場を立ち去った。
やっぱり、聞いて正解だった。
誘拐や失踪がもし、大魔協と関係があるのなら本当に二の舞になってしまう。
今日から、忙しくなりそうだ。
まずは間引きから始めよう。
できるだけ、誘われやすいようなところへ。
気を引き締めてフードを被り、近くの裏路地に入ろうとしたときだった。
「そこのあなた!ちょっと寄っていきませんか?全知全能にご興味は?」
……まさかもう釣れるとは思っていなかった。
のこのこそっちからやって来てくれるなんて、好都合だけど。
「今なら誰でも魔法使いになれる!その時代の先駆者になりませんか?」
(全知全能、ね……)
その誘いは聞き飽きた。
誰でも魔法使いになれるという言葉の裏に隠れていることも、僕は知っている。
きっと相手は僕が魔法を使えることに気づいてない。
好都合がそろいすぎて怖くなってくるな。
僕は笑いそうになるのを我慢しながら口を開いた。
「それじゃあ……………喜んでっ!」
ズゥゥン……………!
人気の少ない裏路地だったから、僕は気兼ねなく闇魔法を放った。
陰影さえあれば僕の勝ちだ。
闇魔法は裏路地のあらゆる方向から出てきて、僕を誘ってきた魔法使いを縛り上げた。
人気の少ないところでさっきみたいな誘い文句で陥れているんだろうな。
僕の出した魔法に、相手は驚きを隠せていないようだった。
やっぱり、気づいてなかったか。
縛り上げられて身動きが取れずに倒れ込む魔法使いは、次第に状況を理解しだして僕を睨む。
「なっ………!?お前、お前…………騙したな……………!!」
「そんなつもりはなかったけど…………騙して悪かったな。僕は誘いに乗らない」
乗るのは一回で十分だ。
あとは闇で覆って、影に落とすだけ。
最後の止めを刺そうと魔法を使おうとした、そのときだった。
「くっそ…………うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
突然叫び出したかと思えば、魔法使いは苦しそうに顔を歪ませた。
じたばたと暴れ、だんだんと気味が悪くなってくる。
それに、急に空気が悪くなった気がする。
あっけにとられていると、その正体がわかった。
(…………瘴気か)
魔法使いの体の一部分から広がるように黒い物体が溢れている。
瘴気だ。
胸元から……きっとロザリオからだ。
それに……僕の魔力が圧されている。
「あぁぁっ!!オメルタ!ガイア!主よ!!このような力を授けてくださったことに感謝いたします………!!!」
気味の悪い笑顔で叫んだ魔法使いからは、また瘴気が溢れて、ついに縛りつけていた僕の魔力を押し退けた。
一体どういう原理かはわかる気がするけど、積極的に受け入れたくなくて、体が固まってしまう。
僕が突っ立ったままで、相手は体が動くとわかって、狂ったように笑い出し、『例のポーズ』をし出した。
「あはははははははっ!!これが全知全能──────!ゴホッ」
しかし、突然魔法使いは吐血して、ポーズを保ったまま横に倒れた。
少し近づいてみると、ぴくぴくと痙攣して白目をむいている。
胸元から溢れ出ていた瘴気も出てこなくなって、あたり一体の空気に漂っていた。
本当に、意味が…………いや、わかりたくない。
確信したくない。
瘴気が…………考えたくない。
本当だったとき、耐えられないかもしれない。
「…………とりあえず、始末しないと」
頭を整理するように、わざとつぶやいて僕は魔法使いにまた闇魔法を使った。
今は間引きだから。
今度こそ─────。
「ストーップ、です」
止めを刺そうとしたところに背後から聞き慣れた声に止められて、僕は動きを止めた。
視線だけ後ろに向けると、やはり、思っていた通りの人物───キルナが立っていた。
「わかった、わかったから。いってらっしゃい」
僕が確認事項を伝えていると、うんざりと言った顔で『シャルア』に背中を押され追い出された。
