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00 思い出しちゃいました。
しおりを挟む───一度はどこかで見知った様な何かしらで見る様なベタな話だ。
何の変哲もない、山もなければ圧倒的かつ劇的な出来事もない日々を淡々と仕事と趣味の往復の毎日。
心が踊るのは一日の終わりにほんの数時間に及ぶ趣味の時間だけ。
趣味と言ったって一般的に想像されるような御大層な趣味などではなく、ただ単にゲームだ。
それもRPGの様な冒険ファンタジーではなく乙女ゲームでMMORPGやホラーゲームなんかもしない。
私は乙女ゲーム『MAGIC☆LOVER』のあるキャラのルートが非常に好きだった。
ハッピーエンドからバッドエンド、ノーマルエンドに至るまで全てをひっくるめて大好きだった。
そのキャラは通常の攻略キャラクターのノーマルエンドを全て解放しなければ分岐選択肢が出てこない仕様になっていて、その選択肢もなかなか見つけづらいイベントにある。
所謂、隠れ攻略キャラクターと言ったところだ。
そして彼は彼のルート以外では必ず結末には処刑や殺害されてしまってエンディングには彼の姿はない。
劇中でのヒロインへの行動が彼のルートでのみ明かされるその感動から私は他のキャラクターのハッピーエンドやバッドエンドの回収よりも彼のルートを何度も見たくて周回した。
それはもう、たくさん。
そしてようやく他のキャラクターのスチルやらルートを回収しようと重い腰を上げ、最後のキャラクターのハッピーエンド目前の日だったのだ。
この日家に帰って寝る前に少し読んだら全てのルートをクリア出来るはずだった。
全クリ記念のスチルかボイスがこれで手に入るとわくわくしながら帰っていたはずなのに、どうしてこうなってしまったんだろう。
なんと言うかほら、体が勝手にやっちゃった事って誰にでもあるよね、うん。
だって、目の前で車に轢かれそうな人が居たら思わず手を出しちゃうよね。
こうして私の人生は、人助けをして代わりに私が車に轢かれて大パニックの人達の中幕を閉じたのだ。
我ながらに人生の中で体験した事でこれが一番ベタな展開とはいえ劇的な出来事だったと思う。
そして今、更にベタな展開が起きている。
だって私は好きだった乙女ゲームの世界に、更にはヒロインの友人として転生していたのだから─────。
本当に笑えちゃいますね、でもすごく安心しているんです。
ここでよくある転生ものならば悪役とか主人公とかに転生するものですから。
この世界でその立ち位置に転生してしまったら推しの二人が見れないんだ!!!
私はとにかく私じゃないヒロインのあの子があの人とくっつくところを生で見たい。
友人立ち位置万々歳!神様私をここに転生させてくれてありがとう!!!
「うわああああああい!まじ神様ありがとう!!!!」
すべてを思い出した私ははしたないにも関わらず全力で喜びを体現していた。
私のここでの人生の記憶が正しければ、私は今年十五歳になるはずだ。
それはつまり、十六歳から通う魔法学院の一年前という事になる。
そして魔法学院に入学するということは、『MAGIC☆LOVER』のゲームの舞台が間近に迫って来ているということ。
現時点では平民のヒロインは元より、上流階級の攻略対象達とも私は面識がない。
つまりは入学した段階から大急ぎでキューピッドの土台を組み上げなければならないのだ。
私が推す彼のルートは非常に掴み取るのが難しい。
しかし彼が生きていられるのは彼のルートだけ。
推しに生きてもらうにはヒロインには頑張ってもらわねばならないのだ。
────そう、何があっても。
などと一人で脳内会議をしている訳だけれども、今更ながらに自分のことの確認が出来ていなかった。
改めて確認がてら、自己紹介といこう。
私はライト侯爵家第三子、ラブラ・ドル・ライト。
本来のラブラはヒロインの友人として迷い、悩むヒロインを励ましたりと要所要所で支えてくれる所謂サポートキャラクターだ。
友人になる前のラブラは兄一人と姉一人を持つ末妹故か、甘やかされて育ったプライドが高い気の強い女の子で平民に対して嫌悪感を持ち、特別な力を持つからとチヤホヤされるヒロインに冷たく当たっていたが、ある事件をきっかけに助けられたラブラは改心してヒロインと友人としてやり直していくのだ。
それからは良き友人として共に過ごして立場の弱い彼女の擁護に回ってくれる、悪役令嬢と見せかけてとても優しい令嬢なのだ。
だが私の意識が目覚めてしまった以上は彼女に冷たく当たるなんて言語道断だ。
最初から友人になるべく動かせてもらおう。
それからこの世界についてもおさらいしておこう。
この『MAGIC☆LOVER』は魔法が存在する中世風の乙女ゲームだ。
存在する魔法属性は地水火風はもちろん、稀少とされる聖なる力の光、悪しき力とされ禁じられた闇の力がある。
私の魔法属性はこの中の水の力だ。
魔法の使える人間は特別扱いを受け、殆どが貴族の人間に生まれる。
稀に平民の中に魔力を持った子供が生まれることがあり、国の要求するすべての項目を満たした者が貴族階級を得る事が出来る。
そして魔法の力が発現した者は十六歳から魔法学院で三年間魔法について学ぶ事が国で義務付けられている。
学院は全寮制ですべての建物を合わせると王国の城よりも大きな敷地になるかもしれない程大きい。
学年ごとで別れていて、共通使用スペース以外で上級生達には会わない様な仕様になっている。
私の推しの彼はひとつ上の先輩でそれ故に選択肢イベントに出会いにくかったのだ。
寮も女子寮、男子寮の他に中で大まかに上流層と中流層で分かれているため身分格差のカーストも起こりやすいようだ。
ヒロインを守るためには気をつけなければ。
それから攻略対象についても早いうちから情報をまとめておくとしよう。
まずは王族の二人だ。
第二王子のラトナ・コランダム王子、第三王子の双子の兄で弟とは非常に仲の良い兄弟。
ゲーム本編では火の力の使い手の王道の俺様かまってちゃんキャラだ。
過去に信頼していた乳母に何も言われないまま去られた経験があり置いていかれることに対して異常なまでの恐怖心を持っている。
赤い髪で自信に満ち溢れた表情が特徴的。
そして第三王子のサファ・コランダム王子、ラトナ王子の双子の弟で兄とは対照的に、水の力の使い手で優しく温厚な王子様キャラだが少し兄に依存しているような節があり兄への教育に悪い事には非常にお堅い。
双子だが髪色も対照的で青い髪に柔らかい表情が特徴的。
次に公爵家の長男でよくあるお色気担当のジェード・アンフィ、風の力の使い手で見目の麗しさから毎日多くの女の子が取り巻いていて、期待に応えるように取り繕った『みんなの求めるジェード』を演じている。
本来の彼自身は臆病かつ紳士で純情な心の持ち主。
綺麗な翠の髪をハーフアップにしていて、本人にはそのつもりは無いのだが色気がとてもすごいらしい。
その次に侯爵家の次男で可愛い系担当な無理矢理とはいえ男の娘経歴のあるヘリオ・ドール、地の力の使い手で次男のためか甘え上手なあざとい世渡り上手。