心配なだけなのに、その対応はひどいんじゃないのだろうか。
吹雪が収まって数日。
大魔協のことを調べるついでに、いろいろと他の調べものとか買い出しとかをしようと思って僕は今から街に行く。
時間は結構あるから、収穫があるといいんだけど。
そういうわけで、留守番をする『シャルア』に確認事項を伝えていたというわけだ。
そんなに心配される歳でもないかな……。
僕はまだ少し心配に思いつつ、家を離れた。
「さ、てと……あんまり使いたくなかったけど」
商業区域に入った僕は立ち止まり、袋に入れていたロザリオを取り出した。
そうして飾りの部分を握る。
(…………増えたな)
僕はロザリオをしまって何事もなかったように振る舞って歩き出した。
僕の持つロザリオは瘴気が残っている。
というより、大魔協なら大抵の人はロザリオに瘴気が入ってる。
同一の瘴気が入っているから、魔力探知を応用して今みたいに場所を察知できる。
欠点は相手に自分の場所がばれる可能性が高くなること。
結局は同じ瘴気だから、敏感になるし、向こうから辿ろうと思えばできてしまう。
だから今日は『シャルア』に『亜空間収納』の魔力付与をしてもらった袋に入れている。
別次元まで瘴気を辿ることはできないから探知してすぐにしまえば、ばれることは大幅に下がる。
商業区域より内側は、国の結界の範囲内だから、吹雪の影響がなかったはずだ。
僕は外だから、その間は行けない足止めを食らった。
いつも間引いていた僕がいなかった分、何かしら活動が活発化してもおかしくないと思っていたけど、あまりにも増えすぎだ。
(何か焦っている………?)
でも一体何を?、と考えようとしたところで僕の思考は途絶えた。
「おう、兄ちゃん!久しぶりだなぁ!なんか買ってくかい?」
歩いている途中で突然話しかけられたからだ。
フードを被らない限りは『認識阻害』が発動しないから、僕の落ち度でもあるかもしれないけど。
僕が驚いて、声の聞こえたほうを見ると、『シャルア』が来たときに助けた荷車の男だった。
「………よく僕だってわかったね?色が変わったのに」
僕が少し警戒して聞いてみると、男はまぶしいくらいの笑顔を見せた。
「はははっ!商人舐めてもらっちゃ困るぜ?常連になるかもしれないから覚えちまうんだ。特に、あんたの怖そうな顔は覚えてた」
「…………忠告どうも」
次は顔も変えるべきかな。
商人も馬鹿にできないと思い知って、教えてもらったお礼といってはだけど、男の店で何か買うことにした。
見たところ、小物やアクセサリーが主な売り物で、よくできている。
「よくできている割には安すぎないか?もっと吊り上げても買ってくれそうだけど」
そう、出来のわりに値段が低いのだ。
適正とはいえない価格に僕が疑問を投げると、男は声を出さずにタグをひっくり返すジェスチャーを僕に示した。
それにしたがって、ひとつ値札のタグを裏返してみた。
『クリュージュ製、30%再利用』
訳ありというやつだ。
クリュージュは確か、南西部の弱小国で主な産業がなくて財政難だった気がする。
あのあたりは交通が多い分、ゴミも大量に投棄される。
再利用というのは、そういうことだろう。
確かにこの値段になるわけだ。
僕は何も言わずに手に取ったそれを買った。
男は安心したように笑った。
紙袋に入れられたものを受け取って、僕は口を開いた。
「久しぶりに会えた縁で少し聞きたいんだけどさ。ここ最近、滞在してて変わったこととかなかった?」
「え?変わったこと?」
唐突すぎて、男は目を丸くしたが、すぐに僕の質問を真剣に考え出した。
ここで商人をしているなら、大抵はこの商業区域に住んでいるはずだ。
よっぽど疎くない限り、僕のいない時期にあったことがわかるはずだ。
男の返答を待っていると、うなりながら考えていた男がやっと答えてくれた。
「そういえば………最近誘拐とか失踪が増えてきてるって宿で言われたな。