男の娘経歴の名残か金髪の長い髪と中性的な甘いマスクが特徴的、学院ではポニーテールにしている事もあったりして制服を着ていなければ見間違いそうな子だ。
男女ともに人気があり、万人受けする性格と見せかけて非常に腹黒く、欲しいものはなんでも手に入れる二面性がある。
メインの攻略対象は同学年のこの四人なのだが、私の推しである隠れ攻略キャラクターは一つ年上の先輩で水の力の使い手として学院にスパイとして潜入している、伯爵家の長男ラピス・ラズリ。
妖しげに輝く瑠璃色の髪でとても紳士なそしてどこか意味深な好青年。
彼は禁忌とされる闇の力を生まれた頃から持っていた異例の子で、幼い頃に両親に捨てられ悪い伯爵家に養子として引き取られる。
魔王の憑代として利用されているあまりにも過去の重いキャラクターだ。
最終的には魔王復活を目論んだ主犯として処刑されるか、断罪イベントで殺されてしまうか自死してしまうのだ。
彼以外のルートでは深くは彼の身の上は明かされず、誰にも知られず散っていく彼を私はとにかくヒロインとくっつけて幸せにしたい。
ちなみに私の後の友人であるヒロインはセレス・タイトちゃんだ。
慈愛に満ちていて、料理も上手で淡い海を溶かしたような綺麗な水色の髪の女の子で世界の中でも稀少な光の力の使い手。
文句なしでみんなを引きつける子なのだが、平民の生まれの為に最初は学院の中で蔑まれ、虐められていた。
ラブラが友人になると下手に手出しができなくなり周りの目線も変わってゆくのだ。
そんな彼女の光と闇のラブロマンスを私はとにかくそばで見守りたい。
この役目は彼女でなければ意味が無いのだ。
「……嬢様、お嬢様!」
なんだか呼ばれていたようなと自分の世界へとのめり込んでいた私の意識が浮上する。
「ん?ああ、ハウ。どうしたの?」
目の前で呆れ顔をしているのは幼い頃から私専属のメイドをしてくれている、ハウだ。
「どうしたのではありませんお嬢様。突然奇声を上げられたので何が起きたのかと飛んで参ったのです。」
ああ、確か万々歳~のくだりの時かと思い当たる。
あの時は本当にもう前世の私が大歓喜していたものだからはしたないとか言われても仕方ない。
仮にも侯爵令嬢はあんなに奇声をあげて喜びのあまり全力で暴れ回らない。
「何でもないのよ、本当に。ただちょっと楽しい事を思い出してしまっただけなの」
本当に苦しすぎる言い訳を苦笑いしながら言ってのけるとハウはものすごく信用ならないといった顔をしていた。
ええ、それはもうとにかくジト目で。
「それならば安心致しましたがお嬢様、はしたないのでもう少し淑やかにお喜び下さいませ」
「ご、ごめんなさい……」
「それからお嬢様、お夕食のお時間です」
何故かいい笑顔でハウはそう言う。
食事と伝えるだけのことに何故そんなにも嬉しそうな顔をするのだろう。
「本日は特別な方との会食のようですよ、お嬢様。」
……はて、特別な方とは一体誰のことなのやら。
果てしなく嫌な予感がハウの笑顔から感じられる。
こういう時の常套は大体婚約者予定の人とかに出会うイベントだよな。
まだ婚約だとかそんなこと学院のことで頭いっぱいで全く考えられないんだけども!!
ハウに引き摺られるようにして部屋から引っ張り出されると会食の現場へと連れていかれる。
誰がいるのかとハラハラしていると席についていたのは私の姉と兄であるユーディア姉様とぺクト兄様それからお父様とお母様、そして────赤髪の綺麗な青年が座っていた。
歳は一つか二つか…何歳か歳上だろうか。
こころなしかその赤い髪と見目は第二王子のラトナ王子にも似ていたような気がする。
───あまりにも一瞬の事だったからよく見れなかったけれど。
何故一瞬しか彼の姿を視界に捉えられなかったかと言えば、部屋に入るなり椅子に座っていたその人が姿を消したように私に近付き、抱き締めたからである。
全く状況が理解出来ない。
「会いたかった…!」
「…………。」
まるで感動の再会!と言った感じの台詞だが、私はこんなイケメン知りません。
という事はこの人初対面の人間にこんなに熱烈なハグをするのか…?
お父様やお母様、兄様、姉様もみんな揃って固まってしまっている。
いやこれが普通の反応ですよね?彼が特殊なんですよね?
「あの……」
どうしたらいいか分からず、情けない声ながらも取り敢えず声をかけることにした。
すると青年はハッとしたのか私の体を離すと爽やかな笑顔で自身の胸に手を添えた。
「突然驚かせてしまって申し訳ありません、僕はコランダム王家第一王子、ラチア・コランダムと申します」
今……なんと言ったのだ?第一王子!?第一王子と面識があったのか私って!!
「っ!…申し遅れました、ライト家次女のラブラ・ドル・ライトと申しますわ」
驚きは隠せないがとにかく挨拶を、と優雅にドレスの裾を広げてみせる。
何が一体どうして第一王子がこんなしがない侯爵家に自ら訪れているのだろうとお父様を見てもいい笑顔を返されるだけだった。
ちくしょう、お父様のイケメン!!
「以前から貴女にはずっとお会いしたかったのです…すみません、突然押し掛けるような真似を」
「それは…全く構いませんわ。それにしても…第一王子のラチア様ともあろうお方が私の事をなぞ存じていらっしゃるなんて…光栄ですわ」
本当にこれは本音である。
何故、第一王子である彼に私なんて知られているのかが驚きでしかない。
それを聞いたラチア様は嬉しそうな、それでいてとても優しい表情へと変わる。
なんと言うか、例えるならば…そう、愛おしいものを見る時のような。
ん?愛おしいもの…??何故そんな風に見られているのだろう。
だって私と彼は今回初対面の相手だったはずだ。
「ラブラ様は覚えていらっしゃらないかもしれませんが城で一度、貴女にお会いしているのですよ」
はて、私はいつあの城へ行ったことがあっただろうか、人違いとかではないのだろうか。
それとも単純に私が前世を思い出してしまったせいで記憶が押し出されてしまったのかもしれない。
私が返答に悩んでいるとラチア様はほんの少しだけ複雑そうに私を見た後、爽やかな笑顔に戻り、私にスっと手を差し伸べる。
「…っと、立たせたままで申し訳ありません。お手をどうぞ」
「…ありがとうございます」
第一王子にエスコートされるなんて一生にあるかないかだ、ありがたく受けておこう。
そっと手を乗せると、大きなラチア様の手が私の手を包む。
そのまま席までの短い距離を本場もののロイヤルエスコートで進み、席に私がついたのを見るとラチア様も元の席へ戻って行った。
その後は他愛もない話をお父様やお母様達と話しながら会食を終えると、ラチア様は私に近々城で行われるというお茶会の招待状を手渡した。
「今日お邪魔したのはこれをお渡しするためでもあったのです。我が城のお茶会でまたお会い出来るのを楽しみにしております、ラブラ様」
「は、はい……」
半ばイケメンに気圧されるように招待状を受け取るとラチア様は更にいい笑顔で去っていく。
馬車に乗るすんでのところで立ち止まるとくるりと振り返り私の元へ歩いてくる。
なんだなんだ、今度は何の用だ。
ラチア様は私の前でピタリと止まると、出会いと同じようにぎゅむっと私を抱き締めた。
「……!!」
これは思考停止もやむを得ない、家族の前で二回も抱き締められれば流石の私も恥ずかしくなってしまうというものだ。
顔が熱いです、どうしてくれましょうかこのイケメン。
「ずっと…待っています。貴女が来て下さるのを…」
家族には聞こえないように私の耳元でラチア様は囁くのだが、どうやら私は耳が弱いらしい…!
それ以上耳元に居られたらへたりこんでしまいそうな程ぞわぞわする。
「ひゃ、ひゃい……っ」
思わず言葉になっていない返事をした私を見てラチア様はクスリと笑い、離れていった。
そうして無事に馬車に乗り込んだラチア様はようやく帰っていったのだった。
本当に心臓に悪いハグ魔の王子様だまったく。
その後家族から根掘り葉掘り関係性を問われたものの私自身も理由が変わらないので「よく分からない」の一点張りだったのは言うまでもない。
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