変わったことかはわからないけど……中間区域が珍しく賑わってるみたいだ」
「そうなんだ………ありがとう」
「役に立てたなら。こっちこそ買ってくれてありがとさん」
僕は男に別れを告げてその場を立ち去った。
やっぱり、聞いて正解だった。
誘拐や失踪がもし、大魔協と関係があるのなら本当に二の舞になってしまう。
今日から、忙しくなりそうだ。
まずは間引きから始めよう。
できるだけ、誘われやすいようなところへ。
気を引き締めてフードを被り、近くの裏路地に入ろうとしたときだった。
「そこのあなた!ちょっと寄っていきませんか?全知全能にご興味は?」
……まさかもう釣れるとは思っていなかった。
のこのこそっちからやって来てくれるなんて、好都合だけど。
「今なら誰でも魔法使いになれる!その時代の先駆者になりませんか?」
(全知全能、ね……)
その誘いは聞き飽きた。
誰でも魔法使いになれるという言葉の裏に隠れていることも、僕は知っている。
きっと相手は僕が魔法を使えることに気づいてない。
好都合がそろいすぎて怖くなってくるな。
僕は笑いそうになるのを我慢しながら口を開いた。
「それじゃあ……………喜んでっ!」
ズゥゥン……………!
人気の少ない裏路地だったから、僕は気兼ねなく闇魔法を放った。
陰影さえあれば僕の勝ちだ。
闇魔法は裏路地のあらゆる方向から出てきて、僕を誘ってきた魔法使いを縛り上げた。
人気の少ないところでさっきみたいな誘い文句で陥れているんだろうな。
僕の出した魔法に、相手は驚きを隠せていないようだった。
やっぱり、気づいてなかったか。
縛り上げられて身動きが取れずに倒れ込む魔法使いは、次第に状況を理解しだして僕を睨む。
「なっ………!?お前、お前…………騙したな……………!!」
「そんなつもりはなかったけど…………騙して悪かったな。僕は誘いに乗らない」
乗るのは一回で十分だ。
あとは闇で覆って、影に落とすだけ。
最後の止めを刺そうと魔法を使おうとした、そのときだった。
「くっそ…………うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
突然叫び出したかと思えば、魔法使いは苦しそうに顔を歪ませた。
じたばたと暴れ、だんだんと気味が悪くなってくる。
それに、急に空気が悪くなった気がする。
あっけにとられていると、その正体がわかった。
(…………瘴気か)
魔法使いの体の一部分から広がるように黒い物体が溢れている。
瘴気だ。
胸元から……きっとロザリオからだ。
それに……僕の魔力が圧されている。
「あぁぁっ!!オメルタ!ガイア!主よ!!このような力を授けてくださったことに感謝いたします………!!!」
気味の悪い笑顔で叫んだ魔法使いからは、また瘴気が溢れて、ついに縛りつけていた僕の魔力を押し退けた。
一体どういう原理かはわかる気がするけど、積極的に受け入れたくなくて、体が固まってしまう。
僕が突っ立ったままで、相手は体が動くとわかって、狂ったように笑い出し、『例のポーズ』をし出した。
「あはははははははっ!!これが全知全能──────!ゴホッ」
しかし、突然魔法使いは吐血して、ポーズを保ったまま横に倒れた。
少し近づいてみると、ぴくぴくと痙攣して白目をむいている。
胸元から溢れ出ていた瘴気も出てこなくなって、あたり一体の空気に漂っていた。
本当に、意味が…………いや、わかりたくない。
確信したくない。
瘴気が…………考えたくない。
本当だったとき、耐えられないかもしれない。
「…………とりあえず、始末しないと」
頭を整理するように、わざとつぶやいて僕は魔法使いにまた闇魔法を使った。
今は間引きだから。
今度こそ─────。
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